フライ・バイ・ワイヤ(FBW:Fly By Wire)とは、航空機に適用されている技術の一つである。
航空機の操縦系統において、従来は操縦桿やペダルの動きをロッドやケーブル等を経由して機械的に舵面を動かすアクチュエータに伝えることによって機体をコントロールしていた。これに対しFBWでは操縦装置の動きを電気信号に変換し、ワイヤ(電線)を経由して舵面を動かすサーボアクチェータに伝える。
メリットとして、伝達機構が電線に置き換わることによる設計の自由度の向上、重量の軽減、また、操縦装置とアクチェータの間にコンピューターを介在させ、従来の操縦システムでは不可能だった制御方法を取り入れる事が可能になる事が挙げられる。電線はノイズによる干渉を防ぐためにシールドが必要になる。
なお、電線を光ファイバーに置き換えたフライ・バイ・ライト(FBL:Fly By Light)もある。FBLの場合は電磁干渉に強い、FBWの場合に必要な電磁シールドを省けることによる更なる軽量化、というメリットがある。ただ、光ファイバーは構造上、断線時の修理が非常に面倒になる。FBLは次期国産哨戒機(XP-1)で実用化されている。
IADF((財)航空機国際共同開発促進基金)-航空機等の動向調査事業の調査概要
「フライ・バイ・ワイヤの技術動向」というPDFファイルが掲載されている。
掲示板
5 ななしのよっしん
2014/12/03(水) 00:16:39 ID: 6q0PCcp0gS
F-16のスティックは最初全く動かなかったが、不満が多かったので数ミリだけでも動かせるようにしたとか
6 ななしのよっしん
2017/12/05(火) 20:21:24 ID: wlBIMwayQX
>>2
大抵の機体は静安定性が最低限以下の機体をFBWで強引に浮かべてるんだから、機械や油圧でバックアップしたところで操作しきれずに墜落するだろう。
7 ななしのよっしん
2021/05/30(日) 14:33:20 ID: Bz/rwTtFpu
動翼毎にそれぞれ小型の電動油圧アクチュエーターを配置して油圧系を分散化したり配管の長さを短くして被弾ダメージの軽減やメンテ性の向上を図るパワーバイワイヤという方法もある
F-35のバックアップ操縦系がこれを採用してる
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最終更新:2024/04/20(土) 00:00
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