パリ〜ルーベとは、地球に現存する地獄である。毎年200人弱が招待され、生きて帰れる者は半数ほど。
中には骨を砕かれる程の激しいダメージを負わされる者も少なくない。
愛称は次の3つ。
本来はサイクルロードレースのイベントの一つ。4月中旬の日曜日に開催される。
1896年開始、開催回数は109回を数える名物中の名物。これ以上の歴史があるのは「最古参」のニックネームを持つリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ(1892年開始)があるが、開催回数109回は全プロツアーイベントの中で1位。
ステージレーサーにとってのグランツールと並び、ワンデーレーサー達にとって世界で一番勝ちたいレースの一つに挙げられる事が多い。
ランス・アームストロング 「唯一の心残りは、このレースに参加しなかったこと」
別府史之 「一番好きなレースはパリ〜ルーベ」
正式なニックネームは「Queen of the Classics(クラシックの女王)」。サイクルロードレース業界ではチェスになぞらえ、一番重要なステージを「Queen Stage」と呼ぶが、それのレース版(クラシックとは古くから行われるワンデーレースを指す)と思って問題ない。
が、それよりも強調されるのは地獄、とにかく地獄、誰もが地獄。
原因は99%がパヴェと呼ばれる石畳。日本の歩道の石畳なんてのは舗装路同然。フランスの石畳とは「とりあえず石を並べて道路っぽくしてみました」とばかりに凸凹の激しい酷道である。そんな中を時速40kmで走ろうものならそりゃ落車祭にもなる。「一度もパンクしなかった完走者は2割」という俗説もあるほど。
さらには震動が容赦無く体力を削り取り、石の間に詰まった土埃が呼吸器系を容赦無く痛めつけ、完走した人の中にも後々病気で寝込む人が続出するほどの酷い道。それが地獄と呼ばれる所以である。
しかも落車したらしたで石の角が容赦無く肉を削り取り、軽傷を重傷にしてくれる。一番上の骨を砕いたも誇張ではなく、1998年にヨハン・ムセウが膝の皿を、2001年にはフィリップ・ゴーモンが大腿骨を砕かれている。
晴れれば砂煙が上がり、口の中に入って感染症にかかることがある。
だが、雨が降ったら泥まみれになって視界不良になる。
で、優勝者に渡されるのも石、むくわれねぇ…。
掲示板
10 ななしのよっしん
2016/04/11(月) 15:40:40 ID: fRY95MQMWQ
今年のルーベはやばかったな、カンチェもサガンも勝負に絡めなかったが
先頭5人の戦いは正に死闘で
そこを最初から逃げ続けてただ一人生き残った
ヘイマンがスプリントで勝つというのもすさまじい
プロ16年目で今までたった1回しか勝ったことがないアシスト職人の
2勝目がワールドツアーのレースでしかもパリ~ルーベ!
勝ち方も英雄的な真正面からのガチンコ勝負
久々にすごいものを見た
11 ななしのよっしん
2016/04/20(水) 20:55:17 ID: rgPQ0ouAmZ
エース級のアタック合戦の中、牽制がほとんどないガチンコ勝負だったもんなあ。
正直言ってヘイマンが勝ったときは、エースとは言えない選手が勝ったことで少しがっかりしたが、自分が勝ったのを理解できない状態からの歓喜とか、ああいうのを見るとこっちもこみ上げてくるものがあった。
ボーネンも納得している様子だったし、近年最高のルーベだったかもしれん。
12 ななしのよっしん
2016/08/20(土) 01:15:28 ID: bINjd+chIJ
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最終更新:2024/03/29(金) 04:00
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