パクリ 単語

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パクリ

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パクリとは、盗むの隠語「パクる」の名詞形である。

概要

パクリの語は諸説あるが、食べ物を食べる時の擬態語「ぱっくり」「ぱくり」だと言われている。

そこから警察などが、犯人逮捕する事を、「ぱくり」と食べることになぞらえて「犯人をパクる」と言ったり、万引きや他人の物を盗むことも「ぱくり」と食べることになぞらえて「商品をぱくる」と表現するようになったという説。

さらに現代では人から何か借りたまま返さないことを「借りパク」と表現したり、模倣や盗作にもその単語が当てられるようになっている。

いつ頃から使われ出した日本語かは定かでいが、大正14年3月31日夢野久作が書いた文章の中にも確認できる。(探せばもっと古い文献が存在するかも知れない)

→参照:青空文庫:夢野久作「東京人の墜落時代」大正十四年三月三十一日夜exit

作品のパクリ

パクリという言葉は、悪質な模造・複製など盗用の疑いのある絵、音楽動画などに対しても使われる。この記事では以下からこの意味でのパクリを解説する。

作品のキャラクターストーリー、構図などの表現をあたかも自らの表現であるかのように盗用したものがパクリであるとみなされる。また、作品の評価には、その作者がかけた手間などに対する評価も含まれるため、手間を省略するために他人の作品の表現を利用することも批判の対になることが多い。

模倣や盗作に対する意識・知識の度合いが低く、さしたる的意識もないまま軽い気持ちでパクってしまう場合も少なくない。

時にはパクリであると気付かれずに自分の力で作られた作品と同様の評価を受けてしまう事があるが、そうやってパクリ作品が評価を受けてしまうと、盗用された側が埋もれて正当な評価を受けられなくなる可性がある。

また、インスピレーション元が同じで偶然似てしまうケースもある。この場合パクリと判断するのは計である。一方的なパクリ認定は作品の誹謗中傷にもなるので注意したい。→参照:カゲプロのパーカー問題

パクリ≠オマージュ・パロディ

他人の作品の要素を利用する行為として、「オマージュ」「パロディ」などの言葉がある。オマージュパロディ普通は良い意味として捉えられるが、これらの語句はよくパクリと混同されがちで、しばしば議論になることもある。

例えば、オマージュパロディ作品であっても、元作品の権利者が不申し立てれば、オマージュパロディと盗作が同時に成立することもあるので、これらの言葉を使う時は意味をきちんと理解してからにするように注意したい。

以下に、オマージュパロディ、パクリの意味の違いを項別に記しているので参考にしてほしい。また他人の作品を利用する行為として、著作権法により定義される狭義の「引用」があり、これは下に別項紹介する。

オマージュ パロディ パクリ
言葉の意味 「尊敬」「賛辞」
転じて、ある作品に対して尊敬や賛辞の意を表すために作られた作品。
既存の有名な作品の特徴を一見して分かるように残したまま、風刺などを交えて別の作品に作り変えたもの。 既存の表現を盗用する事。
元作品の要素を使用するか 使用するとは限らない。
完全オリジナルでもオマージュと呼ばれ得る。
使用する。 使用する。
元作品の改変である事を明らかにするか 明らかにするのが普通
元作品に対する賛が目的であるためだが、明らかにしない場合も。
明らかにする。
改変であることを楽しむが目的であるため。ここがパクリとは異なる部分。
明らかにしない。
作者が受けるべき評価を自分の物にするが目的であるため。
著作権上の問題 作者は尊敬・賛辞の的でも、元作品の権利者許可引用を行なっていれば、著作権を訴えられる可性はある。 著作者許可を取っている場合もあるが、許可パロディであれば侵にあたる可性はある。 にあたる可性が高い。ただしパクリの範囲がアイデア世界観のみで細部に異なる独創性があったり、偶然の一致の可性が否定出来ない場合は侵にあたらないと判断される場合も少なくない。また、元がコピーフリーであれば著作権的問題は発生しにくく、これをパクリと呼ぶかどうかは微妙な所。
するか 制作者が自らする。 制作者が自らする、あるいはしなくてもパロディであるとわかるように表現する。 第三者、あるいは元作品の作者摘する。

上記は日本語としての「オマージュ」「パロディ」であり、以下のような違いもある。

パクリ・・・日本語
オマージュ・・・フランス語「homage」が由来、本来の意味は「敬意、従、等」
パロディ・・・ギリシャ語parody、παρωδια」が由来、本来の意味は「物真似、歌真似、等」

引用

他人の著作物を自分の作品の中で紹介したり、自分の作品の一部に取り入れたりする行為を引用と呼ぶ。広義には権利者許可を取ったものも許可のパクリ行為も引用のうちに含まれる。しかし許可でありながら著作権法によって認められた「狭義の引用」が存在する。

狭義の引用とは、著作権法によって定められた合法な無断転載のこと。決められた要件のいくつかを満たしていれば合法的な「引用」が成立し、無断転載であっても権利者がこれを拒否することはできない。要件とは、出処を明示すること、引用部分を明確にすること、報道・批評・研究などの的であることなどが挙げられる。

狭義の引用は、「紹介、参照、論評などの的で他人の著作物の一部を収録すろこと」とされている。つまり他人の著作物を第三者が批評したりすることが認められているだけで、盗作行為を認めているわけではない。狭義の引用については「著作権法第32条」の記事も参照。

線引きはどこか

パクリ作品とパクリでない作品の線引きはしっかりしているようで実はとても曖昧である。

音楽作品の場合

ネタ元を明記しない、他作品の特徴の流用」だと思われる作品があったとしても、コード進行や分野などが同じなだけの「似ている」楽曲や、業界内での「手法・技法」お約束・お決まり」「定石」等がパクリと呼ばれることもある。しかしながらこれらの要素は「パクリ元が特定できない」のが通常であり、誤った認識であると言わざるをえない。

事実「盗作」として訴えることができる場合は音楽の場合「一定小節以上のメロディーライン()の一致」(かつては4小節以上と言われていたが、近年ではその限りではないと言われている。)であり、コード進行や前奏・伴奏の部分的一致、音楽的分野の一致のみでは訴訟に持ち込めない。あらゆる創作はなんらかの形で過去の作品のを受けるものであるため、選択の幅が狭い部分や定的な部分にまで著作権概念を持ち込んでしまうと、逆に自由創作活動を阻してしまうからである。ゆえに音楽コード進行のようなものは「かが作ったもの」ではなく「いくつかあるパターンのうちの1つ」として扱われることとなる。
漫画などの作品も同様に、相当具体的な類似性(例えばセリフの一字一句や展開、オチまでがほぼ同じ話があるなど)があって初めて著作権が問題とされるケースが多く、世界観やキャラ設定の類似だけでは訴えられる可性は低い。

また似ていると言うのにも、意図的に似せたものではなく、昔に聞いた楽曲の区間が断片的に記憶に残っており、意識のうちに作品の一部が似てしまった…などと言う場合もある。また、往年のヒット曲や、もが知っている曲と全く同じか、音を一部だけ変えた旋を少しだけ(13小節程度まで)意図的に取り入れる手法も較的よく見られる。もちろん、盗作として訴えられない程度を意識してのものであるが、やりすぎるとパクリだの何だの言われる恐れがあることに変わりはない。
時には正式なカバー曲や、元祖に対する敬意を表明しているにも関わらず「パクリ」という言葉を使う者さえ居る。

盗作ではない物までパクリと呼ばれれば、作者本人のみならずその作品に関係していた第三者にも不快感を与える可性がある。

パクリと著作権侵害

パクリ行為のある作品は著作権であると考える人も多い。しかし第三者が与える評としての「パクリ」に大して、「著作権」は第三者ではなく被害を受けた当事者がするべきものである。

著作権親告罪であり、侵された元作品の権利者が訴えた時点で成立するものである。たとえそれが断の引用転載であったとしても、被害を受けた当事者が訴えない限り裁判を起こし法的判断に持ち込むことは出来ない。つまり、パクリ作品に対して第三者が「著作権違反だ!」「犯罪だ!」などと法的な判断を持った言葉で相手を責め立てるのはお門違いである。

摯に著作権問題を考え、その創作物が著作権であると感じたならば、速やかに著作権をもつ関係者への連絡を行うべきであるし、それが一の手段であると言える。

、昨今はYouTubeニコニコ動画巨大化・有名化によって著作権感覚が曖昧に上書きされており、楽曲・映像・画像などの断複製動画の違法性をよく理解していないユーザーが急速に増えつつある。例えば「旋や曲調が似ている2曲を見つけて『これパクリじゃん!著作権じゃん!!』と面がってアップロードした本人が、違法アップロードによる著作権で訴えられる」という笑うに笑えない話が出てくる可性も十分にあるのである。また法律も、近年のコンピューターインターネットの発達に合わせて、「ダウンロード違法化」や「著作権の非申告化」などの法改正が議論されている。

関連動画

関連項目

613 : ななしのよっしん2011/05/06(金) 09:26:22 ID: h36zy55k3d
数が多くなればなるほど素数を見つけるのは難しい

〜パクリについて語るスレより

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