ピニャとは、
本記事では上記2.について記載する。
ロシア語圏のネットスラングである。類似した言語であるウクライナ語圏などでも用いられるようだ。
起源は2011年12月30日にYouTubeに投稿されていた3Dアニメーション動画「Пыня борется с коррупцией.」(ピニャは不正と戦う。)にて登場したもののようである。
この動画の登場人物の男性(おそらくこの男性が「Пыня」(ピニャ)だろう)は、パソコンにかじりついてインターネットで社会の腐敗を批判し続けているが、家族から買い物を頼まれても「腐敗との戦い」を優先して断り、学業も仕事もせずに家に引きこもっており、外見もだらしない。
要するに「無職ニートで引きこもりのネット弁慶な体制批判派」を揶揄した動画だった。
この動画自体は、特に「大変注目を集めた動画」というわけでもなかったようだ。投稿から2年と1か月強が経過した2014年2月7日時点での再生数は3,724回であった。
だがその後2016年~2017年頃に、ロシアの画像掲示板サイト「Двач」(「ふたば☆ちゃんねる」「4chan」のロシア語版と思えばよい)に、このキャラクター「Пыня」(ピニャ)の画像を使って体制批判派を蔑視する書き込みをする者たちが現れた。
Двачの利用者たちの一部は、こういった書き込みが「政府与党支持/体制支持/プーチン大統領支持の書き込みをして回る荒らしグループによるものだ」と考え、これに反発して逆に「Пыня」(ピニャ)をプーチン大統領と関連付けた投稿をし始めた。プーチンの写真を加工して、「Пыня」(ピニャ)とよく似た顔に修正した画像を作成するなど。
この流れに対抗しようとした体制支持派は、「Пыня」(ピニャ)をロシアの体制批判派/野党党首の「アレクセイ・ナワリヌイ」と関連付けようともしていたようだ。
しかし結局、「プーチンを指すスラング」としての用法のほうが優勢となったらしく、以下のロシア語サイトでも主にその用法での説明を行っている。反体制/反プーチン派的なサイトやウクライナのサイトも含まれているため、バイアスがかかっている可能性もあるが。
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最終更新:2024/03/29(金) 17:00
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