ヒューマン・リソース・マシーンとは (ヒューマンリソースマシーンとは) [単語記事]

ヒューマン・リソース・マシーンとは、Tomorrow Corporation社が開発したゲームソフトである。

PC、Wii U、Nintendo Switch、Android、iOS向けに配信されており、PC版とSwitch版は日本語に対応している。

概要

小さな従業員をプログラミングしてパズルを解こう！
目指すは誇り高き社畜……もとい社員！
これは自動化が進む世の中に屈しない24時間戦士の物語だ！

ヒューマンリソースマシーンは社会進出を目指すアナタへピッタリなパズルゲームです。
各ステージで上司が課題を出します。いかに効率の良いプログラムを組めるかが成功者になるカギです。
成果がよければ翌年昇格！そびえたつ大企業との契約更新です！やったね！

プログラム初心者のあなたもご安心を。
プログラムは広く言うと「パズルゲーム」なのです。
このゲームにはよくわからない二進法やタグ、読めない記号は登場しません。
プログラムとは本来、単純で合理的、かつ美しく、誰にでもできる楽しいものなのです。
なになに？アナタはプログラマーとしての腕前に自信がある、と。
いいでしょう、そんなあなたには特別やりがいのある課題を与えましょう！

公式サイトより

システム

タイトル通り、プレイヤーキャラが書いたプログラムに従って動き回るゲーム。
概要にもある通り、プログラムが分からない人でも問題なく遊べる。
行えるコマンドが少ないので、むしろプログラムをかじっている人のほうが苦戦するかもしれない。

ゲームを進めるとやりこみ目標である「サイズ目標」と「スピード目標」が表示されるようになる。
「サイズ目標」はプログラムの行数、「スピード目標」は実行ステップ数である。
知っている人ならばこれを小さくする大変さがわかるであろう。
ただゲーム中にもあるが「さらに上を目指すエンジニアのための目標」である。考えるのはほどほどに。

日本語版では、ゲーム中のセリフが日本に合わせた内容になっており、時事ネタなども盛り込まれている。
興味があればアプリ版と見比べて翻訳前の文章を見てみるのもよいであろう。

使用できる命令

→inbox

いわゆる入力。左のレーンからデータを取り出す。

データを持ったままinboxを受けると、持っているデータを捨てて新しくデータを取り出してしまう。
データを保存するためにはcopytoで適当なカーペットにデータを置かないといけない。

outbox→

いわゆる出力。右のレーンにデータを渡す。手元からデータは消える。

データを持っていないのにこの命令を受けるとエラーとなってしまう。

copyfrom

カーペットの番号を指定してデータを受け取る。受け取り元のデータは消えない。
番号指定が必要になるため、正確にはcopyfrom x(xは数字)のようになる。

ゲーム終盤では指定したカーペットのデータの値を参照にして、カーペットの指定先を設定することができるようになる。この場合はcopyfrom [x](xは数字)と書かれる。例えばxが3なら3番カーペットのデータを調べ、それが0だったら0番のカーペットのデータを受け取る。以後は省略するが、この指定方法はcopyfromからbump-までの命令すべてで行える。

データが空だとエラーとなる。またデータの参照先がアルファベットになっていてもエラーとなる。

copyto

カーペットの番号を指定してカーペットにデータを置く。
置く前に持っていたデータは消えないが、置いた場所のデータは上書きされる。
番号指定が必要になるため、正確にはcopyto x(xは数字)のようになる。

add

カーペットの番号を指定して持っているデータと足し算を行い、結果のデータを持つ。
番号指定が必要になるため、正確にはadd x(xは数字)のようになる。

sub

カーペットの番号を指定して持っているデータと引き算を行い、結果のデータを持つ。
計算順は「持っているデータ - 指定データ」の順となる。
番号指定が必要になるため、正確にはsub x(xは数字)のようになる。

bump+

カーペットの番号を指定してその数値を1つ増やし、その結果のデータを持つ。
番号指定が必要になるため、正確にはbump+ x(xは数字)のようになる。

データが空だとエラーになる。

bump-

カーペットの番号を指定してその数値を1つ減らし、その結果のデータを持つ。
番号指定が必要になるため、正確にはbump- x(xは数字)のようになる。

データが空だとエラーになる。

jump

矢印が付いていてこの命令にたどり着くと、矢印の先の命令まで移動する。いわゆる繰り返し構文。

jump if zero

jumpと同じく矢印の先まで移動するが、持っているデータが0の時のみ従う。それ以外の場合は次の行に進む。

jump if neg

jumpと同じく矢印の先まで移動するが、持っているデータがマイナスの値の時のみ従う。それ以外の場合は次の行に進む。

その他

補助機能としてプログラムの間に挟むメモとカーペットの内容を書き込むラベルがある。
メモはプログラムの行数には数えない。

ヒューマン・リソース・マシーン単語

概要

システム