ブラック・レイ・ランサーとは、アニメ・漫画「遊☆戯☆王ゼアル」に登場するカードである。
シャークこと神代凌牙が使用するエクシーズモンスター。
アニメ本編の初登場は10話(ナンバーズ10「逆襲のシャーク」)であるが、早い段階でOPに登場していたので、その存在自体はすでに多くの視聴者に知られていた。その際のテキストは以下の通り。
エクシーズ・効果モンスター
※アニメ「遊☆戯☆王ZEXAL」第1期OP映像による。
ランク3/闇属性/獣戦士族/ATK 2100/DEF 600
レベル3モンスター×2
このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
モンスター1体のモンスター効果をエンドフェイズまで無効にする。
アニメ本編での初登場はVS九十九遊馬戦(2回目)。
戦闘破壊耐性を持つナンバーズに対する対抗策としてシャークが用意したカード。
ナンバーズは使わないという遊馬に対し、「潜航母艦エアロ・シャーク」(アニメ版効果)で遊馬を追い詰めていくシャーク。ナンバーズを使わなければ負けてしまうという状況に、遊馬は自らの約束を破り「No.39 希望皇ホープ」をエクシーズ召喚した。だが、自らを破ったナンバーズを、希望皇ホープを破ることこそがシャークの思惑であった。
ホープの攻撃を「キラー・ラブカ」で防ぎ、攻撃力をダウンさせるシャーク。そして、「ビッグ・ジョーズ」と「スカル・クラーケン」――かつて「No.17 リバイス・ドラゴン」をエクシーズ召喚したときと同じ2体――をオーバーレイ・ユニットとしてこのカードがエクシーズ召喚された。
自身の効果によってホープの効果を無効にして、攻撃力2000のホープを戦闘破壊、さらにエアロ・シャークでダイレクトアタックし、デュエルは決着。シャークのリベンジは果たされた、が……。
その後、遊馬&凌牙VS陸王&海王戦(パートナーも相手プレイヤー扱い)でも登場。
「No.61 ヴォルカザウルス」の効果を無効にし、さらに「ハリマンボウ」の効果でヴォルカザウルスの攻撃力を下げて攻撃を仕掛けるも、「代償交換」によって防がれ破壊には至らなかった。その後、ターンが回り効果が復活したヴォルカザウルスの効果でこのカードを破壊されたが、遊馬の「ダメージ・ダイエット」によってダメージを半減され、敗北は免れた。
ヴォルカザウルスの攻撃に対してシャークは「ラスト・エントラスト」を発動。攻撃を止め、遊馬に1枚のカードを託す。
遊馬は、シャークとのデュエルでは自らのプレイングミスで敗北に繋がった「死者蘇生」で、シャークの墓地のこのカードを遊馬のフィールドに復活。
さらにシャークから託されたカード、「アーマード・エクシーズ」によって墓地の「No.39 希望皇ホープ」をこのカードに装備し、このカードがホープの名前を得る(擬似的にナンバーズになる)ことによってヴォルカザウルスの戦闘破壊を可能にして破壊。さらに装備したホープを墓地に送ることでもう一度攻撃を可能にし、ダイレクトアタックで勝負を決めた。
ホープを打ち破ったこのカードがホープの力を得て敵を打ち倒すという構図は、遊馬とシャークの感情の変化・成長を表しているといえるだろう。
VSⅢ(スリー)戦でも登場。
「先史遺産マヤン・マシーン」を戦闘破壊したが、「ストーンヘンジ・メソッド」の発動トリガーとなってしまう。その後「No.32 海咬龍シャーク・ドレイク」に2度も戦闘破壊された。
その後はシャークが「No.32 海咬龍シャーク・ドレイク」を手に入れたためなかなか活躍の場がなかったが、VS遊馬戦(5回目)で久々に登場。
「スター・フィッシュ」と「ドリル・バーニカル」をオーバーレイ・ユニットにエクシーズ召喚され、「ゴゴゴゴーレム」の効果を無効にして、「潜航母艦エアロ・シャーク」で「ゴゴゴゴーレム」を破壊したところにダイレクトアタックした。
その後「シャーカイズ」を装備して、このカードを「シャーク」と名のついたモンスターとして扱い、「シャーク・フォートレス」の効果を受けて2回の攻撃を可能とし、遊馬に直接攻撃したが、遊馬は手札から「ガガガガードナー」を特殊召喚して防御した。
このあとは、破壊されないままデュエルが終了した。
VS神代璃緒戦でも登場。
「フル・アーマード・エクシーズ」の効果で「シャーク・サッカー」と「ビッグ・ジョーズ」をオーバーレイ・ユニットにエクシーズ召喚、さらに「潜航母艦エアロ・シャーク」を装備して攻撃力4000となり、「零鳥獣シルフィーネ」を戦闘破壊した。
その後、「零鳥姫 リオート・ハルピュイア」の効果を受けて攻撃力が0になり、攻撃を受けたが、装備したエアロ・シャークを身代わりに破壊を免れた。そして、「エクシーズの宝冠」でレベル3、素材2体分となり、璃緒のフィールド魔法「氷炎の世界」で同じく素材2体分となった「ドリル・バーニカル」と共に「牙鮫帝 シャーク・カイゼル」のオーバーレイ・ユニットとなった。
ナッシュとして戦ったVS九十九遊馬戦でも登場。「七皇転生」の効果でエクストラデッキから特殊召喚され、遊馬にその攻撃力のダメージを与えようとするが、「No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ」の効果でライフポイントを回復され、フィニッシャーにはなれなかった。
その後、「No.39 希望皇ホープ」に攻撃するが、ホープの効果で攻撃を無効にされた。
漫画版ではVS瑠那(ルナ)戦で初登場。
「バハムート・シャーク」の効果で特殊召喚され、「キャット・シャーク」の効果で攻撃力が倍となり、一斉攻撃で1ショットキルを決めた。
攻撃名は「ブラックスピア」、効果名は「パラライズ・ランス」。「フル・アーマード・エクシーズ」で「潜航母艦エアロ・シャーク」を装備し、さらに「ブレイク・ストリーム」の効果を受けた際の攻撃名は「ブラック・ブライト・スピアー」。
上述のVS遊馬戦で「七皇転生」の効果で効果ダメージを与える際にも、ナッシュは「ブラックスピア」と叫んでいる。
余談になるが、アニメDMではアテムが「ブラック・スピア」という装備魔法を使用している。
「シャーカイズ」を装備した際、シャークはこのカードを「ブラック・シャーク・ランサー」と呼んでいた。わざわざ呼びなおすあたり、こだわりがあるようだ。
VS遊馬戦(5回目)以降、召喚の際に口上が付いた(当記事の最上部)が、VS璃緒戦では「漆黒の闇を裂き、出でよ。ブラック・レイ・ランサー!」と変化しており、一定しない。
闇属性・獣戦士族なので、シャークのメインである水属性や魚族らしさはあまりない。エアロ・シャークなどとエクシーズ素材を共有できるので入れる価値はあるが。
アニメ公式サイトにて行われた人気投票・モンスター編では第4位となった。アニメZEXAL25話ラストの発表によれば、得票数は3373票。
2011年7月16日発売の「PHOTON SHOCKWAVE」で登場。テキストは以下の通り。
エクシーズ・効果モンスター
※遊戯王カードWiki
ランク3/闇属性/獣戦士族/攻2100/守 600
水属性レベル3モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にする。
※「エンドフェイズ時」は「ターン終了時」と読み替えるより引用
効果に1ターンに1度の制限がついたほか、シャークの使用カードと関連させようとしたのか、素材に水属性の制限が追加されている。そのため、闇属性である「スカル・クラーケン」をエクシーズ素材にすることはできなくなってしまった。
素材の縛りの都合上、水属性デッキで使用することになるのだが、自身は水属性とはほとんどかかわりがないので、サポートカードを共有しにくく、使いづらいという欠点がある。
また、効果を発動できるのは自分ターンのみで、無効化できるのもエンドフェイズまでなので、このカードで無効にしたいモンスターは、アニメのように戦闘破壊耐性を持つモンスターなど、限られてくる。戦闘を行ううえで警戒したいリバース効果モンスターも、発動前は裏側表示なのでこのカードで無効にできない。
また、攻撃力も少々低めで、効果を無効にしたものの戦闘破壊できないのでは意味がない。そのため、自身の効果で攻撃力が実質2500となる「No.17 リバイス・ドラゴン」や「彼岸の旅人 ダンテ」などのほうが優先されやすい。
効果を無効にするカードとしてはこのカード以外にも「スキルドレイン」や「禁じられた聖杯」、「エフェクト・ヴェーラー」などが存在する。それぞれ無効化できる範囲や発動できるタイミングなどが違うので一概には比べられないが、素材に縛りのあるエクシーズモンスターであるためにこちらは少々使いにくい印象がある。
とはいえ、水属性・レベル3のモンスターを多く使用するデッキであれば、エクストラデッキの空き次第では採用が十分検討できる。水属性は「伝説の都 アトランティス」があるため、レベル4のモンスターを1レベル下げて使う事も可能。攻撃力を自身の効果に依存する「トラゴエディア」や「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」などは効果を無効にしてしまえば攻撃力が0になってしまうので、そういった状況ならリバイス・ドラゴンより優先してエクシーズ召喚していきたい。
問題は、このカード以外に汎用性の高い、あるいは強力なエクシーズモンスターが多く、エクストラデッキの枚数制限の都合上、このカードを入れる枠がないことだろうか。
アニメで「フル・アーマード・エクシーズ」によって「潜航母艦エアロ・シャーク」を装備した「ブラック・レイ・ランサー」の姿は、OCGでは「FA-ブラック・レイ・ランサー」として、このカードとは別にOCG化された。しかし、向こうの召喚方法は、通常のエクシーズ召喚以外では「自分フィールド上のエクシーズ素材のない水属性・ランク3のエクシーズモンスターの上に」重ねることであり、このカードからはエクシーズ召喚できない。
そのため、OCGでは「名前が似ている」以外の関連はなくなってしまっている。
2014年7月10日のルール改訂で「エンドフェイズ時」を「ターン終了時」と読み替えることになった1枚。今まではエンドフェイズのタイミングで効果が切れていたため、それ以後に発動する一部のモンスター効果を無効にできないことがあったが、現在はエンドフェイズ時に効果が切れなくなったためそのような心配はなくなった。
おおむね強化と言ってよいが、この改訂は「エンドフェイズ時」に効果適用が終了する効果のほとんどに対して適用されたため、このカードだけが突き抜けて強化されたわけではない。
掲示板
86ななしのよっしん
2016/07/23(土) 14:10:20 ID: m6Zl+lO8jx
87ななしのよっしん
2021/11/27(土) 09:12:04 ID: GO3Fcm3SXP
ブラック・レイ・ランサーは水属性にエラッタされても良いと思うんだ
シャークデッキは水属性しかエクシーズできない下級モンスターが多すぎる(セイバーシャークやカッターランタン等)
88ななしのよっしん
2022/10/04(火) 21:08:15 ID: l2lKJ+TBii
シャークさんの闇エクシーズにはシャーク・フォートレスもいるけど向こうはあまり不遇なイメージがないな
あっちは素材に縛りがないから様々なデッキでX召喚が可能だし、魚族のサポートを一応受けられるからか?
急上昇ワード改
最終更新:2023/03/23(木) 03:00
最終更新:2023/03/23(木) 03:00
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