フラジールナカンケイ
フラジールな関係とは、水没王子と逆流王子のイケない関係を綴った本ではなく、良BL本である。BL本に散見するヤオイ要素は皆無であり、ヤマアリ、オチアリ、イミアリというヤオイの究極系の物語である。
主人公・十浦純哉は入社した「エムアイ」で偶然、七年前に分かれた恋人・千石棗に再会した。
当時高校生だった純哉は従姉妹に頼まれてポスターのモデルをさせられる。そこで千石と出会い、緊張をほぐすおまじないと称したキスをされ、結果的に付き合う事になる。
彼に夢中だった十浦だが、「愛しているのは純哉だけ」と言いながら、他の男とセックスする千石の愛が信じられず、別れを告げたのだ。思いを残したままの別れだっただけに、十浦にとってこの再会は複雑だ。
そんなある日、二人をモデルにポスター製作の企画がきて…。
愛憎、嫉妬、挫折、裏切り、決断等の要素がふんだんに盛り込まれており、BLが苦手な人でも一度は読むべき名作である。
セリフ回しや文章を一つ一つを抜粋しても本当に素晴らしい。
「な、 んだ、今の」(略)触れていない下半身が熱くなった。
「ゲイ、なんですか?」
(略)
「言いにくい事を、ずいぶんはっきり聞くね」
「恋人なんかいたら、純哉に付き合おうなんて言わないでしょう」
「俺の、どこがいいの?」
「それは愚問だよ。俺の中にも答えはない(略)」
読めば読むほど名言のオンパレードである。
フロム脳が働くのならば、読むに値する小説である。
ACfAのフラジールとは一切無関係であるが市場で「フラジール」と検索をした時にインパクトのある書名と商品イメージであるためによく貼られる商品である。
2008年10月現在、ニコニコ市場からの購入者は1人であるがその記念すべき最初の購入者はコロッケの人である。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2021/04/11(日) 08:00
最終更新:2021/04/11(日) 08:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。