ヒストリエとは (ヒストリエとは) [単語記事]

ヒストリエとは、岩明均執筆の歴史漫画である。2003年から月刊アフタヌーンで連載されている。

概要

アレクサンドロス大王に仕えた秘書官エウメネスを主人公に据え、その生涯を通して、紀元前4世紀ごろの古代オリエントを描くストーリー。

エウメネスは実在の人物だが、その生涯は不明な点が多く、彼の人物像を軸に、史実に創作を上手く加えている。

人気作品であるが、休載が多く、単行本発売のペースは遅い。

ネット上では、登場人物であるハルパゴスの台詞「ば～～～っかじゃねえの！？」が有名で、AAやコラ画像がつくられている。ニコニコ動画でもこの台詞を使った動画が投稿されている。

主な登場人物

エウメネス: 主人公。異民族（スキタイ）の子であるが、カルディアの名家の次男として育てられる。; 逃亡奴隷騒動の際にその出自が暴かれ奴隷の身分となりカルディアから追い出される。その後数奇な流れで小アジアをさまよったのちカルディアに帰還する。; 幼い頃から読書好きで聡明な少年であり、成長後は剣技にも長ける。カルディア滞在中に身分を隠して潜入していたフィリッポス2世にその才を見出され、書記官見習いとして彼に仕えることになる。
ハルパゴス: メディア王国の将軍。キュロスが決起したときペルシア軍に寝返る。
エウメネスが紹介した昔話の中の人物として数ページ登場するのみだったが、その苛烈なエピソードと、古代オリエントの雰囲気から清清しく外れた「ば～～～かじゃねえの！？」のインパクトから、カルト的人気を持つ。
フィリッポス2世: マケドニアの王。酒を好み、過去に負傷した片目に眼帯をしている。
アレクサンドロス: フィリッポス2世の息子。才気あふれる歴史上の超有名人。イケメンで顔に蛇の痣がある。
バルシネ: ペルシャ帝国の聡明な女性軍人。美人さん。
トラクス: スキタイ人。「門をォーーーッ!!　開っけろォーーーッ!!」
バト: ボアの村の剣の使い手。「まあ......おまえじゃわからないかこの領域の話は」