遅れてきた乗客
少し急ぎ足で来たんですよ
あふれるほどの才能を
詰め込んだバッグ抱えて
すぐに追いついたのだから
許してくださるでしょう
では先頭車両へと続く通路を
あけていただけるかしら
だってあの特等席は
この旅のヒロインのために
予約されたシートだもの
ファインモーションとは、
この記事では実在の競走馬について記述しています。 この馬を元にした『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するキャラクターについては 「ファインモーション(ウマ娘)」を参照してください。 |
主な勝ち鞍
2002年:秋華賞(GI)、エリザベス女王杯(GI)、ローズステークス(GII)
2003年:阪神牝馬ステークス(GII)
2004年:札幌記念(GII)
父*デインヒル、母Cocotte、母の父Troyという血統であり、半兄にはもういろんな意味でやらかしまくっていた*ピルサドスキーがいる。上記の血統を見ればだいたいの方はおわかりだろうが、超良血馬だったためにもともとはクールモアグループが購入する予定だったとか。ところが日本の伏木田牧場が繁殖牝馬として購入、日本に輸入された。さらに競走馬となる予定がなかったにもかかわらず、伊藤雄二調教師の第六感によって急きょ競走馬デビューが決まった。シックスセンス恐るべし。
ファインモーションはデビュー戦、スタートから先頭に立ってもったまま4馬身差で勝利。しかも上がり最速。おいおい、それどこのチートだよ?と普通なら思うだろう。さらにこの新馬戦、有力馬がよく出てくる阪神2000mの舞台で牡馬相手に大楽勝、というおまけつきであった。この後は調教師の判断と骨折に見舞われ、長期放牧へ。ディアヌ賞(フランスオークス)に出るという話もあったようだが、結局立ち消えになった。
3歳の夏に復帰したファインモーションは、500万以下、阿寒湖特別の二つのレースをいずれも5馬身差で圧勝した。いやー、やはり只者ではなかった。
これだけで驚くことなかれ、重賞初挑戦となったローズSでは鞍上の松永幹夫が手綱をほとんど動かすことなく3馬身差で重賞初制覇。そして無敗で秋華賞へとコマを進めた。そしてこれがまたすごかった。武豊に鞍上が戻っても人気は1.1倍と「お前が勝て」と言っているようなものだった。レースでは好位置から抜け出すと秋華賞最大着差となる3馬身1/2の差で快勝。無敗でGI馬の仲間入りを果たした。さらにそのあとその年の秋華賞馬にとってはきつい関門のエリザベス女王杯に出走。しかしファインモーションにはそんなことは関係ないよと言わんばかりに2、3番手から上がり3F33.2の強烈な末脚を繰りだして優勝。無敗で古馬混合GIを制覇した。ちなみに2021年現在、秋華賞勝ち3歳馬がエリザベス女王杯を制したのはファインモーションとダイワスカーレット、メイショウマンボのみであり、無敗で芝の古馬混合GIを制したのは彼女以外には2021年大阪杯のレイパパレしかいない。(ダートでは2019年チャンピオンズカップのクリソベリルが達成している)
本来ならここで次の年に備えて休養に入ってもいいところなのだが、陣営はなんと有馬記念への出走を決断。ファン投票2位、1番人気とかなりの高い支持を受けたが、逃げの形をとったファインモーションにタップダンスシチーの1週目まくりでペースを乱され、シンボリクリスエスの5着に敗れた。無敗伝説はここで途切れてしまったものの、これまでの走りが評価され、最優秀3歳牝馬のタイトルを獲得した。
2003年はクイーンSから始動。圧倒的な一番人気に支持されるが、これまでの先行策ではなく差しの形となり、逃げたオースミハルカにクビ差及ばず2着に敗れる。馬場とか、斤量差とかいろいろ言われたが、負けは負けである。続く毎日王冠でも圧倒的一番人気に推されるが、折り合いを欠いて7着。外国産馬の出走枠にもれたこと&獲得賞金不足もあり、エリザベス女王杯、天皇賞秋への出走を断念。「ならばここは!」という思いで臨んだマイルチャンピオンシップでは有利にレースを進めるが、ゴール前でその名前にふさわしい切れ味を発揮して強襲してきたデュランダルに敗れ2着。年末の阪神牝馬Sで圧倒的な一番人気にこたえてクビ差ながらようやく勝利を得た。
2004年も現役を続行し、安田記念に出走するが、鞍上の武豊がずっと立ちっぱなしのような格好になるほどでレースにならず13着と惨敗。続く夏の函館記念では、トップ斤量と終始大外を回らされたつけも響いてかクビ差で2着。ああ、あの頃の威光が消えていく・・・。
ところがぎっちょん、次の札幌記念でバランスオブゲームやローエングリンといった強豪牡馬たちを相手に
最後方からの追い込み→まくり気味に先行集団へ→末脚繰り出して快勝
という競馬を披露した。
秋にはエリザベス女王杯参戦も計画にあったが、武豊がアドマイヤグルーヴに乗ることもあり、マイルチャンピオンシップに2番人気で出走し9着。このレースを最後に現役を引退、伏木田牧場で繁殖牝馬となった。
・・・のだが、初年度にキングカメハメハをつけたが不受胎、その後検査によって医学的に受胎できないことが判明し、繁殖牝馬を引退。現在は功労馬として繁養されている。結局当初の目的を果たすことはできずに終わってしまった。無念。
健康面に異常がないのに長期休養をさせられる、短距離が向かないと明言されてレースも回避させられたのにそのあとに短距離を使われる、鞍上の都合でレースを変更せざるを得なくなる、などといった要素も重なって、かなり人間に振り回された感が否めない。
*デインヒル 1986 鹿毛 |
Danzig 1977 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
Pas de Nom | Admiral's Voyage | ||
Petitioner | |||
Razyana 1981 鹿毛 |
His Majesty | Ribot | |
Flower Bowl | |||
Spring Adieu | Buckpasser | ||
Natalma | |||
Cocotte 1983 鹿毛 FNo.11 |
Troy 1976 鹿毛 |
Petingo | Petition |
Alcazar | |||
La Milo | Hornbeam | ||
Pin Prick | |||
Gay Milly 1977 鹿毛 |
Mill Reef | Never Bend | |
Milan Mill | |||
Gaily | Sir Gaylord | ||
Spearfish | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Natalma 4×4(12.50%)、Petition 4×5(9.38%)
父デインヒルは競走馬時代はG1勝利は6ハロン戦のヘイドックスプリントCのみだったが、種牡馬時代はシャトル種牡馬としてアイルランドとオーストラリアで繋養され、世界中で産駒が活躍した。日本にも1996年の1年だけリースされているが、このときの産駒からはG1馬は出なかった。
母Cocotteは11戦1勝でGIIIで2着になった程度。
母父トロイは英国ダービー馬で、種牡馬としては4世代しか残せずに死亡したが、その中から母父としてピルサドスキー・ファインモーションきょうだい以外にもドバイWC馬Street Cry(ストリートクライ)、英国ダービー馬Oath(オース)などに名前を残している。
うおっ、これは強い
掲示板
56 ななしのよっしん
2023/11/12(日) 17:20:44 ID: aLBPFMkglf
57 ななしのよっしん
2023/11/27(月) 20:35:48 ID: ZH4AbBSGqj
>>52
人間のスポーツみたいに血中テストステロン値でも測ることがあれば「これ牝馬としてはおかしくね?」って話にもなるだろうけど、雄と雌の差が小さい競馬でそれをやる意味はあんまりないだろうしなあ
58 ななしのよっしん
2023/11/27(月) 20:48:29 ID: JUdEK1sVgq
仮に牡馬と判定された場合、オークスなどの牝馬限定レースには出れなくなる
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/06(金) 10:00
最終更新:2024/12/06(金) 10:00
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