プリズマンとは、漫画『キン肉マン』に登場するキャラクターである。
キン肉星王位争奪編において、キン肉マンスーパー・フェニックス率いる知性チーム(フェニックス・チーム)のメンバーとして登場。ガラスのような透き通った物体で構成された三角柱の体を持ち、あらゆる超人に有害なカピラリア七光線を放射する「レインボー・シャワー」が最大の武器。
体は二重構造になっており、外殻を破壊されてもより鋭利な体形の中枢部が残って戦闘を継続できる。また、砕かれた破片は「プリズムカムバック」として再び体に呼び集めることができる。
口癖は「キョキョキョ」。
二回戦のソルジャー・チームとの戦いから登場。この時は先鋒サタンクロス、次鋒マンモスマンという順番になっており、プリズマンは中堅以降のどこかに配置されていたはずだがブロッケンJr.が提案した6人タッグに出場。結局順番がどこだったのかは不明。
超人プロレスが作品の主流になって久しく忘れられていた光線技レインボー・シャワーで猛威を振るい、ソルジャーをも観念させるほどだったが、超人を捨てて人間になったブロッケンにレインボー・シャワーを防がれる。しかしそのために超人としての戦闘能力を失ってしまったブロッケンを追い詰め、スリープラトン技「超人デコレーション・ツリー」で瀕死の重傷を負わせるが、再び超人パワーを取り戻したブロッケンの必殺技「ブレーメン・サンセット」を受けて倒された。
……が、フェニックスとソルジャーの決着の後いきなり何の損傷も無く復活している。
決勝戦では次鋒として出場。大阪城1Fリングにジャングルビッグジム摩天楼デスマッチを用意しラーメンマンと対戦するも、序盤は怒りに燃えるラーメンマンの猛攻に圧倒されてしまう。それでも、フェニックスの言葉で存在を思い出したレインボー・シャワーによって優位に試合を進めていくが、ピラミッド・パワーによってカピラリアの毒素を回復したラーメンマンに逆に自身がレインボー・シャワーを浴びせられてしまう。最後は釘板の上に落下して死んだと思われていたラーメンマンにとどめを刺しに行ったところ、逆転の「九龍城落地(ガウロンセンドロップ)」を受けて倒された。
超人を抹殺せんとする“調和の神”ら超神たちに対してフェニックスが呼び寄せた援軍の一人として、エジプトのピラミッド前のリングで“憤怒の神”バイコーンと対決する。
しかしレインボー・シャワーはオーラのような膜に覆われている超神には通じず、「バイコーンホルンスライサー」「憤怒の二角獣落とし」を立て続けに喰らって粉々に破壊された。しかし破壊されたのは外殻部だけで、中枢部は無事に残って戦闘を継続。間違いなく中身まで砕かれてたような気がするが。
かつて戦ったブロッケンJr.を真似て「ベルリンの赤い雨」でバイコーンの背を切り裂き、そのために膜が薄まった部分からレインボー・シャワーが通用した。体を元に戻してさらに光線の照射を続けるものの、それだけでは倒しきれずにバイコーンの猛反撃を浴びるが、背後からバイコーンの胸を貫通する一撃を食らわせる。それでもなお襲いかかってくるバイコーンの体を捉え、新技「プリズムシュピーゲルクラッシュ」を炸裂させる。それすら通用しなかったが、バイコーンの背中に密着することに成功。至近距離から全力のレインボー・シャワーを浴びせ、首四の字を極めながらのドライバーの形でとどめを刺し、ついに超神の撃破に成功した。
しかしプリズマン自身の損傷も大きく、最期を悟って、ジェロニモにはカピラリア七光線が悪影響を与えないことを確認してから、自身の心臓であるカピラリアの欠片をジェロニモに与えて死亡した。
プリズマンが登場した時点では「あらゆる超人に有害な光線」「太陽の異常活動で増大し、宇宙のほとんどの超人を死に至らしめた」とだけ解説されていた。
プリズマンの形状を模して製作された氷像がこれを発射している事から、プリズマンだけの特殊能力では無くあくまでも自然現象の一部で、太陽光に含まれているという事は超人たちは日常的に微量に浴び続けていて、多量に浴びた場合に有害という形であった。
その威力にもかなりの幅があり、立方体リングを貫通して大きな穴を開けたり、ゼブラを一瞬にして骨だけに変えてしまうほどの場合もあれば、ラーメンマンが何度か浴びても即死はせず、数度浴びたダメージが蓄積したことで倒れて、それでも緊急手術で毒素を抜き出せば助かるだろうといった事もある。
ここで実は「超人たちはカピラリア七光線の毒素を摘出する医療技術を開発済みである」という今後の展開を左右しそうな話が出ちゃってるんだがたぶん都合の悪いことは忘れよ!
後に「古代の暴虐な超人たちを神々が抹殺することにした時使用されたもので、その時に生き残った超人たちが現代の超人たちの先祖となった」という設定が加わり、「太陽光から抽出」「異常気象」という自然現象では無く、人為的に発生させられるものと判明。
これによって超人を滅ぼそうとする調和の神と、超人を守ろうとするザ・マンや五大邪悪神、神々に滅ぼされまいとするオメガの民らの戦いに物語がシフトして行く。
実はプリズマンは知性チームの中で少し浮いた存在であった。
まず初登場時に「まだ出てはいけないとフェニックスに言われていたのに業を煮やして自分からミステリアス・パートナーの装束を取って姿を見せてしまう」という短気な部分を見せ、「リングに仕掛けを施していたのにジャングルジムの真下には釘を敷き詰めていなかった」という詰めの甘さや、なによりも「自分がレインボー・シャワーという必殺技を持っている事をすっかり忘れていた」という大ポカをやらかす。要するにこいつ知性チームに選ばれているのにバカなのである。砂になって逃げられるはずなのにテキサス・クローバー・ホールドでギブアップしかけたサンシャインと並ぶ。再登場した超神編でもやはり知性の無さは変わっていなかった。
そして、
・サタンクロス:有望な悪魔超人サムソンに知性の神が恩を売って将来の手駒としていた
・マンモスマン:10万年前に氷山に閉じ込められた世間に忘れられた強豪を発掘した
・オメガマン:オメガの民が諸事情あってチームに参加してきた
と、それぞれ参加経緯が明らかにされているメンバー中ただ一人、プリズマンだけがどこから来た何者なのか全く分からないのである。
また、戦いの後のキン肉マン達との関係性も
・サタンクロス:戦いの最中から真の格闘家精神を見せており、魔界沼に呑まれかけたミート君を救出、マッスル・スパークで寄生虫部分だけを破壊されて完全に和解
・マンモスマン:善悪いずれにも関与せず強者との真剣勝負を希求する純粋な格闘技者であった事が判明、ロビンマスクの遺品をキン肉マンに手渡し、心が通じ合った可能性を見せつつ消滅して行く
・オメガマン:消滅時に手袋がキン肉マンの手に残り、何かを託すような描写を残す。後にそれはオメガの星の命運を友情パワーの可能性に求めた事だったと判明
・フェニックス:改心・謝罪の後、キン肉マンからも政権内にポストを用意される。それは固辞するが、六鎗客との戦いに駆けつけてくれた
と、それぞれ心が通い合う描写が為されているのに、プリズマンだけがただ破壊されておしまいになってしまっているのである。
その存在の特異性から、プリズマンは知性の神の子飼いの超人、あるいは知性の神が創造した超人では無いかと推測されていた。その事前予想の通り、カピラリアの欠片から知性の神が造り出した超人だった事が作中で語られた。
掲示板
164 ななしのよっしん
2023/06/20(火) 19:34:24 ID: FjZF3cYUzp
たぶん地球時間とキン肉星時間が混在している
たとえば水星の1日は地球時間で58日、1年は地球時間で88日
火星の1日は地球時間で24時間40分、1年は地球時間で687日
こんな感じでキン肉星の1日や1年は地球時間のソレと違うのだろう
キン肉星が地球から500億光年離れてるとかの盛りに盛った数字とかは大抵コレに起因するんじゃないかと思ってるわ
165 ななしのよっしん
2023/06/29(木) 23:13:03 ID: E3dzIC0OBZ
ザ・ワンは「カピラリア七光線で超人製造術は打ち消したのに刻の神はどんな技法を……」とか言ってるのに
すでに知性の神はカピラリアを撃てる超人を造ってるとかもうわけがわからんことしてるの吹く
166 ななしのよっしん
2023/12/11(月) 00:53:09 ID: 9GiD+TJI0J
超人製造術は無から超人を作れるらしいので、
欠片を超人化させた知性の神のプリズマン制作とはちょっと違うんじゃないか
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/18(木) 15:00
最終更新:2024/04/18(木) 15:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。