ブックマークとは (ブックマークとは) [単語記事]

ブックマーク（bookmark）とは、

栞（しおり）のこと。
1から転じて、任意のWeb ページ・コンテンツを登録しておき、登録済みページ・コンテンツに素早くアクセスする為のウェブブラウザ・ポータルサイトの一機能のこと。略称はブクマ。IE由来の別称としてお気に入り（favorite）とも。
本項で解説する。

概要

履歴と双璧をなす、ウェブブラウザでは標準で備わっている機能である。niconicoにおけるマイリストに近い。

この機能は以下の手順を踏む。

任意のファイル（Web 頁等ウェブブラウザで閲覧・ダウンロード可能なファイル）を登録
メニュー、ツールバー、サイドバー、又はショートカットキー等を用いて、登録済みファイルにアクセス

QRコード読み込みアクセスが一般的でなかった時代、目的のWeb ページを閲覧するには、URLを直接入力するしか術が無かった。この機能は、そんなURLを直接入力するという面倒な過程をすっ飛ば（ショートカット）してくれる。

また、ポータルサイトでは、お気に入りのコンテンツやアカウントを登録しておくという類似の機能が存在することもある。ニコニコ動画では「マイリスト」、ニコニコ静画では「クリップ」、pixivではそのまま「ブックマーク」などと呼ばれており、各サイトごとに呼称が異なる。ほかのユーザーとブックマークを公開する「ソーシャルブックマーク」というものもあり、例えば「はてなブックマーク」が例として挙げられる。広義には、こうしたコンテンツ登録やアカウントのフォローなどもブックマーク（に類するもの）として含まれうる。

呼称

ウェブブラウザ	呼称
NCSA Mosaic	ホットリスト
Internet Explorer	お気に入り
Netscape Navigator Mozilla Firefox Safari Google Chrome 他	ブックマーク

この機能は、ウェブブラウザによって呼称が異なる。一般的な呼称の揺れは、ブラウザ戦争に関係している。現在はNetscape Navigator由来の「ブックマーク」という呼称が一般的だが、IE（Internet Explorer）がトップシェアだった時代は「お気に入り」という呼称の方が一般的だった。その時代はWindowsのスタートメニュー一覧に、IEの同機能と直結した「お気に入り」という独立した項目を表示することができた。なので「お気に入り」という呼称の方が馴染み深く親しみ易いと感じている世代も存在する。一般的な呼称の座を「ブックマーク」に譲った後も、「お気に入り」が別称としてしぶとく生き残っているのは然ういうわけである。