ビブラートとは、歌唱技術、及び演奏技術の一種である。
ビブラートはいうなれば、音の揺れである。その音の揺れにより、より美しく、より迫力のある表現が可能になる。
あらゆる音楽において、使われかつ非常に実用的な技術である。
音とは、空気の振動であり、高低、強弱、音色の三要素によって成り立つ。
音の高低とは空気の振動する早さ、強弱とはそのまま音の大きさ、音色とは音の個性のことである。
ビブラートとは、主に音の高低を規則的に上下させることを言う。
人間は、横隔膜の運動によって肺の空気をポンプのように押し出し、その空気の力によって声帯を振動させることによって発声する。このときの声帯の状態によって音の振動数、つまり音の高さが変化する。声帯を短くすれば、声は高くなるが(※)、この方法で音を高くすると音が響かないうえ、地声の高さの限界である喚声点よりも高い音が出ない。
そのため、歌唱においては声帯の引き下げ筋の力を使い、下に薄く引き伸ばすことによって高い音を出すことになる。早い話が、引き下げ筋の使い方を学んでしっかり鍛えれば滑らかに音の高さを上下させられるようになるので、ビブラートができるようになる、というわけである。
ただし、よく響き、均一に伸びるロングトーン(伸ばす声)を発声できなければ魅力的なビブラートにならない。そもそも、ビブラートはロングトーンに高度な変化を加えるものなので、基礎となるロングトーンができなければ話にならない。前述したように肺に溜めた空気を横隔膜の運動によって吐き出すことによって、発声のエネルギーを得る。吐ける息の量が多ければ多いほどいい、というわけではないが、やはりある程度安定した量の息は必要になる。
普段私たちは、肺の中でもより胸に近い側に空気を溜める胸式呼吸で呼吸をしている。しかしこの呼吸法では、引き下げ筋や横隔膜を動かしにくく、安定した量の息を確保するのが難しくなるので、肺のお腹に近い側にも空気を溜める呼吸法である、腹式呼吸で歌うことになる。(余談だが、筆者(笑)の感覚で言えば、『肺の一部分だけで呼吸すると歌いづらいから、もっと全体的に使おう』というようなイメージである。)
腹式呼吸の大きな特徴として、息を吸った際に空気圧によって、お腹が膨らむことである。寝るときなどに、リラックスしてゆっくりと鼻から空気を吸えば自然とお腹が膨らむであろう。これが第一段階。第二に、膨らんでいるのが、お腹のへその部分だけでなく、側面側や背中側も膨らめば(膨らむというよりは空気が入って硬くなるイメージ)おおむね良好である。
※注意※
ボイストレーニングやカラオケで無理やりな発声をしすぎた結果、喉に痛みや違和感をおぼえることがあるが、この後に歌を歌ってはいけない。痛みがあるということは、声門が疲労しており、この状態で発声を続ければ、声帯ポリープ(喉の炎症)をおこすこともある。
※声帯の長さと音の高さに関しては、ギターの弦についてイメージして欲しい。ギターは手で弦を揺らし、その振動により音を出すのだが、その時の弦の長さによって波長が決まる。音は速さが同じであれば、波長と振動数は反比例し、それは弦が短くなるほど振動数が高くなることを意味する。
掲示板
26 ななしのよっしん
2017/05/17(水) 19:21:39 ID: T45tprH2OC
茜ちゃん
27 ななしのよっしん
2018/07/13(金) 00:03:26 ID: T76g6gGgNb
>>sm17384616
これはプロの歌い方とは違うな
これだと小刻みな震え方はできない
>>sm20374529
こういうのも説明がつかない
28 ななしのよっしん
2022/05/28(土) 09:07:48 ID: TToDyRVhLo
もっとビブラートに包んだ表現にして
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最終更新:2025/04/27(日) 11:00
最終更新:2025/04/27(日) 11:00
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