フランツ・ベルワルド / フランツ・ベールヴァルド(1796~1868)とは、19世紀に活躍したスウェーデンの作曲家である。
血筋はドイツのノイマルクのベールヴァルデ家までさかのぼれ、父は1770年代にスウェーデン王立オペラのオーケストラの奏者となるなど、音楽家一家に生まれた。彼もまたそのオーケストラにヴァイオリン奏者として参加したが、ベルリンにわたって整形外科を開業したり、帰国後にはガラス工房を経営したりと、音楽家にとどまらない活動を行った。
なかなか作曲家としての成功には恵まれなかったものの、ウィーンで交響詩『妖精の遊び』を発表してようやく成功をおさめ、オーストリアのザルツブルクでモーツァルテウムの名誉会員に推挙された。ただし、1849年の帰国後に保守的なスウェーデンの楽壇と対立し、そもそも本格的な交響楽団もスウェーデンにはまだなかったことから、生前に本国では作品はほとんど発表されず、発表されても失敗に終わるなど、不遇をかこった人生であった。
しかし交響曲第1番『セリューズ(まじめな~)』、第2番『カプリシューズ(気まぐれな~)』、第3番『サンギュリエール(風変わりな~)』、第4番(後年『ナイーヴ(素朴な~)』と名付けられた)の4つの交響曲をはじめとした彼の曲は、没後に評価されていき、スウェーデンを代表するロマン派の音楽家としての地位を確立したのであった。
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最終更新:2024/04/25(木) 06:00
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