ビスケット(biscuit)とは、小麦粉と砂糖・・卵・牛乳などで作るサクサクした食感の洋菓子である。
国によって内容が少し異なる。
小麦粉を主原料として焼き上げた洋菓子である。「biscuit」の名は「二度焼いた(パン)」を意味するフランス語のbis-cuit、さらにさかのぼってラテン語のbiscoctus panisに由来する。
元々はその語源の通り保存性を高めるためにかたく焼かれたパンを意味したが、現在では地域によって「ビスケット」が指す食品の様態には若干の差違がある。
日本語では主に堅く焼かれた洋菓子を指す。しばしばクッキーとの区別が問題にされるが、本来英語圏ではビスケットとクッキーを区別することはせず、日本で言う「ビスケット類」をすべて「biscuit」または「cookie」のどちらかで呼んでいる。
日本においてビスケットとクッキーの区別(ビスケット類のうちなにを「クッキー」と呼んでよいか)は「ビスケット類の表示に関する公正競争規約」で定められているが、これは「クッキー」が「ビスケット」よりも高級品だと認識されていた事情によるものである。
ちなみに、2月28日は「ビスケットの日」。全国ビスケット協会が昭和55年に制定した。
アメリカ語でいう「ビスケット」は小麦粉に油脂と膨張剤を加え、表面はさっくり、内部はふっくら焼き上げた、イギリスで言うところの「スコーン」に近いものである。日本ではケンタッキーフライドチキンが販売しているタイプのものがおなじみである。
シロップをかけて朝食にしたり、肉料理にグレービーソースとともに添えて供されたりする。また、本来のアメリカ式「ショートケーキ」はスポンジ生地ではなくこのビスケットを土台に用いる。この場合の「ショート」とは「短い(短く"カット"された)」という意味ではなく、さっくりとした食感のことを意味する(植物油脂から作る"ショートニング"もこの意)。
現代フランス語でも「biscuit」で焼き菓子のことをいうが、本来の意味である軍用の堅パンのことも指す。また、いわゆる「スポンジケーキ」として知られるもののうち、卵白と卵黄を別立てにして作る記事を「ビスキュイ生地(パータ・ビスキュイ)と呼ぶ。」
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最終更新:2024/10/11(金) 13:00
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