ブロニー(brony)とは、海外のアニメ「My Little Pony:Friendship Is Magic」(および、その日本放映版「My Little Pony -トモダチは魔法-」)のファンたちの通称である。
本記事ではブロニーたちによる二次創作関連や、ブロニー間で使われる用語などについても触れる。
「My Little Pony:Friendship Is Magic(略してMLP:FIM)」は、1980年代から続く女児向け玩具「My Little Pony」のタイアップアニメの第4世代である。よって、本来の想定視聴者も玩具を買ってくれる女児やその親の層である。以前の時代には1~3世代目もあったが、当然のようにそれらの層以外からは殆ど興味を抱かれなかった。
しかしこの4世代目「MLP:FIM」が2010年に放映開始すると、キャラの立った登場人物や高いクオリティのアニメーションにより、英語圏のアニメ関連インターネット掲示板において注目と人気が集まった(4chanにはこの作品用の単独板が設立された程である)。
そしていつのまにか、このアニメのことが好きな「大きいお友達」たちを呼ぶ通称として、「bro(兄弟)」と「pony(ポニー)」を合わせた名前「brony(ブロニー。複数形bronies)」が広まっていった。
(ちなみに女性もbronyでよいのだが、特に「sister(姉妹)」と「pegasus(ペガサス)」を合わせて「pegasister(ペガシスター。複数形pegasisters)」と呼ばれることもある。)
当初はネット上で使われる仲間内だけの俗称だったが、ついには公式のCM映像にまで、この言葉が登場するほどにメジャー化した。
↓その動画に投稿者コメントで日本語字幕を付けて、ニコニコ動画へ転載されたもの。0:27頃の歌詞に登場する。
ブロニーの間ではMLPに関するファン活動・二次創作などが非常に盛んである。例えば、コンテンツ投稿サイトdeviantARTにて「my little pony」で検索すると2013年11月時点で約113万投稿が、「MLP」で検索すると約108万投稿がヒットする。これがどの程度のものかと言うと、ニコニコ動画におけるアイマス・東方・ボカロの動画の投稿数を3ジャンルとも合計したよりもさらに多い投稿数である。(動画のみのニコニコ動画と違いdeviantARTは画像を中心とした多種多様なコンテンツを扱う、という大きな差があるので単純な比較はできないが。)
以下に、ほんの一部ながらそれらファン活動・二次創作・二次設定などの例をあげる。
ブロニーたちが集まっていろいろする一大イベント。規模は様々だが、MLP発祥の地の北米各地ではもちろん、ヨーロッパやオセアニアやアジアでも開催されている。
イラスト・漫画・ファンフィクション(二次創作小説)・ぬいぐるみなどの自作グッズ即売会、音楽演奏会やビデオ上映会、コスプレ大会など、その他様々な催し物を行う。
最も有名な「ブロニーコン(BronyCon)」には、ローレン・ファウスト氏やメインキャラの声優など、本編の制作スタッフたちがゲストとして参加したこともある。
日本でも、小規模ながら「ジャパンポニーコン(JapanPonycon)」というイベントが2013年9月15日に東京都台東区で初開催され、数十人の参加者を集めている。
2014年1月5日には神奈川県川崎市で第2回「JapanPonycon 2014 NewYear」が開催された。ポニーたちの着ぐるみ登場、その作り手の方々による着ぐるみ作り方講座、原語版のアップルブルームの声優さんやアメリカのブロニーとのライブチャット、輸入トイ専門店「モンスタージャパン」に依頼した出店などでのグッズ販売、賞品をかけたじゃんけん大会、トークセッション、MLP関連楽曲をかけて盛り上がるDJナイトなど、様々な企画が行われた(イベントレポblog記事リンク:トークセッションに参加したパネラーの方々(1,2)、コスプレ参加した方、一般参加した方)。
その後も下記のように複数回開催されている(公式サイト内、「ABOUT | JapanPonycon」を参照)。
「ポニコ」という同イベントのマスコットポニーも生み出されており、そのポニコの動画がこちら↓
普段のポニコはアースポニー(角も羽根もない普通のポニー)だが、「ライジングサン」というアリコーン(角と羽根を併せ持つポニー)へ変身する能力ありという設定らしい。なにその変身ヒロイン。
メインキャラクターやレギュラーキャラ、その回のゲストキャラなど、目立つキャラクターたちの他にも、背景のようにそこにいる脇役未満のポニーたちも存在する。いわゆるモブキャラ。
しかしよく見ていると、作中で名前も殆ど呼ばれないような彼/彼女らbackground ponies(背景ポニー)たちも、何度も繰り返し登場していたり、少ない出番の中でそれぞれの個性を垣間見せていたりする。
彼らは設定があまり固まっていない分、ブロニーたちの想像の余地があるという事か、ブロニー間の中でオリジナルの名前や設定等がつけられることがある。
背景ポニーの中でも特に有名で人気がある、ペガサスポニーの女の子。
ブロニーたちによって4chanで名前が付けられ、様々な二次設定が加えられ、そしてそれらの名前や二次設定を公式制作サイドが取り入れたという経緯がある。ある意味MLPとブロニーの関係を象徴するようなキャラクター。
ブログサービスTumblrで行われる、「Ask blogs(質問ブログ)」と言うものがある。様々な形態をとるが、概ね「フィクションのキャラになりきって、ユーザーの質問に対してイラストで解答する」と言うものが多い。
このAsk blogsにおいて大きなウエイトを占めるのがMLP関連である。既に閉鎖してしまったものまで合わせると、1000を超す数のAsk Pony blogsが作成されている。
上記「convention」の項で触れた「ポニコ」のように、原作に登場しない、ブロニーが自分たちで独自に作ったポニーのことをOC ponyなどと言う。OCとはoriginal character(オリジナルキャラクター)の略。
↓岩手県のお祭り「チャグチャグ馬コ」をモデルにしたと思われる一例
OC ponyの中でも、例外的に広く知られているポニーがこのFluffle Puff(フラッフル・パフ)。名前の通りふわふわでもこもこしており、もうポニーというより別の何かのような外見である。
4chanの/co/板のMLP関連のスレッドで、ある描き手(deviantARTのID:Mixermike622)によって描かれたのが初出。その後、この描き手が運営するAsk系Tumblr「DAN VS FIM」で登場し、可愛らしい外見に加えて、なぜかしゃべらない所から来る動物っぽさ、シュールで突拍子のない行動などから人気キャラとなった。
この「DAN VS FIM」は、「Dan Vs.」というアニメーション(MLPと同じHub Networkで放映)の主人公「Dan(ダン)」がMLPの世界に紛れ込んでしまい騒動を起こすという内容であり、つまり「Dan Vs.」とMLPのクロスオーバー二次創作である。
ダンは原作設定からして「異様に怒りっぽくて、世界全てが自分と敵対していると信じており、頻繁に何かに激怒しては復讐しようとしている」という、とんでもないダメ人間。しかしこのブログでMLPの世界に迷い込んだダンはトワイライトスパークルの住む図書館に居候する中で、トラブルを起こしまくりつつもそれなりにトワイライトに心を開いていく(質問「どのポニーが一番好き?」→ダン「・・・紫の奴はまあ我慢できる」)。
その後、このフラッフル・パフをメインとした新たな別のAsk Tumblr「Ask Fluffle Puff」が同作者Mixermike622氏によって開始された。ポニーヴィルの図書館で、トワイライトスパークルやダンと(そしてなぜかクイーンクリサリスと)じゃれあいながら暮らす彼女の、微笑ましくそしてシュールな笑いもある生活が描かれる。
Mixermike622氏は動画作成も手がけており、Youtubeでは「FluffyMixer」というユーザー名でフラッフル・パフの動画も数多く公開している。ニコニコ動画でも、日本語字幕を付けて転載されたもの等を視聴できる。
OC ponyの中でも、ブロニー活動における自らの分身、いわゆるアバターとして創作されるポニーのこと。pony(ポニー)とpersona(ペルソナ。顔、人格、外面などを現す言葉。)を合わせた合成語である。
もともと、欧米のfurry(日本で言う「ケモノ」に近い)界隈には「Fursona」というfurry版の自分の分身をアバターに使うという文化があったらしく、それのポニー版としてこの呼称が付いたようだ。
MLP:FIMの製作総指揮者であるローレン・ファウスト氏も自らのポニーバージョンを描いたことがある。Equestria Dailyのインタビュー企画の際に、同サイトのために描いたスケッチである。
このローレン・ファウスト氏のponysona、「インク壺と羽根ペンのキューティーマーク」の付いたアリコーンはブロニーたちの間で反響を呼んだ。そのため、ファンフィクション(二次創作小説)やイラストやコミック等にも登場することがある。プリンセスセレスティアやプリンセスルナやディスコードの母親という設定だったり、創造神のような存在であったりすることが多いようだ。
公式の呼び名は無い(そのままLauren Faustと呼ばれることも多い)が、Fausticorn(ファウスティコーン)と呼ばれることも多いようだ。
元のスケッチは単色なので色調は不明であったがローレン・ファウスト氏が赤い髪をした白人なので、カラーで描かれるときには、白い毛並みでたてがみや尾が赤い、という描写をされることが多い。
あるペガシスターがこのアリコーンをモデルにしたぬいぐるみを制作してdeviantART上で販売してみたところ、ローレン・ファウスト氏本人が購入したという嘘のような本当の話もある。
アニメに登場する(もしくは、上記のOC ponyのように登場しないオリジナルの)ポニー達をかたどったぬいぐるみ。
元々マイリトルポニーはポニーの人形を売るためのタイアップアニメでもあるので、当然人形は公式でも売っている。が、どうにもあまりアニメ中の姿に似ていないこともあってブロニーたちからの人気は熱いとは言えなかった。
また、ケモノ(furry)の界隈では元々、創作物としてplushie(ぬいぐるみ)を作る文化があった。
そこでブロニー/ペガシスターたちの一部ではある意味当然の流れとして、可能な限りアニメ中のデザインの再現性を高めたポニーのplushie(ぬいぐるみ)が作られ始めた。驚くほどに高クオリティのものもあり、Equestria Dailyでもたびたび記事として取り上げられている。
後には、Hasbroが公式にライセンスしたぬいぐるみも複数の会社より発売開始された。日本国内でもマイリトルポニー日本オフィシャル通販サイトが販売しており、購入することができる。
他の作品のキャラや実在の人物などをMLPのキャラっぽく描くこと。
キャラが人間型ではない人気作品の常として、擬人化二次創作も多々存在している。
2013年には、何と公式から擬人化が登場した。「My Little Pony: Equestria Girls」という題名の映画作品で、「魔法の鏡を通り抜けた先には、ポニーたちとそっくりな特徴を持つ人間たちが住む異世界があった」というストーリーである。
企画発表当初は擬人化に抵抗を感じた者も多くブロニーからは不安視する反応もあったが、作品自体の質・評価は上々で、ブロニーからも好意的な評価が多くなっていったようだ。
その後もこの「Equestria Girls」はシリーズ化して続編が制作されており、2014年には第2作「Equestria Girls: Rainbow Rocks」が、そして2015年には第3作「Equestria Girls: Friendship Games」がリリースされている。
なお、月額動画配信サイトNetflixでは上記3つの映画全てが配信されていて、音声や字幕で日本語が選べる。
日本語音声はテレビ版本編の日本語吹き替え版「My Little Pony -トモダチは魔法-」と同じ声優陣を起用しているなど、日本のファンにとってはかなり嬉しい内容となっている。
ポニーたちのコスプレをして、写真を撮影してdeviantARTなどの画像サイトに投稿したり、コンベンション等に参加したりするブロニーたちも居る。
「擬人化した」姿をイメージして、服装やウィッグによってお気に入りのポニーの格好をする。「擬人化」のところでアレンジが入るので、同じポニーのコスプレをしても人によって解釈がかなり異なっていたりするところも面白い。作成した衣装を販売しているブロニーたちも居るので、衣装なんか作れないぶきっちょブロニーでも購入して楽しむことができる。
英語版のトワイライトスパークルの声優「タラ・ストロング」氏も、ブロニーのコンベンションにゲストで登場したときに、ブロニーたちを驚かそうとトワイライトスパークルのコスプレをして登場したことがある。
コスプレの一種として、服やウィッグどころかポニーの着ぐるみまで自作するすごいブロニー達まで居る。MLPの大ヒット以前からもともと、furry(ケモノ)のファン層ではfursuitの自作を行う器用な人たちが存在しており、その流れを汲むものと思われる。
本来fursuitにはfull suit(フルスーツ:全身着ぐるみ)の他にも、half suit(ハーフスーツ)やpartial suit(部分スーツ)と言った服で隠れる部分を省いたもの、さらにはfursuit maskという頭部分だけのもの等があるようだが、MLPのfursuitはフルスーツが多いようだ。ポニーたちが殆ど服を着てないから、なのかしら。
ブロニーの絶対数の関係上やはり英語圏で最も盛んである。しかし「着ぐるみ プリンセスルナ」「着ぐるみ アップルブルーム」などポニー名と合わせてウェブ検索すると、日本でも着ぐるみを作成している人たちのサイトや、その着ぐるみの写真などを見つけることができる。
もちろん複数のブロニーが様々なものを作っているのだが、なかでもあるdeviantARTユーザーはメインキャラ一通りの3Dモデルを作成している。
それらはニコニコ動画ユーザーによってさらにMikuMikuDanceモデルとしてコンバートされ、以下の静画ページでモデルデータが配布されている。
モデルを使用した動画や、これらのモデル用モーションデータ配布動画など:
3DCGアニメ作成ソフト。詳しい説明は「Source FilmMaker」の大百科記事を参照。略して「SFM」と呼ばれる。
Equestria Dailyでたびたび紹介されていることも受けて、非常に多数のMLPの3DCG動画がこのSFMによって作成されている。
ハーフライフ2のsandboxMOD。詳しい説明は「Garry'sMod」の大百科記事を参照。略して「GMOD」と呼ばれる。
上記Source FilmMakerの登場までは、こちらによって作成された3DCG動画も多かった。
二次創作には付き物のカップリングもの。だが、この作品はメインキャラクター6名(Mane 6と呼ばれる)が全員女の子であるという事情もあり、百合カップリング多め。ビッグマッキントッシュなどの数少ない男性レギュラーキャラと組み合わせたノーマルカップリングももちろんあるが。
ちなみに「shipping」とは普通は「積み込み」「発送」などを意味するが、2次創作関連の話題で出た時の「ship」は「relationship(関係)」の略である。よってこの場合、「関係性萌え」といったところか。
カップリングの際にはその二人の名前を合体させてジャンル名を現すキーワードとしていることが多い。
例:
……などなど。これらのキーワードでGoogleなどで画像検索すると、過剰に仲のいい二人の画像がどんどん出てくる。
また、以上のようなメインキャラクター同士の他にも、背景ポニー同士のカップリングも盛んである。例えば、「DJポン3×オクタヴィア」など。
※DJポン3(DJ Pon-3、あるいはDJ P0n3など、表記違い多数)、本名ヴァイナル・スクラッチ(Vinyl Scratch)はDJポニーの女の子。オクタヴィア(Octavia)はチェロ奏者の女の子。どちらもチョイキャラだが「音楽に関係する」という共通点があり、しかも「音楽の方向性が真逆」というところから「性格や好みが正反対で衝突しあいながらも惹かれあう二人」というお約束な展開に持っていきやすいのか、お約束カップリングの一つになっている。
二次創作にはよくある手法だが、キャラクターの性別を反転させた作品を言う。
反転の仕方にもいろいろあって、全ポニーの性別が反転していたり、一部のポニーだけが反転していたり。Mane 6の一人だけ男に変えればまるでハーレムものに、全員男に変えれば┌(┌^o^)┐ホモォ...な感じにと、ブロニーやペガシスターたちの色んな欲望を映し出して様々な亜流がある。
「Gender Switch」とか「Rule 63」などとも言われる。ちなみにRule 63は「Rules of the Internet(インターネットの法則)」というネットジョークの第63項で、「どんな男性キャラも、ネット上には女性化バージョンが存在する。どんな女性キャラも、ネット上には男性化バージョンが存在する」という法則。
人気アニメの常として、二次創作小説も盛んに執筆されている。有名どころのMLPファンフィクション専門ウェブサイトとして「FIMFiction.net」があるが、このサイトに投稿された小説だけでも数万作を超える。他に「deviantART」や「FanFiction」などにおいても、それぞれ一万作以上の二次創作小説が投稿されている。
ブロニーの活動が最も盛んなのは英語圏であるため、それらの多くも英語であり、日本人ブロニーにはやや敷居が高い。しかし何しろ大量の作品があるので、これらを楽しめるようになれば自分の好みにぴったりの小説も見つけることができるかもしれない。また、少数ながらpixivなどには日本人ブロニーによる日本語の二次創作小説も投稿されている。
二次創作小説には様々なカテゴリーがあり、上記の別項で既に挙げたようなカップリングもの、擬人化もの、性別取り替えものの他にも
などなど、様々に細分化されている。
中でも日本人が入りやすいのはクロスオーバーものか。Falloutやアサシンクリードやトランスフォーマーなどの英語圏の作品とのクロスがやはり多いようだが、日本発の作品でも英語圏である程度以上知られていれば大抵ある。
(例:マリオ、ポケモン、デジモン、ゼルダ、メトロイド、ファイナルファンタジー、悪魔城ドラキュラ、ロックマン、ペルソナシリーズ、アーマードコア、エースコンバット、ダークソウル、逆転裁判、東方Project、TYPE-MOON、ヘタリア、魔法少女まどか☆マギカ、プリキュア、魔法少女リリカルなのは、セーラームーン、ガンダム、トライガン、HELLSING、ドラゴンボール、NARUTO、ワンピース、ブリーチ、遊戯王、聖闘士星矢、進撃の巨人、デスノート、新世紀エヴァンゲリオン、仮面ライダー、ウルトラマン、ゴジラ……)
逆に「日本でしか流行っていないもの」「英語圏ではさほど知られていないもの」「文化の違いから翻訳が難しいもの」などは、日本での人気の大きさに関わらずクロスオーバー作品は存在しないか非常に少ないようだ。(例:ドラえもん、アンパンマン、アイドルマスター、艦隊これくしょん、ニンジャスレイヤー、エルシャダイ、福本伸行作品、咲-Saki-……)
その作品の英語圏での人気のバロメーターとも言える。「FIMFiction.net」の左上にある検索窓に自分が好きな作品の英語表記を入力して、クロスオーバーものが存在しているのかどうか試してみるというのも面白いかもしれない。
PMVとは、音楽に載せてMLP関連の映像を流す動画全般を言う。名称からすると、以前からあったAMV(Anime Music Video : アニメ・ミュージック・ビデオ)の文化から派生したものと思われる。
音楽はMLPとは無関係の既存の楽曲であったり、本編の音楽のアレンジ版であったり、ブロニーたちが作った新規楽曲であったりと様々。
映る映像も、MLP本編の一部シーンであったり、新規に作成したMLPの二次創作アニメーションであったり、ブロニーたちによって描かれたMLP関連イラスト集であったりと、こちらも多種多様である。
もし「MADとは違うのか?」と聞かれるとこれがなかなか難しい。「アニメ・ミュージック・ビデオ」の記事を参照していただきたいが、本来MADとAMVは厳密に言うと似て非なるものらしい。しかし実際の使われ方を見ると互いに混同されておりあまり区別されていない。
特に日本ではAMVよりMADの方が通りがよい。それを反映して、ニコニコ動画上でも「PMV」タグよりも「MLPMAD」タグが付いた動画の方が圧倒的に多い。
↓日本のニコニコ動画ユーザーによって作成されたMLPMAD(PMV)の例。
PMVが、間接的に本編に大きな影響を与えた例もある。この動画(Youtubeへのリンク)はグラミー賞を受賞したコメディミュージシャン「アル・ヤンコビック」による「Polkarama!」という曲(様々なミュージシャンの楽曲をポルカアレンジで替え歌パロディしたメドレー楽曲)を使ったPMVである。
2011年4月14日にこの動画がアップロードされてわずか数日後に、なんとアル・ヤンコビック氏本人が自身のTwitterアカウントでこの動画を紹介するツイートをした。それを受けてその翌日、MLPのディレクターが「ゲスト出演しませんか?」とアル・ヤンコビック氏に向けてツイートした。そしてそれから2年半以上経過した2014年、「アル・ヤンコビック氏は実際に、「チーズ・サンドウィッチ」と言う名のポニーの役でMLPにゲスト出演したのである。
本編の映像にオリジナルの吹き替えや修正、編集、シーン組み換えを加えて、全く異なるストーリーを展開させた二次創作アニメシリーズ。かなりシュールで珍妙なストーリーであり、設定自体も本編とは異なったものになっている。「My Little Pony:Friendship Is Magic」本編が「MLP:FiM」と略されることがあるように、このシリーズも「FiW」と略されることがある。
ただし、本編映像を使用したのがまずかったらしく、当初投稿していたYoutubeから一部の動画がアメリカ合衆国国内からのアクセス遮断を食らったりしている(それらについても、他のサイトに移してあり現在も閲覧できる)。しかし制作者たちは「フェアユース」を主張しており、すべての動画が処分を受けているわけではないところから見ても全くのアウトとみなされているわけではないよう。
特筆すべきは、各エピソードにこのシリーズオリジナルの歌を盛り込んでいること。「MLP:FiM」は時折挿入される歌が印象的であるが、その点を再現しようとしているようだ。作曲・歌唱ともにクオリティが高く、他のブロニーたちによってこれらの楽曲のアレンジ曲等が制作されるほどである。
そのうちの一曲「The Gypsy Bard」については、当該記事を参照。
ブロニーたちによって多数の同人ゲームが制作されている。以下に挙げるのはほんの一例にすぎない。
数名のブロニー有志たち、自称「Mane6」によって開発された、MLPの雰囲気を持った2D格闘ゲーム。
元々は「My Little Pony: Fighting Is Magic」というタイトルで、MLPのキャラたちが闘う内容だった。当初はエンターブレインのツクール系ソフト「2D格闘ツクール2nd.」で開発されていた。(現在は諸事情からタイトル変更、MLPキャラを使用しないオリジナルゲームとなり、使用エンジンも変更された。詳細は後記)
本来はブロニーたちの内輪受けを狙ったものだったが、そのユニークさから2D格闘ゲームファンの層からも注目が集まった。許諾を得ずに作られている未完成の同人ゲームにもかかわらず2012年の「Evolution Championship Series(通称EVO)」に招待されたほどである。
しかし、友情をテーマにした子供向け作品のキャラクターたちが直接戦って傷つけあうゲームというのは同人ゲームとしてもやはりまずかったらしく、2013年2月にはMLPの権利を持つ会社Hasbroから開発中止を求める警告状を出されてしまった。
それを受けて、開発者「Mane6」たちはHasbroへ釈明を試みたものの、結局「My Little Pony: Fighting Is Magic」の開発を中止せざるを得なかった。
しかしその話を聞きつけた「MLP : FIM」の製作総指揮者ローレン・ファウスト氏は、開発者「Mane6」たちに連絡をとり、一つの提案をしてきた。なんと、Hasbroの権利を侵害しない新たなキャラクターをこのゲームのために無償でデザインしてくれるというのだ。
こうして、権利関係に気を配り「My Little Pony: 」の部分を外した新たなプロジェクト「Fighting Is Magic」が始動した。MLPのキャラクターそのものは使用できないが、ローレン・ファウスト氏デザインによってオリジナルの魂を残したものになった。
さらに、有名な同人2D格闘ゲーム「Skullgirls」の開発元「Lab Zero Games」が、「Skullgirls」に使用されているゲームエンジンの提供を申し出た。
これらの協力を受けて、最終的に4本足の動物キャラクターの格闘ゲーム『Them's Fightin' Herds』として完成を見た。2018年2月23日にSteamでリリースされ、2020年2月28日現在時点では1082件のユーザーレビューを総合して「非常に好評」のユーザー評価となっている。
かなり多数のブロニー有志による協力で作られた、エクエストリアを舞台にしたMMORPG(公式サイトはこちら)。プレイヤーは自分の分身となるオリジナルポニーを作成し、ゲーム内でおしゃべりをしたりクエストを進めたりすることができる。
2016年2月現在はまだ開発継続中でありサーバーもクローズ中だが、これまで何度かサーバーを開放しての公開テストプレイも行っている。ニコニコ動画にもいくつかその時のプレイ動画などが投稿されている。
MODとはmodification(改良)の略語で、ゲームにおいてあとから追加・修正を加えること。これによってゲームに新たなキャラクター、アイテム、ステージ、システム、外観など様々なものを追加・変更することができる。
本来の開発元とは関係なく、ユーザーたちが自主的に制作しているものを指すことが多く、開発元が公式に出した者はアドオンとかパッチとか追加コンテンツとか呼ばれることが多い。
様々なゲームにおいて、MLPのキャラクターをゲームに追加するためのMODがブロニーたちによって開発されている。
有名ゲーム「Skyrim」のMOD。「Skyrim Nexus」というサイトの該当ページから入手できる。
制作者たちの中にブロニーが混じっていたものと思われる。
Katy Perry(ケイティ・ペリー)の楽曲「Last Friday Night (T.G.I.F.)」の「Minecraft」パロディ版替え歌「Don't Mine At Night」を、さらにMLPの二次創作アニメにしたYoutube動画(リンクはこちら)。
「どうしてこのマインクラフト替え歌をMLP動画にして、しかも主人公がスウィーティーベルなの?」と言う疑問の答えは、「スウィーティーベル」のニコニコ大百科記事を参照のこと。
シーズン2の第3話(通算第29話) 「Lesson Zero(邦題:トワイライトがピンチ!)」において、焦りの余りに正気を失ったトワイライトスパークルのことを言う。
InsaneではなくCrazyだったりTardyだったりもする。Tardy(ターディ)は「ぐず、遅刻」と言う意味。日本語版で「ぐずな子になっちゃうー!」と言っていたシーンは、原語版では「I'll be... たーぁでぃー!」と叫んでいる。
シーズン2の第25~26話(通算51~52話)「A Canterlot Wedding」で、トワイライトスパークルがお兄ちゃんっ子だったことが判明。その様子を拡大解釈して、二次創作などでは度を超したブラコンとして描かれることがある。
まんじゅうのようななにか。シーズン1の第3話「The Ticket Master(邦題:チケットは誰のモノ?)」における、トワイライトスパークルが首だけのように見える一シーンをもとにニコニコ動画で創作された。詳細は大百科記事「トワイまん」を参照。
ピンキーパイはブロニーたちの間で「The 4th Wall(第四の壁)を破ることができるキャラ」というイメージが定着している。「第四の壁」についての説明を知りたい人は、「メタフィクション」の大百科記事を参照。
ピンキーパイは、時折作中で「最速のレインボーダッシュが必死で逃げているのになぜか先回りしている」「鏡の中から登場して話しかける」などの物理法則を超越しているかのような行動をとる。そこから「こいつなら第四の壁くらい破れそうだ」という印象が形成されたと思われる。
第4話「Applebuck Season(邦題:一人でできるもん!)」の一場面で、レインボーダッシュが変顔をしながら絞り出すような声で言った「so awesome!(日本語版:これがまたしゅごい!)」という台詞。
顔や声の調子からブロニーたちの印象に残り、定番の台詞ネタになった。その顔をイメージさせるような顔文字(例:/)^ɛ^(\)とともに書かれることもある。「Why Wub Woo」という擬声語(?)とともにその時の顔の画像が利用されることも多い。
↓その「SO AWESOME!」の場面を印象的に使った動画。クオリティの高さからEquestria Dailyでも紹介された。
制作者たちもそのあたりのことが解っているのか、映画版「My Little Pony: Equestria Girls」ではレインボーダッシュ(人間バージョン)による「so awesome!/)^ɛ^(\」を見ることができる。
第14話「Suited For Sucess(ラリティのドレス)」において、レインボーダッシュがラリティが作ってくれたドレスを評して言った言葉「just make the whole thing... you know, cooler. It needs to be about 20% cooler.(日本語版:「もっと・・・カッコよく!あーそうだね、あと20%くらい。」)」が元ネタ。
多くのブロニーがこの台詞を聞いて感じた、「カッコよさ20%増しって、なんだよそれ意味わかんねーよ」という気持ちが嵩じて、レインボーダッシュを象徴するような言い回しとして定着した。
第9話「Bridle Gossip(ゼコラの呪い)」において、男性のように低く渋い声になったフラッターシャイを指してスパイクが笑いながら言った呼び名。
原語版では「Flutterguy(フラッターガイ)」。guyとは男と言う意味。日本語版では「ガラガラシャイ」。
第16話「Sonic Rainboom(ソニックレインブーム!)」で、応援の特訓でレインボーダッシュに大声を出すコツを教わりながら頑張って声を出した時の台詞。
しかしどんなにレインボーダッシュが発破をかけても、フラッターシャイ本人がやる気を出して大きく息を吸い込んだ後でも、出てくる声は非常にか細くかわいい声「Yay...!(イェイ……!)」でしかなかった。レインボーダッシュはついには呆れてひっくり返る。
しかし、何はさておき声がかわいかったのでブロニーの心をわしづかみにし、その後はフラッターシャイを代表する台詞として二次創作などで使用されるようになった。
明るい水色のたてがみの、小さな仔ポニーの姿のプリンセスルナのこと。
プリンセスルナは第2話で初登場したときは明るい水色のたてがみを持っていたが、シーズン2第4話で再登場した時には不思議なたてがみを持つ、異なった容姿となっていた。これは、第2話の時には魔法の力を弱まっていたのが理由らしい(詳細は「プリンセスルナ」の記事を参照)。
新しい容姿もミステリアスで素敵なものだったが、第2話の頃の旧い容姿もブロニーたちには人気があった。それを惜しんでか、「幼くて魔法が弱かった仔ポニーだった頃の、水色のたてがみだったプリンセスルナ」がブロニーたちによって二次創作に登場させられることがある。
その姿の時には、「Luna(ルーナ)」の赤ちゃん言葉としての発音「Woona(ウーナ)」と呼称されていることが多い。
MLPに限ったことではないが、二次創作・二次設定で時折使われる言葉。「canonではこうだ」「それはnon-canonな二次設定だ」など。これは「二次創作」の元ネタとしての「本編」を表現する言葉である。
「canon(正典)」とはそもそも旧約聖書や新約聖書などの用語で、「教義の中枢となる正当な聖書の一部」として認められた文書のことを言う。(これに対して「外典」や「偽典」という言葉もあり、聖書関連文書ではありながらも信頼性が今一つである等の理由で聖書に含まれていない文書を言う。)
二次創作は本編からどんどんと改変・展開させてその範囲を広げていくものだが、ときに本編に立ち返って考える必要が出てくることもある。そんなときには本編を、何より依って立つべき「canon(正典)」として尊重する、というわけである。
こちらもMLPに限らず寿命に大きな差がある種族が混在して登場する作品では、よく二次創作で取り上げられる話題である。
プリンセスセレスティアやプリンセスルナなどのアリコーンが一千年前から生きていることや、スパイクが一般的にファンタジー作品において長寿とされるドラゴンという種族であることなどから、彼らとその他のキャラクターたちとの寿命の差を取り上げた二次創作コミックやファンフィクションがいくつも創られている。
Equestria Dailyに取り上げられたもので例を挙げると、この「Immortality Blues」というプリンセスセレスティアをメインとしたコミックが最初期のものか。他にもスパイクをメインとした長編コミック「Memory」などが取り上げられている。上記2作のような悲劇的&感動的なもの以外にも、こういったブラックジョーク系のもの(リンク先2番目の画像。シーズン3最終回のネタバレを含むので閲覧注意)も存在している。
ブロニーの多くが青年以上の年齢であるためか、やや毒のあるネタや、エロいネタ、あるいはグロいネタも結構多い。
こういったネタを受け入れられる仲間内で「お約束」として笑い合うには楽しいものであるが、ブラックなネタを嫌う人も多く、そもそもエログロは生理的に受け付けない人も多いので、扱いには注意しよう。
通常の英単語としては「ストーリーの筋、構想」という意味の「プロット」を指す。しかしブロニーの間でのスラングにおいては、MLPのキャラクターたちのお尻のことを指す。
なぜそんな妙なことになったのかを解説するには、少し背景の説明が必要である。
まず、昔から男がちょいエロな作品を観るときのバレバレな言い訳として「I watch it for the plot.(俺はこの作品のプロットが面白いから見てるんだよ)」という決まり文句があった(さらにさかのぼれば、セクシーなピンナップが載っている男性雑誌として有名な「PLAYBOY」誌を読むときの言い訳として「I read it for the articles.(俺はこの記事のためにPLAYBOYを読んでるんだよ)」という決まり文句があったらしい)。
その後インターネットの時代となり、「お色気シーンに『I WATCH IT FOR THE PLOT』という文字を添えた画像」が皮肉ネタとして、いろんなちょいエロ作品を使って制作されてネットで流布されるようになった。つまり「お前ら/俺らがお目当てにしてるっていう『プロット』って、つまりこういうお色気シーンだよな?」という自虐的皮肉である。(ちなみに、こういった「文字を添えて面白くした画像」を「image macro(イメージマクロ)と言う」)
そしてあるとき、MLPの中でポニーたちが後ろを向いたシーン、つまりお尻をこちらに向けたシーンを寄せ集めた画像に「I WATCH IT FOR THE PLOT」を添えたイメージマクロを投稿したブロニーが居た。これまでの経緯からするとつまり、「ポニーのお尻をお色気シーンと見なす」ということ。上級者である。
これにはさすがのブロニーたちも苦笑い・・・という感じで、呆れ混じりにも好意的に受けとめられ、定番ネタになった。そしていつしか、「plot」と言えば「お尻」を意味するようになってしまった、というわけである。
ちなみにこういった、ブロニー間でのスラングをBronyspeak(ブロニースピーク)と呼ぶらしい。元ネタはジョージ・オーウェルのディストピア小説「1984年」に登場する「Newspeak(ニュースピーク)」だと思われる。
誘うような、うっとりしたような、要するにセクシーな目付きのこと。まぶたを半分閉じた、いわゆる半目であることが多い。
MLP関連に限らず昔から使われている言葉だそうだが、なぜかMLPではbedroom eyesな画像が他のアニメより突出して多い。ふしぎ。ポニーたちがまばたきをするシーンが多めだからだろうか?それを一時停止するとbedroom eyesをしたポニーの画像が一丁上がりである。
二次創作においてプリンセスセレスティアの性格が、底意地が悪く他のポニーを困らせて楽しむようなヤな奴「Trollestia」として描写される事がある。
Trollとはネットスラングで「荒らし」の意味。「わざとそこの雰囲気を悪くするような言動をして他人をイラつかせて楽しむ」「自重せずに激怒して罵り合う」など様々なかたちの「Trolling(荒らし行為)」がある。この場合は「他人を困らせてニヤつく」と言った意味合いが強いようだ。
いくつかの話で、「邪推すれば」プリンセスセレスティアの行動がまるで他人をわざと困らせているかのように「もとれる」場面があるので、そこから影響されて生じた性格付けのようだ。
「Trollestia」を示す際に、顔を白黒の、ニヤついているかのような妙な画像にすげ替えているケースも時折見かける。この画像は「Trollface」という、「Trolling」を象徴するアイコン的な画像としてネット上で定着しているもの。
Trollestiaと同様に、二次創作上でのプリンセスセレスティアの変化形の一つ。異様に性的に積極的で、自分の「plot」をやたらと見せつけたり、他のポニーたち(妹のプリンセスルナや弟子のトワイライトスパークル含む)の「plot」に興味津々だったりする。語源は「性的いたずらをする奴」という意味の英語「molester」。
元々は4chanに貼られた「マイリトルポニーの没キャラMoleatia」というネタ画像だった。その画像では「スパイクが間違って召喚したサキュバスがプリンセスセレスティアの姿に変身した」という設定だったが、(主に下記のAskのせいで)いつのまにかプリンセスセレスティア本人が色狂いであるかのような二次設定に変化してしまった。
「Ask Princess Molestia (+ Gamer Luna)」という、画力の充実によりやたらと人気があるAsk Pony tumblrも存在した(18禁とのこと)。このtumblrではプリンセスルナも「ゲーマー」という二次設定になっている。このAskを演出付きで朗読したYoutube動画が100万再生を突破したりしている。
だが、2014年1月17日にこのAsk Princess Molestiaは突如消滅してしまった。作者の人が個人ブログで表明した所によると復活の予定はないそうで、どうも本業のオリジナルウェブコミック制作に集中したいという理由のようだ。
ただしその数日後にはその作者本人により「Ask Gaming Princess Luna」という後継tumblrも開始された。こちらはAsk Molestiaよりも更新が緩やかで、「safe-for-work(意訳:「猥褻が一切無い」)」な内容になるはずとのこと。
二次創作において、やたらプリンセスセレスティアとバナナが関連付けられることがある。
これは、あるブロニーが制作した動画「Friendship is Magic Bitch」が元ネタのようだ。
結局なぜバナナなのかはよくわからないが、この動画以後「プリンセスセレスティアと言えばバナナ」になってしまったようだ。
本編でのプリンセスセレスティアは優しい統治者のようだが、二次創作中ではネタとして「恐怖政治を敷く専制君主」と言った扱われ方をされることがある。
「千年間もの君臨」「妹を月に追放」「第29話のトワイライトスパークルがプリンセスセレスティアのおしおきを異様に恐れている」などの点を拡大解釈して生まれたものと思われる。
「boner」を辞書で調べると想像がつくと思われる。
ペガサスたちが本編で、あるいは二次創作で描かれるとき、興奮しているときには羽根が上がって描かれることが多い。おそらくエキサイトしていることを示すには体のパーツがアクティブに活動していたほうがそれっぽいからだろう。
しかし一部のブロニーたちは「性的興奮により彼/彼女らの羽根が「boner」となった」とふざけて邪推し、ネタとして広めた。
まず、「clop」という馬の足音を現す(時には固い靴や車輪の音も表す)擬音語がある。普通「clop clop」と繰り返して使われ、日本語で言う「パッカパッカ」とか「コッツコッツ」とかいう表現に近い。つまりは馬の蹄が何かに当たる時の擬音語である。
次に「FAP」をWikipediaで調べて一番下の意味を見てほしい。そういった意味のスラングとして「fap」や「fapping」がある。水っぽい音を「fap fap」と表現した、こちらも擬音語に近いらしい。(1990年ごろに喜国雅彦「傷だらけの天使たち」というギャグ4コマ漫画が英訳されたとき、そういう擬音が「fap fap fap」と訳されていた、それが起源だ・・・という説も。)
そこから、ポニーたちやブロニーたちが「fapping」をすることを「clopping」と言い換えたり、そういう時の擬音を「clop clop」と表現する場合がある。
あまりに有名である。元々は一編のファンフィクション(二次創作小説)が発端だったらしい。
「ピンキーパイがレインボーダッシュをとても残虐な方法・描写の元に惨殺してカップケーキにしてしまう」という凄惨な内容である。しかしかのグロアニメ「HappyTreeFriends」のように、グロを笑いとして楽しむ層に非常に受け、派生ファンフィクションや動画、画像が多数作成された。
体の切断、臓器摘出、死体損壊などの洒落にならない残酷要素を多数含んでいる。そういったものに耐性のある人以外にはお勧めできない。
残虐系の二次創作が多い。もちろん残虐ではなく切ない系の二次創作だってあるが。詳細は単語記事「ピンカミーナ・ダイアン・パイ」を参照。
Cupcakes系などで普通のピンキーパイが登場する作品は異様なハイテンションで残虐行為を行っていることが多いが、ピンカミーナ・ダイアン・パイの場合は陰鬱でローテンションなものが多い。
2013年8月に投稿された有名な残虐MLP動画。生首・内臓・流血・惨殺・一方的暴力などの過激表現だらけで、「カップケーキ」に類するようなR-18G動画だが、18歳以上でそういったものが平気な方は調べてみるのもよいだろう。
なお、非常にハッピーな感じの「,~*Smile!*~, (Rmx VIP)」という曲がBGMとして使用されている。これはシーズン2の第18話(通算第44話)での作中歌「The Smile Song」の、Foozogz氏というブロニーによるハッピーハードコアアレンジである。
このアレンジ曲は2012年3月にYoutubeに投稿され、その当時から人気ではあった(元のYoutube動画のページには高音質mp3版へのリンク有り。)。しかし「Smile HD」でBGMとして使用されてしまったことで知名度がさらに急上昇した。
ニコニコ動画にも、日本人ブロニーや、一部の海外ブロニーによって様々なMLP二次創作動画が制作・投稿されている。
カタカナの「マイリトルポニー」でタグ検索、または英字表記の「My_Little_Pony」でタグ検索して動画を探すことができる。ちなみに前者の方がヒット数が多いが、後者もそれに匹敵する程度に多く、片方でしかヒットしない動画もあるなどあまり統一されていない。
↓日本人投稿の例。上記の「キチトワイ」や「Yay」や「バナナ」など、様々なブロニー定番の要素を含んでいる。
(この動画の作者はパルナス(音MAD作者)氏。MLP関連動画を多数投稿している動画投稿者で、上記「PMV、MLPMAD」の項で紹介した「Kick-plot Kung-fu Pony」「フラッターガール」「凛檎」などの動画もパルナス氏が制作・投稿したもの。下記の関連ニコニコミュニティ「My Little Pony」のオーナー(管理者)でもある。)
また、元々が海外のアニメであるため、ニコニコ動画外(多くはYoutube)には海外作者による様々な二次創作動画が非常に多数投稿されている。ニコニコ動画にも一部が転載されている。日本語訳がつけられているなど、日本人ニコニコユーザーが楽しみやすい形式へと編集を加えているものもある。
ただしこれには問題も含んでおり、悪い例では転載元がどこなのか明示していないものもあったり、更にひどい場合は転載であることすら記載していない例もある(参照:「Youtube転載」)。
Youtubeから転載されたものは元動画ページに次作へのリンクなど更なる情報が記載されていることが多いので、ニコニコ動画に転載されたものを見て興味をひかれたら、Youtubeの元動画も覗いてみるとよいかもしれない。
掲示板
97 ななしのよっしん
2020/11/04(水) 20:21:26 ID: 2du7Ea8Bp8
明らかなまん〇くっついてる等身大ポニーぬいぐるみの画像
いつぞや見た股間に穴が空いたリーフィアのぬいぐるみの画像以上に衝撃だった…
98 ななしのよっしん
2022/04/30(土) 17:37:45 ID: yoQUFSdH6h
最近になってMLP趣味無い人が突然ブロニーブロニー言い出すようになって何事かと思ったら
原神のブローニャのことを愛称でブロニーと呼ぶそうで…
99 ななしのよっしん
2022/09/12(月) 19:51:22 ID: WC3/dWkWJN
俺も10年ブロニーやってるけど、本場はやべぇやつらの固まりとは思ってる。そりゃあ嫌われるわなと思うわ。マトモなブロニーは隠してる人が多いみたいやね
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最終更新:2024/04/25(木) 21:00
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