パトリック・ザラとは、アニメ「機動戦士ガンダムSEED」の登場人物である。
CVは有本欽隆。
「勝つために戦っているのだ!皆、覚悟はあろう!!」
C.E.26年生まれの第一世代のコーディネイター。大西洋連邦で極秘裏に誕生したと言われている。本編開始時の年齢は45歳。その割には白髪とシワと多いが、おそらく心労によるものだろう。妻にレノア・ザラが、一人息子にアスラン・ザラがいる。強面だが愛妻家で、レノアを心から愛していた。
コーディネイター至上主義を掲げており、出生率低下に頭を抱える現状も「我々の技術が必ず克服する」と断言している。それでもレノアと死別するまでは過激な思想を行動に移す事はなかった。
クルーゼ曰く、「戦争は勝って終わらねば意味はなかろう」が口癖。
若い頃は地球に留まり、自身の能力を活かしてコーディネイターの居場所作りに奔走した。しかし、激化する反コーディネイター運動やブルーコスモスのテロが彼の活動を阻害した。根強い反ナチュラル主義はこの時の経験によるものと思われる。その後、いつ頃かは不明だがプラントに渡航。ディセンベル市の教育者を経て、国防委員会に所属。要職に就き、プラントの事実上の国軍「ザフト」を設立。シーゲル・クラインとは旧知の中で、要職に就いてからも親交が続いた。しかし穏健派のシーゲルとタカ派のパトリックとでは意見が合わず、会議の場では常に対立していた。
そんな中、レノアと出会い結婚。一人息子をもうけた。パトリックはレノアを愛し、幸せな時間が流れた。レノアの心情は不明だが、夫婦円満の生活だったと思われる。しかし地球軍が放った1発の核ミサイルによって「血のバレンタイン」事件が発生。ユニウスセブンにいたレノアはそれに巻き込まれ、死亡。これがきっかけでナチュラルへの憎悪が爆発。以降、強硬姿勢を取り続ける事になる。父親らしさが無くなって仕事に傾倒していくようになり、アスランとの関係も冷え切る。その様相は上司と部下のようだった。それでも父親の自覚はあったようで、デスクの上に家族の写真を飾っている。
本編では国防委員長を務め、ザフト軍を指揮する立場にいた。このため表舞台に立つ事は少なかったが、巧みな演説手腕により賛同者を増やしつつ強硬路線を推し進めた。ご意見番としてラウ・ル・クルーゼを起用し、前線の情報収集をさせている。やがて最高評議会議長の座に就き、ラクス・クラインがフリーダム奪取の手引きをしたという事で、父親のシーゲルを暗殺。娘のラクスも殺害しようとしたが、こちらは失敗している。が、政敵を排除したためパトリックの権力が更に増大。得意の演説をプラント市内に流し、市民からの支持も獲得。余談だが、オーブから引っ越してきたシン・アスカもパトリックの演説を聞いている。
だが現実はパトリックの思い通りにはいかなかった。地球軍の反攻によりオペレーションウロボロスの破綻、息子アスランの脱走、クライン派の跳梁など頭痛の種が尽きなかった。沈痛な表情で過ごしている場面が多く描写されている。クルーゼの甘言も手伝ってナチュラル殲滅に傾倒していく。物語終盤、地球軍が禁じられた核兵器を使用し、宇宙要塞ボアズを失陥。ナチュラルの野蛮な核に対抗するため、最終兵器ジェネシスを使用。地球軍の艦隊とプトレマイオス基地を殲滅し、その矛先を地球にまで向けた。それを止めようとしたユウキはパトリックに撃たれている。射線上の味方を巻き込んでまでジェネシスを撃とうとするパトリックの狂気は留まるところを知らなかったが、瀕死のユウキに撃たれ、致命傷を負う。司令部に乗り込んできたアスランと最期の顔合わせをするも、今際までナチュラル殲滅を訴え、死亡した。
高山瑞穂版コミックでは少々描写が異なる。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にて、アスランが乗るジャスティスを数の暴力で撃墜する活躍(?)を見せる。しかし今までの強硬路線が祟り、部下に反乱を起こされて失脚。プラントと地球は停戦条約を結ぶことになった。失脚だけなので生存している。
続編のSEED DESTINYでは名前だけ登場。パトリックの強硬路線に賛同していたザフト軍脱走兵が登場し、彼らはザラ派と呼ばれていた。
「何故気付かぬか!?」
「我らコーディネイターにとって、パトリック・ザラの取った道こそが唯一正しきものと!!」
掲示板
47 ななしのよっしん
2025/01/22(水) 19:47:25 ID: N5vDGxI3JQ
シュラ戦は敢えてだろ、そもそもその時は実質カガリが戦ってたんだし
別に平時から頭の中一色だったらあんなまともに戦えんて
親父の方も引き出しだかどっかに家族写真入ってたから嫁の件もあったろうけど一色って訳では無いだろうよ
48 ななしのよっしん
2025/01/22(水) 19:52:59 ID: wXuBhMxqVi
後から評価されるタイプの正義の人だよなあ
この人がラクス父と協力できて一緒にナチュラルを倒せていればその後の戦乱も無かったろうに
49 ななしのよっしん
2025/01/22(水) 21:39:40 ID: wogiMC57ej
>>46
血のバレンタイン以前の行動基準の根底にあったのはナチュコディ関係なのは間違いないだろうが
血のバレンタイン以降は妻の敵討ちに上書きされてしまった感じだと思う
ボンボン版だとアスランのジャスティスがザフト軍の袋叩きに会って撃破された(と思った)時の「レノアは…お前の母はな…私にとって唯一無二の存在だったのだ…!レノアのいないこの世界など私にとっては…」というセリフや
アニメでの「撃て…ジェネシ…我らの…世界を…奪った…報い…」というよう単にナチュラルに対する嫌悪・蔑視というよりも大切なものを奪われた悲しみから来る最期の台詞とかがパトリック・ザラのキャラクター性を示していると思う
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最終更新:2025/03/23(日) 13:00
最終更新:2025/03/23(日) 12:00
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