フルボイスとは (フルボイスとは) [単語記事]

フルボイスとは、和製英語の一種であり主に以下の意味を持つ

ゲーム中の台詞全てにボイスが付いていること。戦闘シーンでの掛け声やムービーシーンにも声が入っている事が多い。必然的に（台詞のある）全キャラクターに声がつくことになるが、例外的に主人公だけボイス無しの場合もある。
動画の一種。この項目で記述。

フルボイスとは、動画の一種で、動画投稿主が登場するキャラクターのC.V.等を当てている動画のことである。

概要

定義として主に「フルボイスではないゲームや漫画等の作品に、
一人（又は複数人）で登場人物を演じ、声を当てている動画」を指している。
但し、あくまで「主に」であり、明確な定義は決まってるわけではない。
実況プレイとよく混同されがちだが、異なったジャンルである。

　※実況プレイ＝プレイヤー個人としての声が入っている
　※フルボイス＝基本的には登場キャラクターの声のみ

また、音声合成ソフトや人の声によって、画面にある本文を読み上げているか、
画面に文字はないがナレーションが流れている動画のこともいう。
ただし、プロが作った番組では音声がない方が珍しいため、
ニコニコ動画のユーザーが製作した動画が、このタグの主対象として想定される。

フルボイスの始まり

フルボイスはニコニコ動画が始まる以前から実況プレイと同じく存在していたが、
それはあくまで実況をしている人物が台詞を音読している程度だった。

ニコニコ動画において最初に人気を集めたフルボイス動画は、
β時代に投稿された「フルボイスDQ3」シリーズであると思われる_{(リンクは第三者による再UPのもの)}。
この動画は元々PeerCastの実況プレイとして配信されたものであり、
スタイルも実況や歌を交えたフリーダムそのもので現在の主流とは外れるが、
フルボイスというジャンルの草分け的存在になった。

今のようにキャラクター毎に声を変え、そのキャラクターになりきるというスタイルのものは、
あキらが演じる「フルボイス　ドラクエ５」のニコニコ動画への投稿が最初と言われている。
そしてその後、同作者が投稿した「フルボイス　マリオＲＰＧ」で人気に火が付き、
フルボイス動画を投稿する投稿者が増加。
人気投稿者の新作・続編が投稿されるとその日のうちにランキングにも入ることがあり、
ゲームプレイ動画の1ジャンルとして人気のカテゴリとなっていった。

ヒャドなどによるものが代表的な「日本語吹き替え版」と呼ばれている動画は今現在、
実況プレイに分類されているようである。

フルボイスの魅力

今でこそ実況プレイの影に隠れる形となってしまっているが、フルボイスには根強い人気が存在する。
どのようなスタンスであってもフルボイスには「声を演じる」という要素が入ってくるため、
投稿者の声・演技にもより注目が集まる。中には声優の養成所に通うなど、本気で声優を目指している人もいる。
取り上げるゲームが同じであったとしても、ネタを重視した動画から真面目に原作を重視して作られた動画まで
動画一つ一つによって方向性も違っており、一つの作品でも多くの点から楽しめるようになっているもある。

主な投稿者とその代表的作品

フルボイスプレイ動画のプレイヤーの一覧も参照。

あキら: ニコニコ動画に最初にフルボイス動画を投稿した人物。
代表作として、「フルボイス　マリオＲＰＧ」や「フルボイス　マリオストーリー」などが挙げられる。
どう考えてもミスマッチな配役や声が特徴的であり、主にネタを重視した作品を投稿している。
騎士内藤: 読みは「ないと-ないとう」である。
アドリブ神という呼び名で親しまれ、その名の通りアドリブ（演出）にとても力を入れている。
代表作として、「フルボイスでロマサガ２」や「フﾉﾚボイスでドラクエ３」などが挙げられる。
あキらとはまた違った、ネタを重視した作品を投稿している。
ねこみさん: 声優を目指して本格的な活動を始めた為、現在はフルボイスの活動を停止、動画も全て削除されている。
女性で始めてフルボイスに挑戦した人物であり、その演技力からアドリブ女神と呼ばれる。
代表作として、「フルボイスで聖剣伝説３-シャルロット編-」が挙げられる。
まるでキャラクターが生きているかのような演技力の高さ、演出の良さが特徴的である。
上記の通り、原作を重視した作品を投稿していた。
あがした: 声域が広く、演技力が高いのが特徴的。
また、既存の声優の物真似をした動画を多数投稿しているだけあり
物真似が上手く、そのバリエーションも豊富である。
代表作として、「フルボイスFF4」が挙げられる。
原作を重視した作品を投稿している。現在は全動画削除済み。