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ビタミンDとは、脂溶性ビタミンの一種である。カルシフェロールとも呼ばれる。
<焼き鯖だよ!
鯖などの青魚、キノコ、卵黄などに多く含まれ、構造によってビタミンD2からビタミンD7まで細かく分類される。
自然界では主にビタミンD2(エルゴカルシフェロール)とビタミンD3(コレカルシフェロール)が多く、その作用が強い。生体内に取り込まれたビタミンD3は血管を通じて肝臓に運ばれ、水酸化酵素のシトクロムP450(CYP)によって水酸化を受けて「25-ヒドロキシコレカルシフェロール(25位という場所に水酸基-OHがくっついた形)」に変化する。これが更に腎臓でミトコンドリアによって水酸化され、活性型の「1a,25-ヒドロキシコレカルシフェロール」になるのだ。
「カルシフェロール」の名が示す通り、消化管でのカルシウムの吸収、腎臓での再吸収、骨や歯の石灰化を促進し、リンの代謝吸収にも関わっている。ビタミンD欠乏によりカルシウムやリンが不足すると骨の形成が上手く行えなくなり、小児では「くる病」成人では「骨軟化症」と呼ばれる欠乏症が発生する。カルシウムだけでなくビタミンDも一緒に摂らないと、身体にとっては不十分なのである。
またビタミンD3は動物の皮膚において日の光を浴びることで生成するため、北欧など日照時間の短い国では欠乏症が発生しやすい。もちろん日本でも日の当たらない不規則な生活をしていると、欠乏症になるリスクが上がる。活性型の生成に関わる肝臓や腎臓に疾患を抱えている患者は、補給が必要となる。
脂溶性ビタミンであるため、過剰分が尿で排泄される水溶性ビタミンと違い、過剰症というマイナス作用も出る。ビタミンDの場合はカルシウムの吸収が上がりすぎることにより高カルシウム血症が起こり、吐き気や便秘、食欲不振のほか、心臓や腎臓へのカルシウム沈着、尿毒症などを引き起こして死に至ることもある。
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最終更新:2024/10/12(土) 16:00
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