フィンガー(Finger)とは、2023年生まれの日本の競走馬。鹿毛の牡馬。
主な勝ち鞍
2026年:羽田盃(JpnⅠ)、東京ダービー(JpnⅠ)、ブルーバードカップ(JpnⅢ)
父Gun Runner、母*エスティロタレントーソ、母父Maclean's Musicという血統の持込馬。
父ガンランナーは2017年にBCクラシックを含むGⅠ4連勝でエクリプス賞年度代表馬に輝いたアメリカの馬。アメリカでは種牡馬として絶賛大活躍中(2026年の種付け料は25万ドル)だが、日本でマル外や持込馬として走っている産駒にはまだこれといった馬はおらず、日本の競馬ファンにはフォーエバーヤングのライバルSierra Leoneの父というのが一番馴染み深いだろう。フィンガーは5年目の産駒。
母はアメリカの古馬牝馬ダート7ハロンGⅢベッドオーローゼズSの2021年の勝ち馬。同年のファシグティプトン社ノベンバーセールにて、株式会社ジェイエスが60万ドルで落札。その後向こうでGun Runnerを種付けしてから輸入されたようだ。フィンガーが初仔。
母父マクリーンズミュージックはDistorted Humor産駒で、デビュー戦を7馬身差以上で圧勝したがその1戦1勝で引退。デビュー戦の評価が非常に高かったので種牡馬入りすると、エクリプス賞チャンピオンスプリンターに輝いたJackie's WarriorやプリークネスS勝ち馬Cloud Computingを輩出、Distorted Humor後継では最も成功を収めている。
2023年2月18日、新ひだか町の高橋ファーム(主な生産馬にミックファイア)で誕生。
オーナーはハーパーやスティンガーグラスを所有するエムズレーシング(ラウンドワン創業者・杉野公彦の馬主名義)。母*エスティロタレントーソは杉野オーナーの預託馬なので(セールでは代理購買してもらったようだ)、実質的には自家生産馬に近い。
レモンポップやミッキーファイトですっかりダートの名門になった、美浦の田中博康厩舎に入厩。2025年9月27日、中山・ダート1800mの新馬戦にて戸崎圭太を鞍上にデビュー。スタートは五分に出たものの後方からになったが、向こう正面入口でペースがめちゃくちゃ緩んだところで大外から上がっていき、一気に先頭へ。そのまま直線押し切りを図ったが、ケントンに差し切られて2着。以降も戸崎が主戦となる。
続く11月の東京・ダート1600mの未勝利戦はスタートから押して好位を確保し、直線外に出して足を伸ばしたが、前にいたサンラザールに振り切られてまた2着。
中1週で向かった同条件の未勝利戦も好位から抜け出し押し切りを図ったが、マクリールに差し切られてまたまた2着。勝ちきれないまま2歳を終えた。
明け3歳初戦は年明け早々の中山・ダート1800mの未勝利戦。好スタートからすっとハナを確保すると、余裕の手応えで直線を向き、あとは見せ鞭だけで持ったまま独走、2着に1秒9差をつける大差圧勝で無事に勝ち上がる。
これでダート三冠を目指し、まずは賞金を稼ぎにブルーバードカップ(JpnⅢ)へ。無事抽選を突破すると、2勝馬カタリテを抑えて1.8倍の1番人気に支持される。4番手でレースを進めると前にいたカタリテを追って進出開始、直線では2頭の追い比べとなったが、力強くかわして1馬身半差で完勝。Gun Runner産駒の国内グレード重賞初勝利となった。
とはいえこの賞金だけでは羽田盃には出られない。ドバイにも登録はしていたのが、中東情勢悪化もあってか国内路線に残り、引き続きトライアルの京浜盃(JpnⅡ)へ。ロックターミガンと人気を分け合い2.4倍の1番人気に支持された。しかしスタートで出負けして後ろからになってしまい、直線では前から抜け出したロックターミガンの影も踏めないまま3馬身差で完敗。優先出走権は確保したとはいえ、三冠へ向けて強敵出現という感じであった。
というわけでそのまま羽田盃(JpnⅠ)へ。調教では同厩舎のミッキーファイトと併せ馬をして臨んだ。なお当然ながらミッキーファイトには軽くちぎられており、調教映像を見た馬券師が「おいおい大丈夫かフィンガー? って相手ミッキーファイトかよ!」となっていた。そらさすがに相手が悪い。
相手関係は前走敗れたロックターミガンに雲取賞馬リアライズグリント、そして未勝利戦で敗れたサンラザールが大井に移籍して参戦。7枠11番と外目の枠を引いてしまい、ロックターミガン1.6倍、リアライズグリント3.6倍に対し4.2倍の3番人気となった。
しかしレースはスタートから戸崎が押して前を取りに行くと、ロックターミガンがさらに外の13番枠、さらに最内のリアライズグリントが出負けしたのもあって上手く内に切り込んでハナを確保することに成功。ロックターミガンと2頭で前を行く形になったところで2コーナーでグリントが一気に上がってきて、そのまま人気3頭で激しくやりあいながらレースを引っぱることになった。当然中盤が緩まない消耗戦となり、3頭横並びのまま直線を向くと熾烈な追い比べとなったが、内ラチ沿いからぐっと力強く伸びたフィンガーは人気2頭を置き去りに突き抜け、終わってみれば2着ロックターミガンに3馬身差で完勝。京浜盃のリベンジを果たし、見事一冠目を手にした。馬主のエムズレーシングは嬉しいGⅠ級初勝利である。
田中師は「2000メートルの方がより向いていると思うし、ダービーではさらに強いフィンガーを見せられると思います」とのことで、当然ながら二冠を目指して東京ダービー(JpnⅠ)へ。しかしまだ羽田盃組の力関係は差がないと見られたことや、羽田盃の内容からまた羽田盃組でやり合って差しが決まる展開になるのではという予想もあってか、ユニコーンSを鋭い末脚で快勝してきたシルバーレシオに1番人気を奪われ、2.7倍の2番人気となった。
レースは好スタートを決めてハナを伺うが、今回は内に入ったロックターミガンがやはり主張してくる。しかし戸崎はロックターミガンにそのままハナを譲ることなく自ら主張、1コーナー前でハナを奪いきり、その結果1周目の直線からもう2頭で後ろを大きく離す縦長の展開になった。これは潰れるのでは? と懸念する馬券師を尻目に、戸崎は向こう正面でぐっと緩めて3コーナーまで後ろを引きつけると、手応えよく4コーナーを回って直線へ。ロックターミガンが力尽きると、追いかけてきたリアライズグリントも悠々と突き放し、最後は猛然と追い込んできたシルバーレシオも全く寄せ付けず、堂々の逃げ切り完勝。鮮やかに二冠を達成した。
戸崎圭太は大井所属時代に東京ダービーを4勝しているが、交流重賞となってからは初勝利となった。
さて、三冠リーチとなったフィンガーだが、ここで陣営は3歳ダート三冠ラストのジャパンダートクラシックを前に米国遠征を発表。デルマーの夏の大一番、パシフィッククラシック(米GⅠ)への挑戦を表明した。ここの結果次第ではブリーダーズカップ・クラシックへの参戦も視野に入るという事で、秋の大目標を占う重要な一戦となりそうだ。
| Gun Runner 2013 栗毛 |
Candy Ride 1999 鹿毛 |
Ride the Rails | Cryptoclearance |
| Herbalesian | |||
| Candy Girl | Candy Stripes | ||
| City Girl | |||
| Quiet Giant 2007 鹿毛 |
Giant's Causeway | Storm Cat | |
| Mariah's Storm | |||
| Quiet Dance | Quiet American | ||
| Misty Dancer | |||
| *エスティロタレントーソ 2017 鹿毛 FNo.23-b |
Maclean's Music 2008 鹿毛 |
Distorted Humor | *フォーティナイナー |
| Danzig's Beauty | |||
| Forest Music | Unbridled's Song | ||
| Defer West | |||
| Bazinga Baby 2012 栗毛 |
Afleet Alex | Northern Afleet | |
| Maggy Hawk | |||
| Elizaveta | Quiet American | ||
| Carezza |
クロス:Quiet American 4×4(12.50%)、Fappiano 5×5×5(9.38%)
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最終更新:2026/07/12(日) 17:00
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