外から来たのはなんと、ファストタテヤマだー!
ファストタテヤマとは、1999年生まれの日本の元競走馬である。鹿毛の牡馬。
後方からの強烈な追い込みでしばしば波乱を起こす穴馬として人気を博した。ダイタクヘリオス、ナイスネイチャ、ツインターボに次ぐ「個性派」としても有名。生産は秋田牧場。栗東の安田伊佐夫厩舎所属。主戦騎手は安田康彦。
主な勝ち鞍
2001年:デイリー杯2歳ステークス(GII)
2002年:京都新聞杯(GII)
2001年札幌でデビュー。3戦目で初勝利後、デイリー杯2歳ステークスに出走。8番人気で最後方ポツンと離れた状況から、直線だけで全馬抜き去って優勝、重賞初制覇を成し遂げた。しかし、2歳王者決定戦の朝日杯フューチュリティステークスは13着と大敗。
2002年はシンザン記念7着、若葉ステークス2着を経て皐月賞に出走するも15着。京都新聞杯では6番人気ながら優勝するも東京優駿(日本ダービー)は15着、休養明けの札幌記念も13着と大敗。調整の遅れもあり菊花賞へは直行ぶっつけ本番で挑んだ。それまでのレース結果を考慮されてか18頭立ての16番人気だった。
レースは1番人気の皐月賞馬ノーリーズンがスタート直後落馬(レース開始4秒で100億円の馬券が紙くずとなった)、波乱のスタートとなる。ファストタテヤマはいつもどおり後方から攻め、直線では鋭い末脚を見せたが早めのスパートをかけ抜け出していたヒシミラクルにハナ差届かず2着となった。ヒシミラクルも10番人気の穴馬で、馬連9万6070円、三連複34万4630円はいずれもクラシック史上最高金額となった。
このレースで生まれた名実況が馬場鉄志アナウンサーの「外から来たのはなんとファストタテヤマだ!今年も大波乱になるぞ!」である。
古馬になってからは重賞勝ちはないものの、2005年の札幌記念では後の天皇賞馬ヘヴンリーロマンスの2着(12番人気)、京都大賞典では宝塚記念優勝馬スイープトウショウの2着(7番人気)に入り、やはり波乱を演出している。その他はオープン特別で3勝を挙げており、最後の勝利となった大阪-ハンブルクカップも6番人気での優勝だった。2007年の京都大賞典6着を最後に引退、55戦6勝、うち重賞2勝。獲得賞金は4億2843万7000円に及んだ。現在は福島県で乗馬登録されている。
稀に見る穴馬として人気を博し、2ちゃんねる上では「ファストタテヤマの馬券を買って家を建てやま」というスレッドが立ち、数多くの書き込みを集めた。2007年の天皇賞(春)に出走した際もサンケイスポーツの紙上短評で「大穴を当てて家を建てやま」と記載される出来事もあった。
条件戦に出走した経験がなく、2歳から引退まで一貫してオープンクラスで走り、息の長い活躍を続けていた。
京都新聞杯の勝利では父ダンスインザダークと同レース親子制覇を果たしている。
2012年11月、腸ねん転により死亡したという噂が流れているが、真偽は定かではない。
ダンスインザダーク 1993 鹿毛 |
*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
*ダンシングキイ 1983 鹿毛 |
Nijinsky II | Northern Dancer | |
Flaming Page | |||
Key Partner | Key to the Mint | ||
Native Partner | |||
メインゲスト 1986 鹿毛 FNo.4-m |
*ターゴワイス 1970 黒鹿毛 |
Round Table | Princequillo |
Knights Daughter | |||
Matriarch | Bold Ruler | ||
Lyceum | |||
ダイナアンバー 1978 鹿毛 |
*ノーザンテースト | Northern Dancer | |
Lady Victoria | |||
*クリアアンバー | Ambiopoise | ||
One Clear Call | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Northern Dancer 4×4(12.50%)
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最終更新:2024/03/29(金) 19:00
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