ラ・フェラーリ(La Ferrari)は、イタリアの高級車メーカー「フェラーリ」が開発・製造したハイブリッドカー。
車名のLaは英語で言うTheにあたる定冠詞。すなわち、ザ・フェラーリという意味になる。
日本での表記は「ラフェラーリ」だったり「ラ・フェラーリ」だったりと、中黒があったりなかったり。正直表記揺れが多い。
ポジション的にはフラッグシップスーパーカーにあたり、これまで同社のフラッグシップモデルであった「フェラーリ・エンツォ」の後釜にあたる。
2013年3月、スイス・ジュネーブで開催された「サロン・アンテルナショナル・ド・ロト」通称:ジュネーブモーターショーでお披露目された。
全世界で499台のみの限定生産車。であったが、2016年8月にイタリア中部のペルージャ県で発生した大震災がきっかけで、売上金を募金するチャリティーオークション出品のために急遽1台が追加生産された。
エンジンは同社のGTスポーツマシンである「フェラーリ・F12ベルリネッタ」に搭載されている6.2リッターV型12気筒自然吸気エンジンを強化。F12ベルリネッタでは740馬力であったが、ラ・フェラーリでは800馬力にまでチューンナップが行われている。
これに加え、イタリアの大手自動車電装品メーカー「マニエッティ・マレリ」と共同開発した運動エネルギー回生システムを搭載。同社がF1で培った技術がフィードバックされている。分類的には、パラレル型マイルドハイブリッドに該当する。
モーターは7速デュアルクラッチトランスミッション内、もうひとつはエンジン前方に搭載されている。モーター出力は2基で163馬力。これで、システム総合最大出力は963馬力となる。バッテリーはリチウムイオンバッテリーを搭載。ブレーキング・コーナリング等で発生する減速時の運動エネルギーを無駄にせず電気として蓄え、加速時に電動モーターによるアシストが加わることでとてつもない加速をもたらす。
これにより、0~100km/h加速は3秒以下、0~200km/hは7秒以下、0~300km/hは15秒、最高速度は350km/hというとてつもない性能を持ちながら、エンツォと比べ排出二酸化炭素量は半分以下になった。環境性能・走行性能を両立したモンスターマシンである。
三菱・アウトランダーPHEVやポルシェ・918等とは違い、電動モーターのみでの走行・外部からの充電は不可能。
シャーシはカーボンモノコック製で、F1マシンと同じ行程で作られる。4種類以上のカーボンファイバー素材を職人がセ作業でラミネート・オートクレーブ加工をすることで、過去のモデルと比較して2割以上も剛性アップした。
車体はフェラーリの市販車として初めて電子制御で可動するエアロパーツを搭載。前後ディフューザーフラップ・アンダーパネル・リアスポイラーが自動的に最適なエアロダイナミクスを生み出し安定した走行をもたらす。
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最終更新:2024/04/25(木) 09:00
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