ファミペイ(FamiPay)とは、ファミリーマートが導入している電子マネーサービスである。
PayPayやLINE Payなどのスマホ決済アプリが鎬を削る群雄割拠の2018年末、突如として発表されたファミリーマートオリジナルのスマホ決済。専用アプリをインストールして使うもので、ファミリーマートはこの購買データを分析して商品開発に繋げているそう。2019年7月1日に導入され、全店一斉に開始された。
アプリ内の決済機能「FamiPay」で支払うと、200円につき1円分の「FamiPayボーナス」が還元され次回購入時に自動的に利用される仕様である。また、会員証としての機能もあり、店員にスキャンしてもらうことで連携しているTポイント、dポイント、楽天ポイントのいずれかが貯まったり、あらかじめ設定したクーポンや回数券を使うことが出来る。
また、JCBが提供するQRコード決済スキーム「Smart Code」の対応サービスとなっているため、ファミリーマート以外の店でもファミペイが使える。ライバルのローソンなどで使えるのは内緒。
2021年12月には「ファミペイローン」が開始された。2023年9月からは「ファミペイローン」加入とバーチャルカード発行で還元率が最大5%に引き上げられている。
ファミマだけでなく、競合しているセブンイレブンでも独自電子マネー「7pay」も先行して導入されたが、不正利用事件でサービス廃止まで追い込まれてしまった(詳しくは「セブンペイ」の記事を参照)。ちなみにセブンイレブンは「Smart Code」を導入しているが、ファミペイは使えない。
かねてより、ファミマはTポイント運営会社(Tポイント・ジャパン)の株主となっていたが、出資していても顧客データを使うにはさらにカルチュア・コンビニエンス・クラブ、以下「CCC」へ利用料を払う必要となるため、これが高コストとなり、ボッタクリCCCのやり方にしびれを切らした伊藤忠商事はファミマをTポイントから脱退させることに肝入りで、その代替となるお得な決済サービスをコスト控えめな感じに具現化したものが、この「ファミペイ」である。ファミペイの運営会社「ファミマデジタルワン」(現在ファミリーマート連結子会社)は、社名変更以前は、伊藤忠商事が常に2位株主を維持していた。
伊藤忠商事の思惑通りファミマはTポイントから脱退したものの、ファミペイからの連携で他のポイントサービス(楽天ポイント、dポイント)と同等に購入時のポイント加算対応させるに決着した。
ちなみに、クレジットカードでのチャージが「ファミマTカード」縛りだったのは、以上の思惑に全く沿わないのでは?と思いがちだが、伊藤忠商事とファミリーマート等が株主のポケットカードが「ファミマTカード」を発行しているからという単純な理由であった。
しかし、結局Tポイントからは離れる気はあるのやら? 永遠の謎だったが……。
後払い自体はファミペイそのものに「ファミペイ翌月払い」が2021年9月に搭載されたため、審査さえ通れば「ファミマTカード」は不要となったほか、クレジットカードについても同月より他のJCBブランドカードも登録できるようになった。
その後も「ファミマTカード」と他のクレジットカードではチャージ上限に差があったので「ファミマTカード」の方が優遇されていたが、2023年11月にその上限差が本人確認を条件に撤廃されたので「ファミマTカード」を使うメリットは現在はかなり薄れており、少なくともファミペイチャージだけの目的では発行する必要は無い。「ファミペイ翌月払い」の方が還元率が高いのもあるが。
ちなみに2024年春にはTポイントがVポイントに統合される予定であるが、「ファミマTカード」の扱いは未定となっている。
導入当初は「ファミマ入店音」の最後の部分をアレンジしたものが使用されていたが、該当するチャイムメロディーを発売し権利を持つパナソニックにバレたのか、使用料が怖いのか、定かではないが、2020年5月頃から変更されるに至った。
変更後の現在は「ファミペイ」や「波平」と聴こえるような電子音が鳴る仕様である。
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最終更新:2025/12/07(日) 13:00
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