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ブリーダーズカップ

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"The largest horse racing festival in the United States"

BreedersCup
World Championships

GⅠChanges yearly・Dirt, Turf


ブリーダーズカップBreeders' Cup)とは、米アメリカ合衆国で毎年10月~11月初旬に行われている競馬の一大イベントである。賞金総額500ドルの「ブリーダーズカップ・クラシック」を始めとしたG1競走が、2日間の開催で14競走も行われる、アメリカ競馬全体の大一番である。に「BC」の2文字で表されることが多い。

また、ダービースタリオンシリーズプレイヤー生産同士の対戦もブリーダーズカップの名称を用いている(後述)。

2024年ブリーダーズカップ

ルマ競馬場 現地時間11月12日 (日本時間11月23日)
JRAでの馬券販売が行われるのはターフ、クラシック、フィリー&メアターフ、マイルの4レースグリーンチャンネルではこのレースを中心に11月3日5:009:00に放送。

レーススケジュール
レース 現地時間 日本時間 日本からの出走予定 順位


ジュヴェナイルターフスプリン 11月1日(金)14:45 11月2日(土)6:45 エコロジー 8着/12頭
ジュヴェナイルフィリーズ 11月1日(金)15:25 11月2日(土)7:25 オトメナシャチョウ 7着/9頭
アメリカンビキニ 9着/9頭
ジュヴェナイルフィリーズターフ 11月1日(金)16:05 11月2日(土)8:05
ジュヴェナイル 11月1日(金)16:45 11月2日(土)8:45 エコロアゼル 8着/10頭
シンビリーブ 10着/10頭
ジュヴェナイルターフ 11月1日(金)17:25 11月2日(土)9:25 サトノカルナバル 9着/12頭


フィリー&メアプリン 11月2日(金)12:00 11月3日(日)4:00
ターフスプリン 11月2日(金)12:41 11月3日(日)4:41
ディスタフ 11月2日(金)13:21 11月3日(日)5:21 アリスヴェリテ 4着/7頭
オーサムリザルト 出走取消
ターフ 11月2日(金)14:01 11月3日(日)6:01 ローシャムパーク 2着/13頭
シャフリヤール 3着/13頭
クラシック 11月2日(金)14:41 11月3日(日)6:41 フォーエバーヤング 3着/14頭
ウシュバテソーロ 10着/14頭
フォーエバーヤング 13着/14頭
フィリー&メアターフ 11月2日(金)15:25 11月3日(日)7:25
スプリント 11月2日(金)16:05 11月3日(日)8:05 メタマックス 8着/11頭
ドンフランキー 9着/11頭
リメイク 11着/11頭
マイル 11月2日(金)16:45 11月3日(日)8:45 テンハッピーローズ 4着/10頭
ジオグリフ 5着/10頭
ダートマイル 11月2日(金)17:25 11月3日(日)9:25 テーオーサンド 9着/13頭

概要

1984年アメリカの大手競馬生産者・ゲインズウェイファームの提唱により始まったシリーズで、生産界導の祭典である。アメリカ内の種牡馬所有者に、各種牡馬の種付け料1回分を納付させ、それを賞金の資金としている。この種付け料納付を行った種牡馬産駒はブリーダーズカップ登録が優遇される(追加登録料がかからない)ので、種付けをする際および幼駒を売りに出す際のPRにもなる。

すべきは、その1開催におけるG1競走の数である。最初の1984年当時で「クラシック」「ターフ」「ディスタフ(後にレディーズクラシック)」「マイル」「スプリント」「ジュヴェナイル」「ジュヴェナイルフィリーズ」の7つものG1競走がたった1日の中にあるというさは全の、ひいては全世界競馬界の度肝を抜いた。現在ではさらに追加されて14競走となり、格付けもすべてG1。日程も2日間に分割されるまでになった。

以下、2024年レース順に記載。大半は冠スポンサー名前レース名に含まれ、ゲートなどにロゴが表記される。

施行 競走名 出走条件 施行コース 総賞金額
6R ブリーダーズカップ・
ジュヴェナイルターフスプリン
G1 2歳 芝5.5f(約1,106m) 100万$
7R NETJETSexit ブリーダーズカップ・
ジュヴェナイルフィリーズ百
G1 2歳 ダート8.5f(約1,710m) 200万$
8R JOHN DEEREexit ブリーダーズカップ・
ジュヴェナイルフィリーズターフ
G1 2歳 芝8f(約1,609m) 100万$
9R FANDUEL
ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル百
G1 2歳セン ダート8.5f(約1,710m) 200万$
10R ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ G1 2歳セン 芝8f(約1,609m) 100万$

以前は1日が中心に構成されていたが、2018年以降は2歳限定の競走を集めたフューチャーズスターズフライデーとして開催されている。

施行 競走名 出走条件 施行コース 総賞金額
4R PNCBankexit ブリーダーズカップ・
フィリー&メアプリン
G1 3歳以上 ダート7f(約1,408m) 100万$
5R Prevagenexit
ブリーダーズカップ・ターフプリン
G1 3歳以上 芝6.5f(約1,308m) 100万$
6R LONGINESexit
ブリーダーズカップ・ディスタフ百
G1 3歳以上 ダート9f(約1,811m) 200万$
7R LONGINES
ブリーダーズカップ・ターフ百
G1 3歳以上 芝12f(約2,414m) 400万$
8R LONGINES
ブリーダーズカップ・クラシック百
G1 3歳以上 ダート10f(約2,012m) 600万$
9R Maker's Markexit ブリーダーズカップ・
フィリー&メアターフ百
G1 3歳以上 芝10f(約2,012m) 200万$
10R Cygamesexit
ブリーダーズカップ・スプリント百
G1 3歳以上 ダート6f(約1,207m) 200万$
11R FANDUEL
ブリーダーズカップ・マイル百
G1 3歳以上 芝8f(約1,609m) 200万$
12R Big ass Fansexit
ブリーダーズカップ・ダートマイル百
G1 3歳以上 ダート8f(約1,609m) 100万$

2日は、いろいろな距離に富んだ構成になっていて、「ターフ」「クラシック」などの注レースも。2018年以降は3歳以上の競走で構成され、チャンピオンシップサタデーと呼ばれている。
ディスタフ」は一時期、「レディスクラシック」に名称が変更されていたが、2013年より再び「ディスタフ」になった。近年はBCクラシックが最終レースではなく、その後にもマイルやスプリントなどのレースが展開される。

もうひとつの大きなシステムが、この競走がアメリカ全土での持ち回り制であることである。つまり開催する年ごとに開催する競馬場が変わるのである。全を飛び越え、1996年にはカナダ競馬場でも開催している。当然ながら開催地によってコースの形状やレース距離なども微妙に変化する。2008年2009年馬場ダートオールウェザーかの違いも注されたが、現在では後述の理由で不評だったこともありオールウェザーがほとんど使われなくなったことによりあまり顧みられることはない。

そしてこの競走はアメリカ外からの挑戦者も多く出走する。特に芝コースで行われるBCターフヨーロッパからの猛者が詰めかける競走として名高い。一方でダートコースの競走には海外組は較的少なく、多くの場合で3歳と古によるアメリカ競馬頂上対決になる。

放送については現在BCのスポンサーを務めるFANDUEL TVが全レースを中継。他にもNBC系列による放送、USAネットワークPeacockといったケーブルテレビ放送やストリーミング配信も行われる。米国外からの視聴に関してはYouTube公式チャンネルやBC公式アプリカバーされ、日本国内ではグリーンチャンネルJRA馬券発売対レースを中心に中継する。

日本馬の挑戦

日本からの挑戦は、1996年BCクラシックに挑んだタイキブリザードから始まる。ダート競争が傍流だった当時は、ダート競争の本場たる米国競馬への畏怖や、「海外遠征と言えば凱旋門賞」という競馬関係者の憧れから、積極的に米国遠征する営はあまりなかった。そして実際に挑戦した日本達も、いずれも着外に終わってきた。

一つの転機となったのは、デルマ競馬場開催となった2021年BCフィリー&メアターフラヴズオンリーユーが制覇し、その2時間後にはマルシュロレーヌダート競争であるBCディスタフを制したのである。2頭を管理した矢作芳人調教師西海開催であれば羽田空港からの直行便1本で飛べるため、輸送リスクが抑えられる」「芝コースでも好走できるダートなら、米国特有の土にも順応しやすい」という読みがハマり、BC初制覇と、日本海外ダートG1初制覇が成し遂げられた。

矢作師のプランが功を奏したことで、軽めの馬場に適性のあるダートや、凱旋門賞舞台であるパリロンシャン競馬場馬場に合わない芝の新たな遠征プランとして再注されるようになった。開催競馬場の立地に左右されるとはいえ、検疫が厳しいオーストラリア開催にべ負担が軽い点も魅力と言える。サンタアニタパーク競馬場開催の2023年は更に多くの有力が遠征し、優勝こそ成らなかったが掲示板内に入るが複数登場するなど、向きは変わりつつある。

問題点

アメリカ競馬券をかけた一大イベントだが、あまり機しにくくなっている部分も多く見られる。特に持ち回り制に関しては、アメリカ競馬界全体が不況にあえぐ昨今では開催すらできない競馬場が多く、しょっちゅうチャーチルダウンズサンタアニタパークといった大手の競馬場ばかりが開催している(これはブリーダーズカップを真似日本JBC大井競馬場ばかりで開催されているのと似たような状況ではある)。最近ではキーランド、デルマーなどが開催地となっている。

そして種牡馬に資金を負担させてBC登録に優遇措置を取らせた結果、それに登録のない有力(特に外国産馬、またはアメリカ外所属)が追加登録料のために出走をためらいやすくなり、面子が集まりにくくなる弊もあった。この対策のため、アメリカ内外の競走に「ブリーダーズカップチャレンジ」というカテゴリを設け、それらの競走の勝者にブリーダーズカップへの優先出走権を与えるようにした。一応、日本宝塚記念もそのひとつだが、そこからそれを利用して出走したがいないのと同様、他の競走もいまいち機していないのが現状である。
2012年宝塚記念優勝オルフェーヴルも権利はあったが、当時としては当たり前のような感じで凱旋門賞へ(彼の産駒ダート中心に活躍しているが、彼がBCを選んでいたらどうなっていただろう)。先述の通り、2021年以降は季遠征も多様化し、特に西海開催年には有力な遠征先として浮上することも増えるだろう。

また一時期ダート馬場オールウェザー素材を採用している競馬場もあった。このオールウェザー馬場は、ダートで強いがあっさり負けるなどから適性が違うとして、これを理由に出走を嫌がる馬主営も少なくなかった。サンタアニタパークでは一度採用したものの、はけの悪さから再度ダートに戻している他、2010年以降のブリーダーズカップもダートで行われている。

開催地

競馬場 開催年 回数 備考
ハリウッドパーク 1984, 1987, 1997 3 2013年閉場
アケダクト 1985 1
サンタアニタパーク 1986, 1993, 2003, 2008, 2009, 2012,
2013, 2014, 2016, 2019, 2023
11 最多回数
チャーチルダウンズ 1988, 1991, 1994, 1998, 2000, 2006, 
2010, 2011, 2018
9
ガルストリームパーク 1989, 1992, 1999 3
ベルモントパーク 1990, 1995, 2001, 2005 4
ウッドバイ加 1996 1 一のアメリカ以外での開催
アーリントンパーク 2002 1 2021年閉場
ローンスターパーク 2004 1
モンマスパーク 2007 1
キーランド 2015, 2020, 2022 3
ルマ 2017, 2021, 2024,2025(予定) 2(4)

BCあれこれ

関連動画

ブリーダーズカップの動画ニコニコ動画上にもかなり多く存在するので、その一部を紹介

BCクラシック

BCターフ

BCディスタフ(旧・レディスクラシック)

BCマイル

関連静画

関連項目

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