パルサー(天体)とは、パルス状の可視光、電波、X線を発生する宇宙に存在する天体である。
似たような天体としてクエーサーが存在するが、こちらは、活動銀河核から放射されると考えられる。
パルサーの正体は、超新星爆発後に残った中性子星であると考えられている。
中性子星の磁気圏の極から、電波などが放射されるが、磁気圏の極の方向と自転軸が一致していないため、自転や連星系の回転の効果で放射方向が地球方向(観測される方向)へ向くと、望遠鏡で受信されるので、一定間隔の安定したパルスとして観測される。
これまでに、銀河系やマゼラン雲で2000個ほどが発見されている。
1967年にジョスリン・ベル(S. J. Bell Burnell)によってはじめて発見された。
パルサーの放射のエネルギー源は、多くの研究がなされているが、放射のエネルギー源によって3つに分類されている。
・連星系であり、片方の星からもう片方の星へガスの膠着が発生しており、ガスの重力エネルギーが源であるパルサー
・マグネターであり、とても強い磁場を持つ。その磁場の減少がエネルギー源
パルスの間隔は数ミリ秒から数秒が多いが、これは、つまり、自転も数ミリ秒程度ということなので1回自転するのに数ミリ秒かかることになる。つまり、1秒間に1000回転くらい自転している。かに星雲のパルサーは33ミリ秒の周期のパルスを放射している。基本的に誕生が新しいほど、速く回転している。
このような高速回転を、通常の星が行うことはできない。遠心力で形を保つことができないためである。中性子星のような原子の核力が働いていないと、星として形成されない。それでも、少し楕円型で完全な球体ではないと思われる。
中性子星の磁場は1012G(G:ガウス、1'テスラ=104G)ほどもあると考えられていて、マグネターでは、1015G以上になると考えられる。地球磁場は10-5G程度である。
簡単な計算になるが、中性子星の半径は10km程度なので、中性子星赤道表面での回転方向の速度は、1000回転/sのとき、
v = rω = 10 [km]×2π×1000 [rad/s] = 62800 [km/s]
となる。光の速度は、3.0×108 [m/s] であり光速の20%程度にもなる。(もっと遅いだろうが・・・)
一分間の回転数(rpm、r/min、60rpm= 1/s)では、1000/sは60000rpm程度。
掲示板
4 ななしのよっしん
2020/07/27(月) 18:59:27 ID: S/Ve7AVDBP
補足になるけれどもここでの簡単な簡略化された中性子星の表面における速度を個体として計算しているけれども、実際の中性子星は、流体的な物質で粘性による角運動量の外への伝わり方とかも考慮しなければいけない。
簡略化された計算です。
また、回転軸に対して横から見たとき少し楕円の形であると思われる。
5 ななしのよっしん
2021/06/22(火) 23:17:14 ID: MWNdQ0Gkun
6 ななしのよっしん
2022/02/23(水) 10:43:36 ID: EaIIX7qgoE
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最終更新:2023/06/05(月) 16:00
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