フェデリカ・N・ドッリオとは (フェデリカドッリオとは) [単語記事]

フェデリカ・N・ドッリオ（Federica N Dog lio）とは、「ワールドウィッチーズ」の登場人物である。

通称「リカ」。

プロフィール

姓名：フェデリカ・N・ドッリオ
- 身長：166cm
- 年齢：19歳（1944年末）
- 生年月日：1925年4月24日
出身：ロマーニャ公国
- 階級：中尉（『アフリカの魔女ケイズ・リポート』） / 少佐（『紅の魔女たち』）
- 原隊：ロマーニャ空軍第51航空団第20航空群第151飛行隊飛行隊長
- 所属：連合軍第504統合戦闘航空団＜アルダーウィッチーズ＞
- 職掌：司令
使い魔：グレイハウンド（イタリアン・グレーハウンド）
- 搭乗機：ファロットG.55チェンタウロ → G.55Sストレーガ
- 使用武器：MG 151、MG30
- 固有魔法：不明

モデル

モデルはイタリア王立空軍のエース・パイロット、フリオ・N・ドッリオ。
民間会社でテスト・パイロットとしてキャリアを積んだ後、第二次世界大戦の開始に伴って空軍大尉として任官。北アフリカやマルタ島で戦果をあげた。エンニオ・タラントラ（エンリーカ・タラントラのモデル）は当時の僚機。1942年、マルタ島上空で撃墜され戦死。撃墜数7。

容姿・人柄

するどい翠色の目と長い黒髪が特徴的なせくしー団団長ウィッチ。赤いワイシャツの上に黒のジャケットを羽織っているが、ワイシャツは第2ボタンまで外しているためなかなかにエロい。

度量が大きく楽天的で情熱的、明朗快活な人柄で、ウィッチとしての高い技倆と部隊指揮官としての優れた運営能力とを併せ持つ。しかし同時に天才肌かつ「世の中を面白いか面白くないかで判断し、面白くないならとことんまでいじり倒して、無理やりにでも面白くする達人」と評されるような人間でもあり、突飛な閃きを有り余る行動力で実行に移し周囲を振り回すことも多い。

テストパイロット出身であることもあって、曲技飛行をはじめとする広報活動を積極的に行うなど民間・軍外部へのアピールにも長け、その華やかな戦果も相まって、その人気はロマーニャ国内のみならず諸外国でも絶大なものがある。

戦歴

ストライカーユニット技術者を志望して技術学校に入校したものの、魔法力の発現を受けて士官学校に入りなおし航空ウィッチの道を歩む。もともと技術畑であるだけに、少尉任官後も民間メーカー向けのテストパイロットとして活動し、ロマーニャ公国における航空ストライカーユニット研究開発に様々な貢献を成した。

その後、第二次ネウロイ大戦の勃発を受けて中尉に昇進し前線に復帰。地中海戦線で活躍し、ロマーニャ公直属部隊「赤ズボン隊」の一員に認められる。1942年にはエンリーカ・タラントラを僚機としてマルタ島の防衛を指揮したが、第二次マルタ防衛戦のさなかに被弾して絶対安静の重傷を負い、大尉昇進の後、イスキア島で療養に専念することとなった。

しかし、ロマーニャに第504統合戦闘航空団＜アルダーウィッチーズ＞が設立されるのに伴って少佐として現役に復帰し、司令の任を受ける。ただし、フェデリカ自身はブランクもあって前線に出ず地上での部隊運営に専念となり、かわりに戦闘指揮官として有能なウィッチを招聘し、扶桑海軍から竹井醇子が戦闘隊長に任じられた。

以後、504JFWの司令として、自身の人脈などを活用して部隊編成に尽力。その一方で、テストパイロットの経験と持ち前のサービス精神を活かして戦闘以外の飛行任務を多く引き受け、ガリア解放直後にはヴェネツィアでの記念式典で大運河の水面スレスレを高速で飛び回る飛行展示を行うなど、ウィッチとしての再起を果たしている。

1945年春、“トラヤヌス作戦”失敗の際にはヴェネツィア市民の脱出を手回ししたのち504基地からの撤退を指揮。壊滅した部隊を立て直し、戦闘にこそ加わらなかったものの“オペレーション・マルス”にも参加している。

交友関係

マルタ島の防衛戦では、アフリカ方面の航空指揮を執るエディタ・ノイマンやヴェンデリーン・シュレーアのようなカールスラント軍人、パトリシア・シェイドやエリザベス・F・ビューリングなどのブリタニア軍人といった知己を得た。さらには入院中にアフリカから加東圭子の訪問取材を受けており、彼女の名がロマーニャの外まで知れ渡るきっかけとなっている。戦傷仲間でもある加東には、1944年秋の飛行展示の際に助言を受けている。

「赤ズボン隊」内部ではフェルナンディア・マルヴェッツィに目をかけているが、同時にフェルの指揮経験不足も見ぬいており、504JFWではあえて竹井醇子を戦闘隊長に据えた。その竹井はというと、フェデリカが妙なことを思いつきすぐさま実行に移そうとするたびにストップをかける役割を担っている。

506JFWのアドリアーナ・ヴィスコンティは交流こそ少ないが一応の旧知であり、彼女が“オペレーション・マルス”参加を希望した際には506JFW司令ロザリー・ド・エムリコート・ド・グリュンネから連絡を受け、技術交流のため受け入れるという名目を立てることで作戦参加を通す広量さを見せた。

余談

「赤ズボン隊」隊員として、宣伝による市民の士気高揚を企図してウィッチのブロマイド、写真集など各種グッズを企画開発している。『ストライクウィッチーズ2』5話でサーニャが所持している黒地に赤い猫の枕も「赤ズボン隊」グッズの一つ。

その他、ウィッチの「せくしーカレンダー」というロマーニャ公からストップがかかった代物も作ろうとしており、この中止命令に反発した軍の一部がクーデターを起こしかけたとかどうとか。のちに504JFW設立後も同種のことを企み、最終的にフェデリカのみ出演のせくしーカレンダーが闇取引されて504JFWの金庫を潤わせる結果となっている。ちなみに、このカレンダーについては、かつて島田フミカネ先生が何枚か公開したことがある。