プライミング

プライミング(priming)とは、「点火薬;起爆剤」を意味する単語である。「雷管;導火線」を意味するプライマー(primer)とは異なる。

専門用語としてのプライミング

プライミングという言葉は様々な分野で用いられているおり、次のような語義がある。

心理学・脳科学

心理学でプライミングは事前にある特定の刺激(プライム; 先行刺激)に接することで、特定の知識を活性化させることを指す。プライミングによって活性化した知識や概念が、それに続く刺激(ターゲット; 後続刺激)の処理に影響を与えることをプライミング効果と呼ぶ。
例としては草木の話をした上で海というと、同じ植物という事で海藻の事が先ず頭に浮かんだりするといったような場合で、こうした事物同士が持つ関連性を媒介として記憶課題の成績などに無意識下での影響を及ぼすことが分かっている。

プライミングには促進的なものと抑制的なものとがあり、また刺激の呈示の仕方によって直接プライミング効果と間接プライミング効果に分かれる。

工学

工学でプライミングは次のような意味がある。

• 内燃機関で、燃料管内の空気を排出すること。
• ポンプ起動の際、吸水管内に水を充満すること。
• ボイラーで、蒸発が盛んになり水面から気泡とともに水滴も飛び出す現象。

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関連項目

• 心理学
• 脳科学
• 工学
• ボイラー