フランちゃんとなぞのロボットとは (フランチャントナゾノロボットとは) [単語記事]

フランちゃんとなぞのロボットとは、てゅるや（通称：腐卵臭の人）が製作するMUGENストーリー動画である。

概要

フランドールがクロガネ氏の手によってMUGEN参戦した翌日、歓喜したうｐ主によって投稿された。本人曰く「６時間でカカッと作り上げた」と言う。

ストーリー内容としては、「シリアスとギャグが入り混じり、どちらかというとシリアスに寄っている」展開をしている。ストーリー初期であるほどギャグ要素が多く、後期になるほどシリアス要素が強くなっていく。だが、皮肉の応酬が特徴的な台詞回しと、モンスターファーム２ネタは前編に渡って一貫している。

世界観に関しては深く言及されることは無いが、一応「核戦争が回避された場合の北斗の拳の世界」だという事が北斗兄弟の台詞から推測される。また、「東方紅魔郷」に登場する紅魔館が存在しているようだが、幻想郷の存在が説明されたことは無い。

主な登場人物

フランドール・スカーレット

姉のレミリアによって紅魔館の地下に永い間閉じこめられていた吸血鬼。そしてうｐ主の嫁。外との交流が殆ど無かったせいか精神はかなり幼い。暗い場所で何の刺激も無い退屈な日々に不満を覚えながらも、何があるのかわからない外の世界に恐怖を抱き、地下でおとなしくしていたが、Qとの出会いとある事件により、紅魔館の外へ出ることを決意する。その後ケンシロウに拾われてからは北斗兄弟の下でお世話になっている。最初の方こそ人間を食料や玩具としか見ていなかったり、殺し合いを娯楽としてしか見ていないなど幼い部分があったが、物語が進むにつれて徐々に成長し、命の尊さや人間の持つ愛について学んでいく。

モンスターファーム２での持ちモンスターはヘルハート（ジョーカー×ピクシー）。防御面を一切捨て、回避と攻撃にひたすら特化し、すばやい移動速度とガッツ回復速度を武器にデスパンチを連射する。「このゲームの目的は相手に勝利することよ」の弁の通り、ひたすら効率的に勝利することを考えている。

タイトルにもある「なぞのロボット」のこと。その正体はフランドールの危険性に目をつけた「世界平和維持団体」が紅魔館に送り込んだ監視・誘導用ロボット。開発者は河城にとり。音声は発するがなにやらもにょもにょと言うだけで通常は会話が成立しない。（フランドールにだけは解るらしい。）フランドールの凶悪な「遊び」に耐える為に究極防衛装置「ウメハラ」（所謂超反応ブロッキング）を搭載しており、もはや拷問ともいえるフランドールとの遊びに無傷で何日も耐えた。今まですぐに壊れてしまう玩具（人間）に不満を抱いていたフランドールはこれをとても喜び、初期は「大事な玩具」として扱っていたが、Qがロボットながらに持つ愛に触れ、いつしか「大切なお友達」として扱うようになる。もっとも、ロボットであるQに愛が芽生えたのはフランドールの影響なのだが。

モンスターファーム２の持ちモンスターはギガロン（グジラ×ゲル）。一撃必殺を信条とし、序盤はガッツをひたすら溜めて補正をつけ、終盤に大技を繰り出して一気に逆転するという豪快な戦法。「攻撃は受ける物」と考えているので回避はほとんど無く、丈夫さと力とライフだけが突出している。

ケンシロウ

北斗兄弟の末弟で、ロリコンという名の変態。隣町までコミックLOを買いに行った帰り、紅魔館から脱出したフランドールを発見、「保護」の名の下に誘拐する。発言の殆どがセクハラであり、内容・表現共に卑猥に過ぎる物が多い。が、シリアスな雰囲気になると態度を一転、北斗神拳伝承者としての貫禄を見せる。マッサージ屋への就職が決まったらしい。

原作「北斗の拳」に同じく、兄弟たちと共に北斗神拳の修行を積み、一度は正当継承者の資格を得るが、核戦争が回避され平和な時代が訪れると共に拳法家はその存在が世間から必要とされなくなり、北斗兄弟が拳法家として生きることを放棄した結果、原作で宿命とされた後継者争いに伴う殺し合いが起きず、兄弟四人仲良く暮らしていた。修行時はユリアと仲良くしていたようだが、どこかで道を踏み外したようである。

モンスターファーム２での持ちモンスターは純血ゴーレム。ゲームにロマンを求める彼はQと同じく一撃必殺を信条とする。だが、彼の繰り出す「大でこぴん」は謎の（モンスターファームでは良くある）確立補正によって驚異的な命中率を誇り、例え命中率の表示が一桁だったとしても頻繁に当てることができるという。ﾃｰﾚｯﾃｰ

ジャギ

北斗兄弟の三男。ケンシロウ曰く昔は「目も当てられないようなゲス」だったらしいが、現在は現実社会でもそうそう見ない程の常識人である。口は汚いものの相手への礼儀は絶対に忘れず、加えて男気や行動力も持ち合わせている完璧超人。タグやコメントでは「綺麗なジャギ様」と呼ばれている。この綺麗さは修行時代のある事件によって得た物であり、それまでは原作のような卑怯で屈折した人物だった。たまたま石油を掘り当てたことにより現在は石油王として悠々自適に暮らしている。

筆者が確認する限りは最古の「綺麗なジャギ様（「極悪ノ華」の連載が始まる前からうｐ主製作の短編『仲良し北斗兄弟』において綺麗）」であり、昨今の綺麗なジャギ様ブームの元祖かと思われる。（不確定な情報なのでそれ以前の綺麗なジャギ様をご存知の方は加筆をお願いしたい。）

モンスターファーム２での持ちモンスターは純血アーケロ。炎を使った戦法がお気に入りらしい。でもやっぱり飛爪を使うのが楽。

ラオウ

北斗兄弟の長男。原作のような非情さは見せず、いたって平和的な男である。しかし家族を愛することに関しては真剣そのもので、時に行き過ぎた行動を見せる。拳法家を止めてからはプロレス団体に入り、その巨体と強面を活かして悪のプロレス軍団の大将まで上り詰める。（リングネームは「拳王様」）

「世界平和維持団体」に唯一の血の繋がった兄弟トキを殺された事を深く恨んでおり、その復讐の為なら修羅になる覚悟があるという。

モンスターファーム２での持ちモンスターはスティンガー（ナーガ×ロードランナー）。戦闘に特化しきったパラメータにある種の潔さを感じている。突き突き突きィ！

ギル

「世界平和維持団体」の総督。己の行動を絶対正義と信じ、「完全な世界平和」の実現を目指して努力する。根は美しい心の持ち主だが、己の行動が絶対に正しいと思い込んでおり、あまりに偏った手段にも簡単に手を出す。戦闘時に褌一丁になる理由はよく判らないが、見るものに彼を変態だと印象付けるには十分であった。

平和に暮らしていた北斗兄弟の下に突如現れ、「平和の為」などと言って北斗神拳を放棄することを求めた。それを拒否した北斗兄弟を殺害しようと襲い掛かるが、トキにより阻まれる。その戦闘中に自身の刹活孔を突いたトキは秘孔の副作用により死亡してしまう。

モンスターファーム２での持ちモンスターはメタルナー（別にSubは何でも良い）。ゲームだろうと平和の為なら絶対に容赦しない。今日もポン拳を連射する。

主でもない登場人物

トキ
故人。持ちモンスターはメタルナー。やっぱり勝ってナンボ。
レミリア・スカーレット
 カリスマ。持ちモンスターはブルーテラー（ジョーカー×ライガー）。フランと似た趣味だが、下僕は忠実な方が良い。
十六夜咲夜
 瀟洒。持ちモンスターはデンネン（チャッキー×？？？）。何事も茶目っ気を忘れてはいけない。
キム・カッファン
 胡散臭い。持ちモンスターはガルーダ（デュラハン×ヒノトリ）。鳳凰の猛々しさと騎士の潔さを兼ねた最強モンスターだと自負。地走りに頼らざるを得ない。
チャン・コーハン
 セッコ。持ちモンスターは純血スエゾー。主人に従うのなんかまっぴらゴメンだね。
ジャスティス
 名前からして正義。持ちモンスターは純血ガリ。大技を繰り出すときは「ウオオォォォ」とか「シャアァァァ」とか絶叫する。
時を止める金髪の男
MUGENストーリーの便利屋さん。持ちモンスターは純血ヒノトリ。ビンチョーもいいけどやっぱり輝いてないと。
クロノア
盲信する少年。持ちモンスターはクリック（ホッパー×ライガー）。今は弱くてもいつか必ず報われる日がくるさ。
ぱねぇ人
ぱねぇぞゴルァ。持ちモンスターはドドンゴー（ドラゴン×バジャール）。お互い何かに乾いているらしい。
河城にとり
楽しい外道。持ちモンスターはカラクリ（ヘンガー×モック）。私もいつか木材だけで戦闘ロボットを作ってみたい。

（※以上の「持ちモンスター」は作中には出てきませんが、作者の公認設定です）

腐卵臭の人について

この動画のうｐ主はMUGENストーリーには珍しく「うｐ主は病気」タグを頂戴するほどの紳士である。そして動画の第四話にて、「腐卵臭ってフランちゃんの臭いだと思うと積極的に嗅ぎたくなりますよね」などと発言したことにより、投稿動画の殆どに「腐卵臭の人」タグをつけられることとなった。掲示板などでは「てゅるや」と名乗っているが、視聴者間ではこの呼び名の方が浸透しているようだ。