プトラー(キリル文字表記:Путлер、ラテン文字表記:Putler)とは、「プーチン」(Путин、Putin)と「ヒトラー」(Гитлер、Hitler)の2つの名前を組み合わせた呼称である。
この場合の「プーチン」とは、ロシア連邦第2・4代大統領「ウラジーミル・プーチン」(Владимир Путин、Vladimir Putin)を指す。また「ヒトラー」とはドイツ国(ナチスドイツ)総統「アドルフ・ヒトラー」(Адольф Гитлер、Adolf Hitler)を指す。
アドルフ・ヒトラーは自国内では対立する者たちを粛清や弾圧などで排除/萎縮させることで独裁者としての地位を確立し、また対外的にはポーランド/フランス/ソビエト連邦等に侵攻したりと侵略的な軍事作戦を行った人物として知られる。
一方、ウラジーミル・プーチンの政治姿勢も独裁的/侵略的であると批判されることがある。そういった批判を行う者によってプーチンがヒトラーに喩えられることがあり、その際に両者の名前を組み合わせたこの「プトラー」という呼称が用いられる。
2009年頃に使用し始められた言葉であるとされる。Googleトレンドで「Путлер」(プトラー)の検索動向を調べると2009年1月頃に初めて検索ボリュームが記録されていることがわかる。
2009年3月4日には、ロシアの独立系ニュースサイト「Коммерсантъ」(コメルサント)や同じくロシアの政治家/実業家の汚職/醜聞情報を集約するサイト「Компромат.Ru」(コンプロマート)にて、「Путлер」(プトラー)という言葉が用いられた記事が掲載されている。これは、同年1月にロシア国内のデモにおいて「Путлер」という呼称が使用され、それが当局によって摘発されたことを報じたもの。
2009年から後の数年はさほど知られることのない言葉であったが、2014年3月頃にはこの言葉の使用数が急増した。
これは当時ウクライナに属していたクリミア半島の領土問題にロシアが軍事介入を行ったことに対して、ナチスドイツのオーストリア併合(「アンシュルス」と呼ばれる)に喩えるなどして批判した人々が用いたためである。
この2014年にはロシアの「今年の単語」の候補の一つとして「Путлер」(プトラー)がノミネートされたようだ。[1]
2022年のロシアのウクライナ侵攻に際しても、世界各国の多数の人々がこの軍事行動についてナチスドイツによる侵略行為と同一視して批判。「Путлер」「Putler」の呼称が使用される例が世界中で急増した。
その中で、日本ではあまり知られていなかったこの言葉「プトラー」も大手メディアの記事などで紹介されたことで知名度が急上昇した。Googleトレンドで「プトラー」の検索動向を調べると、2022年3月に検索ボリュームのグラフが急峻に立ち上がっていることがわかる。
以下は、イギリスのチャールズ皇太子が2014年にプーチンをヒトラーに喩えて批判したことを報じるニュースクリップ映像の転載動画。ただし「プトラー」という用語を用いていたわけではない。
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最終更新:2024/04/25(木) 19:00
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