ブレードライガーとは、『ZOIDS』シリーズに登場するライオン型高速戦闘ゾイドである。
キットはそのパーツの大半がシールドライガーと共通しているが、デザインを一新する事で全く新しいイメージを出す事に成功している。
当時発売されたキットには、アニメキャラのバン・フライハイトやフィーネ、ジークのフィギュアも同梱されていた。
ブレードライガー BLADE LIGER |
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基本情報 | |
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型式 | RZ-028 |
所属 | ヘリック共和国 |
モチーフ | ライオン型 |
スペック | |
全長 | 25.9m |
全高 | 12.2m |
全幅 | 不明 |
重量 | 124.0t |
最高速度 | 305km/h |
武装 | |
ゾイドテンプレート |
ヘリック共和国が開発したライオン型高速戦闘用ゾイド。
RZ-7シールドライガーに“オーガノイドシステム(OS)”を実験的に組み込んで生み出したシールドライガーの後継機的存在で、その類稀な戦闘能力から“獣王”という異名を持つ。
オリンポス山の遺跡より持ち帰られたOSだったが、当時の共和国技術部は予算を削減されていた上に帝国軍のEZ-26ジェノザウラーのように1から新型機を作る時間もなかった事からシールドライガーのフレームをベースにして制作された。
その効果は目覚しく、機体の出力、俊敏性、再生能力が大幅に向上し、それに伴って装備も一新された。最大の武器は攻撃時に機体側面から展開する2本のレーザーブレードで、その切れ味は大型ゾイドの重装甲をも両断できるほどのものであり、この装備により格闘戦能力は飛躍的に強化されている。
射撃武器にはレーザーブレード基部に据え付けられたパルスレーザーガンや腹部の2連装ショックカノンを装備して遠距離攻撃力も補っており、さらにシールドライガー由来のEシールドシステムもそのまま残されているため対ビーム防御能力も極めて高い。
これらの武装追加のせいで機体重量も増加しているが、背部には大出力のロケットブースターを搭載していて、それを噴射する事で最高速は300km/hを超えるものとなり、そしてOSにより高められた素体の運動性により従来機とは比較にならない機動性能を発揮できるようになった。また、空力性や稼働効率性も考慮して四肢にはより優れた冷却システムが導入されている。
しかし、このOSはゾイドの性質を凶暴化させてしまうという弊害もあったためこれを組み込んだブレードライガーも非常に扱いにくい機体と化してしまい、レオマスターを始めとする一部のエースパイロットでなければ乗りこなせないゾイドになってしまった。
量産に伴って組み込むOSのレベルは引き下げられたものの、それだと同時に全性能も低下してしまう上、それでも根本的な問題解決には至らずわずか100機程度が量産されるのみだったが、このブレードライガーとRZ-29ストームソーダー、そしてRZ-30ガンスナイパーの登場によりようやく共和国軍は今まで優位に立っていた帝国軍と互角に張り合える戦力を得たのである。
しかし、その扱い難さが仇となり、その量産型やバリエーション機も一部の特殊部隊に配属されただけで共和国軍の一般主力ゾイドには成り得ず、次期共和国主力高速ゾイドの座は間もなく登場したRZ-41ライガーゼロに譲っている。
ZAC2100年ロールアウト。OSをそのまま導入して製作されたプロトタイプがアーサー・ボーグマン少佐をパイロットにして登場する。
ガイロス帝国軍のジェノザウラー1号機より一歩遅れての完成と出撃だったが、同時期に開発されたガンスナイパーやストームソーダーと共に帝国軍が先行した西方大陸西部に赴いて古代遺跡制圧を進めていたジェノザウラー率いる帝国軍部隊と交戦し、その卓越した格闘能力でジェノザウラーを圧倒したものの遺跡に収められていた謎のゾイドコアは帝国に奪われてしまった。
(この時、アーサー・ボーグマンとジェノザウラーを操縦していた帝国将校リッツ・ルンシュテッドの間に因縁が生まれる)
ブレードライガー自体はその後に少数ながら量産と配備が進められたが、その量産型ブレードライガーが突如現れたジェノブレイカーにより容易く撃破されたという事実を受けてアーサーは自機の強化に着手、アタックブースター(AB)を搭載したブレードライガーABとしてこれに備えた。
そして共和国軍の大反撃が始まった時、ウルトラザウルス・ザ・デストロイヤー進撃の露払いのため単独で突撃、そこにあのリッツが操るジェノブレイカーが現れ、両者は交戦状態となる。
一進一退の攻防が続いていたその時、帝国軍撤退の際に暴走事故を起こし、行方不明になっていたデススティンガーが現れ、2人に襲いかかった。
デススティンガーが繁殖を行なっていた事を知り、このままでは惑星Zi規模の大災害になると悟った2人はデススティンガーを倒すため共闘するが、著しい自己進化を遂げていたデススティンガーのパワーは凄まじく、ブレードライガーとジェノブレイカーは圧倒され、そしてブレードライガーは勝機を作るために囮となり、最後はそのコアを貫かれて大破する。
デススティンガーは残ったジェノブレイカーに討伐されたが、このブレードライガーと共にアーサーも帰らぬ人となった。
それ以降はバトスト本編で具体的な戦闘シーンが描かれる事はなくなったが、ブレードライガーミラージュなどの一部のバリエーション機は特殊部隊に配属されて局地戦などで活躍するようになったという。
初登場はコミック2巻。
港町、ポルトでのレイヴン&ジェノザウラーに追い詰められ絶体絶命のピンチにシーザー(コミック中でのバンのシールドライガーの愛称)とフィーネが生み出した「ジークハート」、シーザーを復活させるために使用した「シャドーキー」、そして発電用大型ゾイド、ウェンディーヌの一部が融合して繭を形成、その中から誕生したのが新生ライガーたるブレードライガーであった。
海底遺跡でハンマーヘッドを基地に帰投させるためにEシールドをサーフボード代わりにしたり、水中に潜ってみたりといろいろ無茶をやらかしている。
その後、デススティンガーとの戦闘で中破。その傷も癒えぬまま暴走を始めたデススティンガーとの戦闘により窮地に追い込まれるが、危機一髪駆けつけたアーバイン&ステルスドラゴン(ステルスバイパーの進化発展形。マンガオリジナル)の活躍とゾイド技術者のメリッサの尽力によりライガータイプの新型フレーム、ライガーゼロへとそのゾイドコアを移植し、その役目を終えた。
『ゾイド -ZOIDS-』から『ゾイドフューザーズ』まで登場。
『ゾイド -ZOIDS-』では主人公バン・フライハイトの新たな愛機として登場し、そのまま主役機となった。
レイヴンのジェノザウラーの荷電粒子砲をまともに浴びてゾイドコアを破壊されたシールドライガーにジークとフィーネが融合し、エボリューションコクーンと呼ばれるフィールド内で自己修復を行ない、このブレードライガーに進化した。
これ以降はバンの新たな相棒として活躍して並み居る強敵を次々と撃ち倒し、そして宿敵レイヴンのジェノザウラーやプロイツェンのデスザウラーを撃破するなどの大きな戦果を上げた。
第2部(ガーディアンフォース編)でも引き続き主役機を務め、アーバインのコマンドウルフ(ライトニングサイクス)及びトーマ・リヒャルト・シュバルツのディバイソンと共に新たな脅威に立ち向かった。背部のパルスレーザーをガトリングと切り替える事ができるようになっていたり、Eシールドの出力も3倍以上にパワーアップ(下記参照)させるなど機体も改良されて行ったが、次第に機体性能そのものがバンの操縦技術についていけなくなり、ヒルツが差し向けたガンスナイパーとの戦闘で苦戦したが、覚醒したジークとの合体によって完全にパワーアップを果たす。
終盤ではヒルツのデススティンガーを単機で圧倒、最後には自らウルトラザウルスのグラヴィティカノンで飛翔してデスザウラーを貫いて粉砕し、その長きに渡る因縁に終止符を打った。
なお、アニメではブレードライガーのレーザーブレードは“剣身から発生させる電子レベルの微細な振動により荷電粒子エネルギーを拡散させて無効化できる”とされ、無印シリーズではこの機能とEシールドを併用する事でジェノザウラーとデスザウラーの荷電粒子砲を突破するという離れ業を披露している。
『/ZERO』では元チーム・ブリッツのリーダーだったレオン・トロスの愛機。
機体色は真紅。激戦の末シールドライガーを失ったレオンがかつて伝説のゾイド乗りが旅したと言われる地で出会った野良のブレードライガーを自分のものとしたとされている。トロス博士曰く、個体数が少ない珍しいゾイドで赤となるとさらにレアらしい。
その後は自分の力を試すためにチーム・ブリッツのライバルに回ってナオミ・フリューゲルとタッグを組んで参戦。ロイヤルカップではビット・クラウドのライガーゼロシュナイダーと互角以上に戦ったが、セブンブレードアタックには敵わず敗北した。
『フューザーズ』ではブルーシティの花形チームだったチーム・ブラックインパクトの所属機。
機体色はメタリックグレーで、合計3機が登場してチームを編成している。
パイロットのラスターニ達と共にブルーシティのヒーロー的な存在だったが、後にユニゾンができない事がネックになり、複数でかかってもキラースパイナーやライガーゼロフェニックスに敵わなかったり、さらにキメラドラゴンにチームの主力ゾイドの座を奪われそうになったりと散々な目に遭った。
とは言え、出番は最後まであり、対セイスモサウルス戦のレジスタンスとして参戦していた。
ブレードライガーAB BLADE LIGER AB |
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基本情報 | |
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型式 | RZ-028 |
所属 | ヘリック共和国 |
モチーフ | ライオン型 |
スペック | |
全長 | 25.9m |
全高 | 12.2m |
重量 | 140.0t |
最高速度 | 330km/h |
武装 | |
ゾイドテンプレート |
ブレードライガー改造計画から立案された背部にカスタマイズパーツ(CP)アタックブースターを装備した機体。
アタックブースターはレーザーブレードに装着され、内部に内蔵されたビーム砲により、火力、最高速度、運動性能の全てが向上する。
アニメではドクター・ディが開発。ブレードライガーとの装備テスト、ジェノブレイカー戦の2回しか使われていない。
前者では覚醒したジークが融合するまでは、スピードは向上するものの、ブレードライガーのポテンシャルの応急処置にしかなっていなかった。後者ではジェノブレイカー戦でレーザーブレードを展開する際にアタックブースターを排除している。
『妄想戦記』シリーズに登場した白いブレードライガーにアタックブースターを標準装備した機体。
同シリーズではこの装備により火力と機動性を同時に高めた特殊高速隊「ミラージュ戦闘隊」の所属機とされている。
掲示板
105 ななしのよっしん
2023/12/15(金) 21:09:35 ID: SBwBIcCqWB
主人公機同士だとジェネシスのエヴォルトありムラサメライガーとかフューザーズのライガーゼロファルコンのが強くね
ブレードライガーに勝ったジェノブレイカーが3匹とはいえ無人っぽいジェノザウラーに苦戦してたし
デスザウラーの荷電粒子砲もブレード部分が荷電粒子砲に強いってのとウルトラの援護のおかげで純粋にパワーで上回ったとは違うような
106 ななしのよっしん
2024/01/25(木) 23:36:03 ID: 2I10UPoP6E
ムラサメライガーは3形態それぞれ一長一短があるから一概にどっちが優れてるとは言えん
ゼロファルコンはバトスト準拠だと全主人公機最強じゃないとおかしいレベル
むしろゼロファルコンを擁してあの程度なRDはかなり弱い
107 ななしのよっしん
2024/02/28(水) 20:12:34 ID: SBwBIcCqWB
ハヤテライガーは時速420kmでブレードライガーよりずっと速いしコア消されても再生する能力がある。
アニメのゼロファルコンも強いぞ。エナジーライガーがユニゾンしてそこからさらにエナジーシステムでパワーアップしたやつを倒してるし。
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最終更新:2024/04/25(木) 21:00
最終更新:2024/04/25(木) 21:00
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