ファーガスとは、2019年生まれの日本の競走馬である。
血統マニアからちょっとした注目を受けた馬。
こういった競走馬記事ではふつうその馬の伝記の後に血統表を提示するものだが、この馬に関しては伝記の前に血統表をまずご覧いただこう。
フリオーソ 2004 栗毛 |
*ブライアンズタイム 1985 黒鹿毛 |
Roberto | Hail to Reason |
Bramalea | |||
Kelley's Day | Graustark | ||
Golden Trail | |||
*ファーザ 1995 栗毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | |||
Baya | Nureyev | ||
Barger | |||
シルクブルームーン 2006 黒鹿毛 FNo.9-e |
*ブライアンズタイム 1985 黒鹿毛 |
Roberto | Hail to Reason |
Bramalea | |||
Kelley's Day | Graustark | ||
Golden Trail | |||
ムーンライトグラス 1995 鹿毛 |
Woodman | Mr. Prospector | |
Playmate | |||
*アリースノー | Alydar | ||
Miss Snowflake |
クロス:*ブライアンズタイム 2×2(50%)、Mr. Prospector 3×4(18.8%)、Raise a Native 4×(5,5)(12.5%)、Nashua (5,5)×5(9.38%)
おわかりいただけただろうか。
この馬はブライアンズタイム産駒同士の配合、人間でいえば腹違いの兄妹が愛し合った結果生まれた馬である。
父のフリオーソは2000年代中盤の南関東で活躍した名ダートホース、母も未勝利ではあるがダートで走った馬である。
ブライアンズタイム系はダートで走る傾向があり、フリオーソのほかにバーディバーディ、トーホウエンペラー、ブライアンズロマン、エムアイブランと初期から晩年にかけ多数の活躍馬を輩出。本馬はこういったダートでの能力爆発を狙ったものなのかもしれない。
また、2×2のクロスを持つ馬というと、第二次大戦終戦直後のフランスで活躍した凱旋門賞馬・Coronation Ⅴ(Tourbillionの2×2)あたりが思い浮かぶ。彼女は生殖能力に問題があり繁殖として大失敗に終わったことが知られるが、競走馬としてもとんでもない気性難の持ち主だった。
なお、ブライアンズタイム2×2に目が行きがちだが、Mr. ProspectorやRaise a Native、Nashuaのクロスも入っており、エルコンドルパサー並みのクロスの宝庫となっている。
2020年のセプテンバーセールに幼駒名の「シルクブルームーンの2019」として上場されたのだが、やはり血統表に注目が行き「とんでもない危険配合の馬」として話題になる。結局このセプテンバーセールは欠場となるがその1か月後北海道オータムセールに上場され、古賀禎彦氏に187万円で落札される。
その後ホッカイドウ競馬の田中正二厩舎に入厩。JRA認定競走を中心に出走し2戦目で初勝利を挙げ、その後も複勝圏内に入る活躍を挙げるが、ブリーダーズゴールドジュニアカップ・サンライズカップ・JBC2歳優駿と道営の2歳重賞ではいいところなく着外。
ホッカイドウ競馬の冬季休催期間に入った後、大井競馬の月岡健二厩舎に転厩。転入初戦は南関東のトップジョッキー・森泰斗を背に挑んだが1馬身差届かず2着に敗れた。和田譲治騎手に乗り替わった次戦以降も時折2着や3着には入るがなかなか勝ち上がれていない。激ヤバ血統馬の明日はどうなる。
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最終更新:2024/03/28(木) 21:00
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