もしかして → 風呂ンティア? |
フロンティアとは、新天地を意味する英単語。
本来は前線を意味するフロント(front)から来ている言葉だが、アメリカの西部開拓時代の影響で現在では「新天地」という意味の方が強くなっている。
アメリカが植民地から独立して東海岸から西部へと開拓を進めていた際に、その最前線を政府公認でフロンティアと呼んだ。フロンティアは白人にとっては開拓の最前線であるが、ネイティブアメリカンにとっては侵略の最前線でもあった。西部を開拓していくということはそこを生活圏としていた先住民の土地を奪っていくということであり、当然ながら多くの血が流された。多数のネイティブアメリカンの犠牲を出しつつ、フロンティアは徐々に西に移動していき、19世紀末には太平洋に到達。ここにフロンティアは消滅した。
この過程において、開拓民たちは強い行動力などを是とする『フロンティア精神』を培い、これをもってアメリカの国民性の方向が定まったといえる。ジョン・F・ケネディ大統領がその行動力を発揮するに当たって『ニュー・フロンティア』を主張したことは有名である。
しかし、フロンティア精神は決してよい面だけがあるわけではない。フロンティアの前進は先に触れたようにネイティブアメリカンを駆逐することによって成り立つものであり、いわば、『先住民の土地を力で奪って生活圏を広げる』という考えのもと進められていたものである。このことはアメリカが陥りやすい何事も武力で解決する『力への信奉』を作り上げた一旦であることが考えられる。
また、政府の力が届きにくいフロンティアにおいて治安も悪く、その分開拓者同士が力を合わせて困難を乗り越えようとした。しかし、それは裏を返せば政府に頼らず自分達で何でもどうにかしようという考え方であり、政府を頼らない=自分達で治安を維持する=自警団の武装化という側面も持つ。これは現代にまで引き継がれ、アメリカでは「銃を持つ権利」が強く主張される原因にもなっている。
フロンティアのつく単語はたくさんあるので、以下のリンクから探すことを推奨する。
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最終更新:2024/12/04(水) 01:00
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