ビッグバン打線とは、1998年からの日本ハムファイターズ及び北海道日本ハムファイターズの打線の愛称である。
2003年に移転するまでのファイターズは本塁打が出やすい東京ドームを本拠地としていたことにはじまり、当時のファイターズに田中幸雄、片岡篤史、小笠原道大など打率・長打力ともに定評のある選手が多かったこと、外国人野手も軒並み好成績を残したことから、この打線が完成した。
しかし、その代償として投手陣は「ビッグバン投手陣」などと揶揄されるなどきわめて弱いものであり、当時はきわめて大味なゲーム(所謂馬鹿試合)も多かった。特に、同じくチームカラーが似ていた大阪近鉄バファローズ戦ともなれば両軍ともに大量得点、というゲームも数知れずあった。
しかし、2004年に広い札幌ドームに移転すると投手を軸としたチーム作りが行われ従前の打線をウリにしたスタイルから大きく転換、ビッグバン打線と呼ばれることは少なくなっていった。
打順 | 守備 | 選手名 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 一 | 田中幸雄 | .274 | 24 | 63 | 2 | |
2 | 遊 | 奈良原浩 | .280 | 1 | 25 | 30 | |
3 | 三 | 片岡篤史 | .300 | 17 | 83 | 2 | ベストナイン |
4 | 右 | J・ブルックス | .244 | 25 | 73 | 1 | |
5 | 指 | N・ウィルソン | .255 | 33 | 124 | 1 | 最多本塁打、最多打点、ベストナイン |
6 | 左 | 西浦克拓 | .245 | 20 | 62 | 18 | |
7 | 二 | 金子誠 | .263 | 4 | 26 | 11 | |
8 | 捕 | 野口寿浩 | .235 | 10 | 34 | 6 | |
9 | 中 | 井出竜也 | .216 | 6 | 28 | 10 |
控え選手 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
守備 | 選手名 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | その他 |
一 | 落合博満 | .235 | 2 | 18 | 0 | 開幕当初は4番 |
右/中 | 上田佳範 | .242 | 2 | 9 | 1 | 井出と併用 |
捕 | 小笠原道大 | .302 | 1 | 15 | 4 | 主に代打で起用 |
この年、ファイターズは開幕からその猛打を振るい、前半戦を2位西武ライオンズに10ゲーム差をつけての首位で折り返した。その原動力となった打線の名称の公募が行われたのがこの年。しかし、後半戦に入ると打者が不振に陥ってチームは急失速、最後の最後で西武に追い抜かれ2位に終わった。
打順 | 守備 | 選手名 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 中 | 井出竜也 | .267 | 13 | 56 | 14 | |
2 | 一 | 小笠原道大 | .329 | 31 | 102 | 24 | |
3 | 三 | 片岡篤史 | .290 | 21 | 97 | 9 | |
4 | 左 | S・オバンドー | .332 | 30 | 101 | 3 | ベストナイン |
5 | 右 | 島田一輝 | .265 | 6 | 46 | 1 | |
6 | 指 | N・ウィルソン | .294 | 37 | 89 | 0 | ベストナイン |
7 | 遊 | 田中幸雄 | .256 | 15 | 46 | 1 | |
8 | 捕 | 野口寿浩 | .298 | 9 | 76 | 5 | |
9 | 二 | 金子誠 | .231 | 3 | 31 | 2 |
2番を担当して2年目の小笠原が30本塁打を突破。これに加えオバンドー、ウィルソンの両外国人も30本を打った。また捕手の野口も打撃が覚醒し日本ハムの捕手史上最高の打率.298をマークするなど猛威をふるい、終わってみれば打率.278と本塁打177本は球団新記録、また打点など打撃9部門全てで12球団トップの成績を残した。余談だがウィルソンが90打点に到達していたら、90打点カルテットだった。
しかし、投手力は散々も散々であり、チーム防御率は4.70(リーグ5位)という数字となったほか、西武、福岡ダイエーホークスとの熾烈な優勝争いに競り負け、3位に終わる。
その後は負傷者の続出や片岡、ウィルソンなどの主軸メンバー流出、そして札幌ドーム移転に伴う方針転換などもあり、打線は低調な年が続いた。
打順 | 守備 | 選手名 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 左 | 森本稀哲 | .285 | 9 | 42 | 13 | |
2 | 二 | 田中賢介 | .301 | 7 | 42 | 21 | ベストナイン |
3 | 一 | 小笠原道大 | .313 | 32 | 100 | 4 | MVP、ベストナイン |
4 | 指 | F・セギノール | .295 | 26 | 77 | 0 | ベストナイン |
5 | 右 | 稲葉篤紀 | .307 | 26 | 75 | 5 | ベストナイン |
6 | 中 | SHINJO | .258 | 16 | 62 | 2 | |
7 | 三 | J・マシーアス | 229 | 3 | 21 | 3 | |
捕 | 高橋信二 | .251 | 6 | 19 | 2 | ||
8 | 捕 | 鶴岡慎也 | .241 | 3 | 21 | 2 | |
三 | 飯山裕志 | .141 | 0 | 3 | 2 | ||
9 | 遊 | 金子誠 | .254 | 6 | 40 | 7 |
優勝・日本一になった時のもの。セ・パ交流戦ではセギノールが一塁手、小笠原が三塁手を守った。
2006年は前半戦は打線が低調だったが、その代わり投手陣が奮起し、月日が流れるうちに打線も活性化。また森本、SHINJO、稲葉による堅守の外野陣も形成され、投打、さらに守備に隙がないチームとなった。しかしこの頃にはビッグバン打線と呼ばれることは少なくなっていた。
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最終更新:2024/04/25(木) 07:00
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