森に住む夜行性の猛禽類。
顔全体がアンテナのような効力を持つため聴力に優れ、主に鼠などを襲って食べる。
左右の耳の位置が異なることにより、獲物の位置を正確に捉えることができる。目力には定評がある。
両目とも正面についているため物の立体視が得意。夜行性であるため夜目も当然利く。鳥目にはならない。鳥なのに。
翼に備える羽根は音を消す効果があり、無音・無気配で空を飛べる。
首は180度回転し、体は前に向いたまま真後ろを見ることが可能。
短足に見えるが羽毛で隠れているだけで、実は脚は鳥らしく長い。鳴き声はホーホーと表記されることが多い。
なお、ミミズクとの違いは耳(のように見える羽角)があるかないか。無ければフクロウ、あればミミズクとなる。したがって、TOP絵はフクロウでは無くミミズクである。
ただし、分類的な違いはほとんどなく、どちらも同じフクロウ目に属す。また、一部例外も存在する。
ペットとしての購入・飼育は認められているが、猛禽である為に取扱いには注意が必要となる。
種類によるが爪も嘴も鋭く、餌もマウスやウズラが主体となり、冷凍された個体を小さく切って与えなければならない事、いざ病気やケガをした時に対応できる獣医が移動可能圏内にいる事、運動の為に飛べるだけの充分なスペースと清潔な飼育場が必要な事など、飼う人間には相応の準備と覚悟が必要となる。
また20年(大きな個体は40年)は生きる為、家族として長くつきあう心構えも大事である。
『ハリー・ポッター』の大ヒットに影響され、安易な気持ちでフクロウを飼おうとして失敗し、持て余された個体が野生化したりペットショップに戻されたケースや、野生の個体が乱獲されて問題視された事は、教訓とすべきである。→参考サイト
比較的人里の近くで見られること、他の鳥とは一線を画す夜行性などの生態などから、フクロウは他の鳥とは多少違った扱いを受けてきた。
もっとも代表的なのは『森の賢者』と称され、知識の象徴とされていることである。
現代でもあちこちで知識を与えてくれるフクロウ、あるいはフクロウをモチーフとしたキャラクターが多数存在する。
ギリシャ神話では知恵と戦略の女神アテナの聖鳥であり、ローマ神話で同一視されたミネルヴァも同じく象徴をフクロウとしている。
1981年の映画『タイタンの戦い』では、英雄ペルセウスの為にアテナが金属製のフクロウ「ブーボ」を作らせて派遣し、若干ぽんこつながらも冒険を助けるコミカルな名脇役となった。巨匠レイ・ハリーハウゼンによるダイナメーションで飛び回り動き回る姿は必見。
近年では『ハリー・ポッター』シリーズに登場するハリーのペットの白いフクロウ「ヘドウィグ」が知られる。
他方、東洋においては「雛鳥は長じると母鳥を食う」とされ、親不孝者をはじめとしたマイナスイメージで語られる。
親殺し、転じて残忍で獰猛な人物を意味する「梟雄」「梟帥」がその最たる例であり、さらし首を「梟首」と表現するのは、台に置かれた首をフクロウに見立てての事である。
また中国史上唯一の女帝・武則天は、政治的に対立した皇帝の寵姫を「蟒(ぼう=蛇)」「梟(きょう)」の姓に変えた上で処刑し、その遺族にも同じ姓を強要したという逸話が残っている。
とは言えネズミを捕ってくれる事に加えて「フクロウ=不苦労」として縁起物にする事も多く、必ずしも悪いイメージだけではない。
フクロウタグの再生数上位は、スピックスコノハズクのコロスケさんの動画で埋められている。
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最終更新:2024/10/06(日) 00:00
最終更新:2024/10/05(土) 23:00
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