ブラスタとは、第二次スーパーロボット大戦Zに登場する機動兵器である。
後継機であるリ・ブラスタについてもこの項目で取り扱う。
全長:18.3 m
重量:62.6 t
第二次Z世界特有の次元獣と呼ばれる正体不明の災害に対抗するためにアクシオン財団はスコート・ラボで開発された、DMバスター(ディメンションモンスター・バスター)の一号機。
スットコドッコイの嫌がらせじみた好意の押し売りにより、アクシオン製主流のプラズマバッテリーではなくVXと呼ばれる謎の動力を主動力としている。
性能面に関して言うならば、機動性に長けた汎用機。スパロボの主人公機体としては珍しく、本作はリアルロボット一択となっている。
コンセプト的には前作のバルゴラに近い……ようで、実は全く異なっている。
なぜかというと、この機体は戦闘だけではなく、あらゆる局面であらゆる仕事を十全にこなせることを目的として開発されたからである。
武装からして盾にも近接武器にもなり、射出することで機体固定用のアンカーとしても働くバンカーや、カートリッジを切り替えることで狙撃(クラッチ・スナイパー)や強襲突撃(ベイオネット・スパイカー)、捕獲用ネットなどに用途を切り替えられるAX-55EAGLEととことん多用途に設計されており、さらにデータの少ない次元獣や未確認機体の情報収集・解析機能(余談だが、クラッチ・スナイパーの『牽制』は狙撃用データ収集のためである)や軌道エレベータに単独で接近しても気付かれないほどの電子戦装備、高度な索敵機能に妨害用に特化した電磁パイルなど、これでもかと言わんばかりに全部のせにマシマシされている。
スペックだけ見れば器用貧乏を通り越して器用万能と言っていいほどなのだが、こうした機能をすべて把握した上でその操作にも習熟し、かつ状況に応じて適切な判断で使用できるパイロットがどれだけいるのやら。
明らかにパイロットに負担をかけすぎる代物である。だがそれがいい。
結果として、特殊部隊出身である我らがカブトムシ……もとい、クロウ・ブルーストでもない限りまず使いこなせないようなピーキーな操作性のトンデモ機体に仕上がったのであった。
素直な挙動のために操縦していて楽しいとも言われたバルゴラとは、同じ汎用機というコンセプトでもまるきり正反対である。
そのためか、後に作られた本機の量産型であるブラスタEsは、バンカーの射出機能や捕獲用ネット、電磁パイル、スパイカーなどなど、武装の大部分がオミットされている。当たり前だ。
欠点としては、これだけ色々詰め込んでいるために火力にそこまで重点が置かれていないことか。
事実、本機体で最大の攻撃力を持つのは単一の武装でなく、複数の武装を組み合わせたコンバットパターン『ACPファイズ』である。
だったら良かった。
本機の動力であるVXは、あのエルガン・ローディックからカルロス・アクシオン・Jr.の手に渡ったキワモノである。
隙さえ見せれば誰相手だろうとチャカをぶっ放す、あのカチコミに定評のある武闘派平和維持理事会代表のプレゼントがそんな生ぬるいはずもない。
なんとその正体は、Zシリーズの根幹設定を成す例のアレ、スフィアの一つである『揺れる天秤のスフィア』なのであった。
これによって火力の問題も解決、SPIGOT(物体の移動と変換のための空間確率干渉器)という追加ユニットを経由することでスフィアの圧倒的な大出力を攻撃に転換可能と相成ったのでした、ちゃんちゃん。
前述の通りブラスタはもともとスフィア搭載を前提にして開発された機体ではなく、SPIGOT-VXという形でしかその出力を生かすことができなかった。
そのため、インサラウムとの戦争の激化、エスターの次元獣化、クロウのスフィアへの完全覚醒といったイベントを経ることで、はじめからSPIGOTとの連携を前提とした機体、そしてクロウのスフィアの制御が可能となる機体が必要となったのである。
結果として、格闘型のRと射撃型のB、2つのタイプの新生ブラスタ――リ・ブラスタが開発された。
ここでようやく、libra、天秤の名前を冠する機体となった。
スフィアを完全にコントロールして、代償をほぼ封じつつ出力を制御することに成功した画期的なシステム。
リ・ブラスタをリ・ブラスタたらしめる最重要な強化パーツといっても過言ではないだろう。
詳細はCDSの項目を参照。
全長:24.2 m
重量:85.7 t
コレジャナイロボ前身であるブラスタと共通する武装が脚部のスパイカーとSPIGOTしかなく、面影はほとんど残っていない。
クロウがシステマを習得しているからか、まさに肉弾戦特化である。
スーパーロボットアレンジとのことだが装甲やHPはブラスタに毛の生えた程度なので、おとなしくリアル系としての運用に徹しよう。
最強武装のアンブレイカブル・フルクラムはスフィアの出力を全て加速に費やした突撃技。
カッコよさは一見の価値ありだが、この演出で射程1はいかがなものか。
全長:18.3 m
重量:62.6 t
此方はRとは逆に正統進化といった趣きの機体。
クラッチ・スナイパーVXが射撃型の、SPIGOT-VXMが格闘型のSPIGOT-VXを思い出させる武装となっている。
バンカー射出やネット・スタンロッドといった武装はなくなったものの、妨害用のミサイルなどが備え付けられており殆どそのままの使い勝手が維持されている。
射程やMAP兵器の範囲も広く、初回プレイは素直にこちらを選ぶといいだろう。
クラッチ・スナイパーVXで初代ロックオン・ストラトスを意識した台詞が聞けるのもうれしいところ。
こちらのアンブレイカブル・フルクラムは問答無用の全力射撃。
最大射程が7で攻撃力もRタイプと同じと、主力としても援護としても優秀な武装である。
全長:19.5 m
重量:78.7 t
RとBで得られたデータを統合し更に新たなアプローチを目指したリ・ブラスタの最終完成形態。
基本コンセプトはブルーを踏襲しているため全体的なシルエットはブルーに近い。レッドで得られたデータは各種間接部及び前面装甲の強化などに用いられている。尚、カラーは初代ブラスタのものを踏襲している。
リ・ブラスタの格闘または射撃に特化するというコンセプトに反する機体となってしまったがこれはクロウのオールラウンダーとしての資質を活かすためのものである。(事実クロウの射撃と格闘のパラメータは同値である)
使い勝手としては基本的にBと同じなため使いやすいのだが、P属性が格闘、必殺技やMAP兵器が射撃となっているので運用法を絞らないと器用貧乏になってしまうことも。クロウはデフォルトで援護攻撃を持っているので援護しつつMAP兵器で殲滅するなら射撃を、同時に加速持ちであり突撃しての殲滅も得意なのでそれを活かすなら格闘をという具合に養成すれば良いだろう。クロウ自身は技量がそこそこ高めなので再攻撃を習得させることでもこの弱点は克服できる。
今回はクラッチ・スナイパーVXがオミットされてしまい初代ロックオン・ストラトスを意識した台詞を聞けなくなってしまった・・・とおもいきや必殺技のジ・アンブレイカブル・フルクラムで聞くことができるのでご安心を。射程も2~10とまさにスナイパーな性能である。
全高:18.3 m
重量:69.6 t
クロウがブラスタで得た戦闘データを元に作成された、ブラスタの量産試作型第一号機。パイロットはエスター・エルハス。
『ブラスタ・エス』と読み、Esには『Escort』『Easy』等の意味が含まれているのだが、エスターは自分の名前の事だと思っている。
オリジナルとは異なり武装が色々とオミットされ、動力も普通のプラズマバッテリーの為出力ではブラスタに大きく劣るものの、クロウが借金返済の為に必死こいて集めた戦闘データのお陰で安定した性能と良好な操縦性を誇る。
更に修理装置も搭載されている事に加えてエスターがデフォで修理スキルを持っている為、彼女と機体との相性は抜群に良い。
途中長期間離脱するが、ブラスタEsの改造がそのままブラスタに引き継がれるので、安心して改造費を注ぎ込める。
メインウェポンである『AX-66FALCON』は、ブラスタのAX-55EAGLEのような多様性こそ無いが取り回しが良く、速射能力に優れている。
また、折り畳まれているロングバレルを展開すれば狙撃にも対応可能。ちなみに狙撃データもクロウの物が使われている。
必殺技のACP(アサルトコンバットパターン)イオタは、新米パイロットであるエスター用に考案されたACPファイズの簡易版。
最大加速で突撃しながら銃撃を行いつつ敵の周囲を旋回、最後にバンカーで正面から切り裂くと言う簡単なもの。
ファイズが『Φ』の文字を模しているのに対してイオタの『Ι』の文字通り、直線的な動きを表しているのが分かる。
余談だが、スフィアには搭載された機体をより性能が発揮できるよう生物学的なフォルムに変質させていく働きがあるのだが――このリ・ブラスタは一切そうした影響を受けていない。
これはクロウのスフィア覚醒がまだそこまで進行していないためか、あるいはわざわざ機体を進化させずとも現状で十分にリ・ブラスタがスフィアの力を引き出せているためかのどちらかであると考えられる。
トライアさんすげえ。
さらに、これだけ色々と詰め込んでいながらも、機体の大きさはスフィア搭載機の中では最も小さい(バルゴラ・グローリーでも19.8 m)。トライアさんもっとすげえ。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/18(木) 18:00
最終更新:2024/04/18(木) 18:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。