ピンク・フロイド(PINK FLOYD)とは、プログレッシヴ・ロックの道なり!
ジョジョの奇妙な冒険にて東方仗助が持つスタンドの名前になった「クレイジー・ダイヤモンド」、今から40年も昔にニートを歌った俺らのうた「TIME」、アブドーラ・ザ・ブッチャーの入場テーマ曲「吹けよ風、呼べよ嵐」などが有名。
1965年に結成された、英国のロックバンド。メンバーは、シド・バレット、ロジャー・ウォーターズ、リチャード・ライト、ニック・メイスン、デヴィッド・ギルモア(シドが病みだしてからの加入。)
初期はシド・バレットを中心としたサイケデリック・ロックバンドで、圧倒的なカリスマ性と音楽センスを持つシドのワンマンバンドのような状態であった。
今なおサイケの金字塔として知られるアルバム「夜明けの口笛吹き」で華々しくデビューを飾るも、2ndアルバムの製作中にシド・バレットが過度の薬物使用によりバンドの活動に支障をきたし始める。代役としてデヴィッド・ギルモアが加入するも、作曲すらままならなくなったシドはバンドを脱退してしまう。
その後バンドはそれまでのいかにも即興的な演奏をやめ、ハーモニーや構成力を重視する方向性やオーケストラを導入したクラシックとの融合などスタイルに転向。次第にプログレッシブ・ロックバンドと認識されるようになる。アルバム「狂気」の歴史的大ヒットにより商業的にも成功をおさめ、英国を代表するロックバンドとなった。
バンドの中でシドは神格化され、シドの喪失感を歌った作品が多数製作される。アルバム「炎~あなたがここにいてほしい(WISH YOU WERE HERE)」は、全編が「不在」をコンセプトとした作品となっている。
シド脱退後は2枚のソロ・アルバムを出すも、もはや彼は人前に出られる精神状態ではなく、1972年以降完全に隠遁してしまう。因みに「炎~あなたがここにいてほしい(WISH YOU WERE HERE)」のレコーディング中に突然姿を現した時はあまりの変貌ぶりにメンバーですらシドと気付かなかったほどで、気付いたロジャーはショックで立ち去ってしまったらしい。
その後のシドに纏わるエピソードは哀れをとどめないので割愛する。
「炎~あなたがここにいてほしい」以降はロジャーの思想が強く出るようになり、バンド内の不和によりリック・ライトが解雇されるなど混乱。各々がソロ活動をするなど、1979年の「The Wall」を境に売り上げ・人気も低迷した。
1985年にはロジャー・ウォーターズが脱退するという形でバンド自体の瓦解を狙うも、反対したデヴィッド・ギルモアをリーダーとして、残るメンバーはピンク・フロイドとして活動、ロジャーとは訴訟合戦にまで発展し、結局的に「The Wallの権利の一部を譲る」、「ライブでの豚のオブジェの使用禁止」、「楽曲収入の20%を支払う」という条件で和解した。
残ったギルモア、メイスン、ライト(「鬱」のレコーディングとツアーのみ契約の関係上サポート・メンバー)は「鬱」、「対(TSUI)」の2枚のアルバムを発表し、1994年までピンク・フロイドとしての活動を続けた。
フロイド脱退後ロジャーと3人は激しく対立し険悪な関係は続いていたが、2002年にロジャーのソロライブにメイスンが飛び入り参加して和解を公表するなど徐々に関係は修復されていった。
そして2005年、遂にアフリカの貧困撲滅チャリティーライブイベント「LIVE 8」で一夜限りの再結成を果たした。 この裏には「LIVE 8」の発起人であるボブ・ゲルドフ(映画「ザ・ウォール」で主人公"ピンク"を演じた)が関わっていたと思われる。
同じ年にイギリスの「ロックの殿堂」入りを果たすが、授賞式にはライトが欠席、ロジャーが衛星中継で参加の為、再び4人が同じステージに揃う事が無かった。
2006年7月7日 糖尿病の合併症により、シド・バレット死去。翌年の5月10日にはシドの追悼コンサートが行われ、4人全員が参加。2度目の再結成になるか‥と思いきや、ロジャーはショウ前半に出演したあと、翌日の公演の為に帰ってしまい3人が出演した後半に登場する事無く、再結成は幻となった。
2008年9月15日 リック・ライト死去。これにより「LIVE 8」でのライブが最初で最後の再結成となった。2011年、ロジャーのソロ・ライブにギルモアとメイスンがゲスト参加し、2005年以来となる生存するメンバー全員が一堂に会した。
2012年ロンドン五輪では開幕式で「TIME」、「ANIMALS」をイメージした映像が使われ、聖火台点火のクライマックスに「ECLIPSE」が流された。同閉会式ではエド・シーランが「WISH YOU WERE HERE」をカバーし、会場上空でアルバムジャケの燃える男が再現された。(メンバーはニック・メイスンのみ参加)
2014年7月5日、デヴィッド・ギルモアの妻ポリー・サムソンがTwitterに新作アルバム「The Endless River」が10月にリリースされることを呟く。その後このツイートは削除されたが、7月7日に公式サイト(pinkfloyd.com)で 正式に告知された。
「対(TSUI)」製作時のセッションをベースとし、リック・ライトをフィーチャーしたインストルメンタルがメインの作品である。(ヴォーカルがあるのは18曲中3曲だけ)ロジャー・ウォーターズは参加していない。 日本では11月12日に、ソニー・ミュージックより邦題「永遠(TOWA)」としてリリースされた。
本作がバンド名義としては、年齢的にも最期のアルバムになるはずである。
…と思われていたが、2022年4月8日、オリジナル音源としては1994年の「対(TSUI)」以来28年ぶりとなるニューシングル「Hey Hey Rise Up」を緊急リリースした。この曲は2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻を受け、ウクライナへの人道的支援を目的として急遽制作された。またデヴィッド・ギルモアの義理の娘と孫がウクライナ人だという事も制作の理由だとか。セールスは全額ウクライナ人道支援募金へ寄付される。同日、ミュージックビデオがYouTubeで公開された。
録音メンバーはデヴィッド・ギルモア(g)、ニック・メイスン(ds)の他、ベースにガイ・プラット、キーボードにニティン・ソーニー。さらに、ウクライナのバンドBoomboxのヴォーカリスト、アンドリーイ・クリヴニュークの歌がフューチャーされている。ミュージックビデオの監督にはオアシスのドキュメンタリー映画やコールドプレイのMVで知られるマット・ホワイトクロスが起用された。
1973年発表の「狂気(The Dark Side Of The Moon)」はアルバム売り上げ枚数が5000万枚を超えるヒットとなり(ただし集計方によりかなり数値に誤差がある)、 1973年から1988年にかけてビルボード誌チャート200に741週連続チャートインするという記録を打ちたてた。2015年4月11日週で134位に入り、通算のチャートイン週が900週を越えた。日本でもオリコンチャート2位を獲得している。
全リリースアルバムの全世界における売り上げは2億枚を突破している。
壮大なライブパフォーマンスも有名で、円形のスクリーンに映し出されるコンセプトムービーはひとつ定番となっている。その集大成が1994年「対(The Division Bell)」のツアーで行われたP.U.L.S.Eライブ(邦題「驚異」としてソフト化されている) である。このツアーに掛けられた費用は2億ドルといわれている。
ヒプノシス(中心人物のストーム・ソーガソンはシドと同級生でロジャーとも親友)によるアルバムジャケットが有名である。(関連商品参照)
※ジャケットにはにアーティスト名、作品タイトルすら書かれていないが、ひと目でそれと判る定番のデザインとなっている。
2011年に 『輝け!第14回みうらじゅん賞 』 を受賞。「狂気」と「炎」のコレクターズボックスを評価されての受賞である。
ジョジョの奇妙な冒険 第4部 『ダイヤモンドは砕けない』において、主人公 東方仗助が使用するスタンド 「クレイジー・ダイヤモンド」は、アルバム「炎~あなたがここにいてほしい(WISH YOU WERE HERE)」に収められた、シド・バレットへの想いを歌った「Shine On You Crazy Diamond」に由来する。
同じく広瀬康一のスタンド「エコーズ」はアルバム「おせっかい(Meddle)」に収められた23分30秒の大作「Echoes」に由来する。
アニメ「輪るピングドラム」22話の背景ビルに『PINK FLOYD「狂気」リマスター発売 』 の垂れ幕が描写されている。但し垂れ幕の上半分は見切れている。
同作中には「こどもブロイラー」と呼ばれる施設の描写があり、「ベルトコンベアーの上を"いらない子供"が運ばれてゆきその先に"透明な存在"となって消えてしまう機械がある。」という設定があるが、これは、ピンク・フロイドの映画「The Wall(ザ・ウォール)」の中で、管理教育により無個性化された子供たちを表現した曲「Another Brick In The Wall(Part 2)」が流れる中、生徒達がミートチョッパー(挽肉機)に飲み込まれてゆくシーンに着想を見て取れる。(関連動画参照)
耳が痒い・・・
「2001年宇宙の旅」と「Echoes」のシンクロ率
映画「ザ・ウォール」から「こどもブロイラー」の元ネタ
これをベルリンで再現しちゃうロジャー。
掲示板
56 ななしのよっしん
2023/10/25(水) 04:39:57 ID: D9U5ApqrrN
親露発言したり狂気の新解釈版(?)を出したりと晩年を汚しまくるのやめてくれよ
57 ななしのよっしん
2024/01/14(日) 22:59:16 ID: oGPg9z+fRq
実はギルモア主導の鬱以降の頃が一番好きだったり。
ウォーターズ期ももちろんいいんだけどやや大仰な感じがあるんだよね。ウォールやファイナルカットあたりで顕著だったと思う。
ギルモアの頃はそこまで主張が強くないぶん何度でも聴ける。人によってはあっさり目に感じるかも?
58 ななしのよっしん
2024/06/01(土) 02:12:49 ID: VpLWfo/qdQ
>>57
同じくギルモアが主導権を取ってからの方が好き。
ウォーターズが抜けてからもフロイドが人気あったのは間違いなくギルモアの力。
特にギルモアのギターが唯一無二で、ウォーターズの作詞作曲能力やコンセプトがなくてもギルモアが曲を作ってギターを弾けばそれでピンク・フロイドの音楽として完成される。
鬱や対はまさにそれを証明してる。
特に対はリチャード・ライトも戻ってきてるから、まさにウォーターズ抜きのピンク・フロイドで作った名盤。ラストの「High Hopes」のギターソロはギルモア最高のギターソロだと個人的に評価してる。
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最終更新:2025/01/13(月) 11:00
最終更新:2025/01/13(月) 11:00
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