ヒョウモンダコ(学名:Hapalochlaena fasciata)とは、マダコ亜目マダコ科ヒョウモンダコ属に属するタコである。
全長は10~15cmほどの小型のタコ。黄褐色の体色に暗褐色の色帯を持ち、他のタコの仲間と同様に体色を素早く変化させて周囲の岩や海藻などにカモフラージュすることができる。刺激を受けたり、警戒状態になると青いリングのような模様が全身に浮かび上がり、この模様がヒョウ柄に似ていることから、ヒョウモンダコという名前が付けられた。英語では、ヒョウモンダコ属の仲間を総称してBlue-ringed Octopusと呼ぶ。
ヒョウモンダコは非常に強い毒(フグと同じテトロドトキシン)を持っている毒タコとして知られる。本種の唾液にはこの神経毒が含まれているため、噛まれると危険。ひとたび噛まれてしまえば、嘔吐・痙攣から呼吸困難に至り、最終的には意識不明を経て死亡してしまうこともある。解毒剤もないため、噛まれたら一刻も早く応急処置を施して、病院に行き、適切な治療を受けないとならない。ヒョウモンダコの唾液には他にも様々な化合物が含まれていることが分かっている。
基本的には臆病なので向こうから積極的に噛みついてくることはないが、触ると噛みつかれることがある。怖いのは、日本にも割と普通に生息しており、磯場など非常に浅い場所で見かけることも多いことである。特徴的な青い輪紋も安静時には消えているため、うかつに海水浴などで見かけたタコに軽い気持ちで触ると大惨事になりかねない。しかし、逆に言うと触らなければ危険はないので、そう恐れる必要はないだろう。
同じ属のよく似た種にオオマルモンダコ(学名:Hapalochlaena lunulata)とH. maculosaがおり、よくヒョウモンダコと間違えられている。同じくテトロドトキシンを持ち、遭遇時の対処法などは同じ。
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最終更新:2024/04/23(火) 23:00
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