フラワーパーク(flower park)とは、花を中心とした公園または植物園などの名称。
96年、スプリンターズステークス。
勝者、フラワーパーク。
勝者は必ず、敗者を作る。
フラワーパーク(Flower Park)とは、日本の元競走馬・現繁殖牝馬。
偉大な父から引き継いだ快速を持って、当時数多いた○外の猛者を抑えこみ短距離戦線を席巻した内国産の女傑である。
なお1981年生まれの同名の牝馬もいるが、本記事では1992年生まれの牝馬を取り上げる。
通算成績18戦7勝[7-2-1-8]
主な勝ち鞍
1996年:高松宮杯(GI)、スプリンターズステークス(GI)、シルクロードステークス(GIII)
1992年5月8日生まれのフラワーパークは、父は短距離路線の整備をさらに促したと言われる偉大なる快速馬ニホンピロウイナー、母ノーザンフラワー、母父ノーザンテーストという内国産馬である。
早めにデビュー出来ればクラシック戦線を目指していたであろうが、何度となく骨折するなどしてデビューが大幅に遅れ、デビューは旧4歳の秋、1995年の10月であった。
緒戦は惨敗するも2戦目で勝ちあがり、 その後はトントン拍子に出世。デビューから半年かからずにシルクロードステークス(GIII)でGI馬やGI級の各馬を破り重賞初勝利を飾り、そのスピードを存分に見せつける。
その勢いのまま、番組改定で春のスプリントGIとなった高松宮杯に出走。ここでは未だに賛否両論渦巻くローテを取ってやってきたナリタブライアンらが相手になったが歯牙にも掛けない快速っぷりで後続を切り捨て圧勝。春の初代短距離女王に輝いたのであった。
その後、安田記念に挑むが長すぎたか完敗。秋は体調が整わなかったこともあり、当時GIIのCBC賞→スプリンターズステークスの一本釣りローテで挑むことになった。
そのCBC賞ではエイシンワシントンの軽快な逃げの前に敗れ2着。春秋スプリント連覇に暗雲が立ち込めた。
本番スプリンターズステークスもエイシンワシントンが軽快に逃げ、そのまま押し切るかに見えたが、2番手で力をためていたフラワーパークが強襲。
激しい叩き合いになり、全く並んだままゴール板に飛び込んだ。
どっちが勝ったかは肉眼では判別できなかったが、わずか1㎝差という現在も記録になっている僅差でフラワーパークが差し切り、春のスプリントGIが出来た年に初の春秋スプリント女王に君臨した。
後にこのレースの鞍上であった田原成貴はゴム鞠の原理を使い、最後の一完歩で頭をグイッと出す奥の手を使ったと述懐している。なんとも天才肌な彼らしい言である。
翌年も現役を続行するも、前年の輝きは一切見られないまま引退。繁殖牝馬となった。
繁殖牝馬としてはそれなりの位置にまでは届くが、体質の弱さ故かなかなか出世しきれない産駒が多かった。しかし、ディープインパクトとの子であるヴァンセンヌが怪我からの長期休養が明けるとGI級のスピードで2015年の東京新聞杯を勝利。同年の安田記念でもモーリスのクビ差2着に迫っており、これで秋の不振から屈腱炎を再発させなければ…とポテンシャルの高さを見せてくれた。
そのヴァンセンヌは種牡馬入りし、2023-2024年の中山グランドジャンプを連覇したイロゴトシを輩出。今後もフラワーパークの名を聞くことがあるかもしれない。
繁殖引退後は平取町のスガタ牧場で余生を過ごし、2024年4月6日に32歳で死去。翌週のイロゴトシの中山GJ連覇こそ見れなかったが、同年時点で存命のJRAに所属したGⅠ馬ないし重賞馬としては最高齢の大往生であった[1]。
ニホンピロウイナー 1980 黒鹿毛 |
*ステイールハート 1972 黒鹿毛 |
Habitat | Sir Gaylord |
Little Hut | |||
A. 1. | Abernant | ||
Asti Spumante | |||
ニホンピロエバート 1974 鹿毛 |
*チャイナロツク | Rockefella | |
May Wong | |||
ライトフレーム | *ライジングフレーム | ||
グリンライト | |||
ノーザンフラワー 1977 栗毛 FNo.1-n |
*ノーザンテースト 1971 栗毛 |
Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
Lady Victoria | Victoria Park | ||
Lady Angela | |||
*フアイアフラワー 1972 鹿毛 |
Dike | Herbager | |
Delta | |||
Pascha | *セントクレスピン | ||
Easter Gala |
クロス:Lady Angela 5×4(9.38%)、Hyperion 5×5(6.25%)、Dante=Sayajirao 5×5(6.25%)、
JRA賞最優秀父内国産馬 | ||
優駿賞時代 | 1982 メジロティターン | 1983 ミスターシービー | 1984 ミスターシービー | 1985 ミホシンザン | 1986 ミホシンザン |
|
JRA賞時代 | 1980年代 | 1987 ミホシンザン | 1988 タマモクロス | 1989 バンブービギン |
---|---|---|
1990年代 | 1990 ヤエノムテキ | 1991 トウカイテイオー | 1992 メジロパーマー | 1993 ヤマニンゼファー |1994 ネーハイシーザー | 1995 フジヤマケンザン | 1996 フラワーパーク | 1997 メジロドーベル |1998 メジロブライト | 1999 エアジハード |
|
2000年代 | 2000 ダイタクヤマト | 2001 該当馬無し※1 | 2002 トウカイポイント | 2003 ヒシミラクル | 2004 デルタブルース | 2005 シーザリオ | 2006 カワカミプリンセス | 2007 ダイワスカーレット |
|
※1.該当馬無しを除く最多得票馬はナリタトップロード。 | ||
競馬テンプレート |
掲示板
21 ななしのよっしん
2024/04/07(日) 09:26:44 ID: 7IZv2skEaz
>20
昨日、つまり24年4月6日8時40分に老衰で逝去されたそうです。
享年32才。自慢の快速と逆にゆっくり長く生きることができました。
22 ななしのよっしん
2024/04/07(日) 10:43:02 ID: yXHJiBme1W
お疲れ様でした
ニホンピロウイナー産駒は短命の印象があったけれど、フラワーパークおばあちゃんは長生きしたなぁ
マイルの皇帝の脚を受け継いで、春秋連覇は色褪せない記録
23 ななしのよっしん
2024/04/13(土) 16:24:28 ID: AXcCa+NgCS
そして一週間後の今日、孫のイロゴトシが中山GJ連覇!
天国から見てくれてるといいねぇ…
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最終更新:2024/04/25(木) 16:00
最終更新:2024/04/25(木) 16:00
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