ブラックホーク・ダウン

Black Hawk Down (ブラックホーク・ダウン) とは、

1. ブラックホーク・ダウン事件…1993年にソマリアで発生した米軍とソマリアの武装集団との間に発生した戦闘。「モガディシュの戦闘」とも。
2. 1.を題材にした書籍の映画化。

ニコニコ動画では主にブラックホークダウンとBHDのタグが使用されている。

1.の概要^[1]

ソマリアでは内戦で35万人もの人間が死亡していた。この内戦と飢餓から住民を救うために1992年に国連軍が駐屯、国連軍を支援するために米軍が派遣された。ところが、ソマリア内の武装集団が国連平和維持軍のパキスタン兵24名を殺害した。国連はこの武装集団のリーダーの逮捕を試みたが何回も失敗し、米軍が作戦を実施することとなった。

1993年10月3日、レンジャー隊員を乗せた2機のヘリコプターが目標地で撃墜される。19名が死亡し、生存者1名が捕虜となった。戦闘で500人もの仲間を殺されたソマリアの武装集団は怒り狂い、米兵の遺体を町中で引きずり回した。

切り裂かれた兵士の死体の写真が新聞に載り、テレビでも映像が流れた。議員たちは即時撤退を求め、国民の過半数もソマリアへの介入を非難したため、クリントン大統領はソマリアからの撤退を発表した。

2.の概要

監督はリドリー・スコット。主演はジョシュ・ハートネット。

凄惨な戦争シーンから「プライベート・ライアンの冒頭が120分延々と続く映画」とも。迫力ある戦闘シーンから戦争映画として高い評価を受けている。

一方で、ソマリア人の描かれ方は作品の性質上悪役という位置づけながらも、「意思の無い殺人マシン」「まるでゾンビのよう」との批判点もある。またエヴァーズマンがアメリカにいる妻に電話をかけるシーンで時差を考慮していないという指摘も。

さらに主要人物の一人、ジョン・グライムズのモデルとなったジョン・ステビンズは6歳の実の娘をレイプした罪で服役(懲役30年)。名前が変わっているのはアメリカ軍が原作者に圧力をかけたためである。監督や役者などの制作陣はこのこと自体を知らなかった、と言われている。

関連動画

関連商品

関連項目

• 映画の一覧
• リドリー・スコット
• アメリカ軍
• 特殊部隊
• ヘリコプター
• ソマリア
• RPG-7
• MH-60
• MH-6/AH-6

脚注

1. *「それでも戦争できない中国」鳥居 民 草思社 2013 pp.37-38