ピカイア

ピカイアはカンブリア紀に生息していた海棲生物で、バージェス動物群のひとつ。背骨の原型である脊索を持つ脊索動物。かつてはすべての脊椎動物の共通の祖先と考えられていた。

なお、同名のタイトルのSFアニメは、「ピカイア!」を参照。

概要

体長は５cmほど。頭と思われる細い部分に二本の触角らしきもの、尾部と思われる太い部分に鰭を持つ。日本でも瀬戸内海などに現存する脊索動物であるナメクジウオに酷似しているが、こちらの方は身体の太い方が頭部、細い方が尾部である。

最古の魚の発見

かつては「脊椎動物の祖先」ＮＨＫスペシャルでも「人類の祖先」などと紹介されていたが、最近になってバージェス動物群よりも2000万年古い時代の澄江動物群の中から脊椎動物の直系の祖先と言える原始的な魚類ハイコウイクチスとミロクンミンギアが発見された。現在ではピカイアは単に「カンブリア紀に生息していた脊索動物の中のひとつ」とみなされている。脊椎動物の直系の祖先は、眼やあごの原型を持っていた脊索動物メタスプリッギナの線が濃厚となっている。

関連項目

• バージェス動物群
• カンブリアモンスター
• 地球科学
• ELECTRICAL COMMUNICATION
• ピカイア！