プレスコとは、
プレスコとは、アニメーションやナレーションを持ち寄る作品で画が完成する前に声を収録する収録形式である。プリレコとも呼ばれる。
日本での声の収録は、画がある程度以上完成した時点に収録するアフレコが主流だが、海外ではプレスコ (プレ・スコアリング)が主流である。ミュージカル映画で歌うシーンなどでこの手法は活用される。
画より先に音声を収録するため、音声を収録する演技者が演技に幅を持たせる事が出来、また演技を映像に反映する事が出来るのがもっともな特徴である。音声ドラマさながらのような自由さが売りで台詞ごとの空白部分の長さを調節することで、シーンの間の調節や画の枠の長さにも合わせられる。アフレコの場合、音声を入れるタイミングは厳密に管理されている為、決まった秒数で演技を行わなければならないし、アドリブにも限界が生まれてしまう。(ただし、画を制作するスタジオやプロダクションの限界もあるため、すべてが使われるわけでもなく、テレビで放映する場合などは、尺も大枠で決まっている。基本的に台本もあるため、完全に自由なプレスコは存在しない。)
最も、元となる絵が無いかガイド程度しかない分、演者に求められる想像力や掛け合いの度量も相当なものとなる。
日本のアニメ業界では、演技の前に、まず声を当てるための最低限の映像を完成させなければならないという考えが多く広まっており、プレスコが用いられることは稀である。
しかし、あまりにアニメの製作が遅延している場合、映像が形(度合いにもよるが、ある程度動きの線が決まっているものから、キャラ造形が分かる線撮り、ほぼ絵コンテ、最悪絵すらない文字だけ)になるより先に声の収録が先に行われているようなケースもあり、こうした製作遅延状況を揶揄してプレスコと言われる事もあるが、この方法ではプレスコの良さを生かしきれない上に、あとから上がってくる絵になんとか声優さんと音響効果が合わせないといけないため、演者と音響効果の苦労も増している。
もっとも、この形式で収録して演技やアドリブが面白かったので再度修正を加えるケースもあり、この点で柔軟なことが可能なところでもある(完パケ状態では逆に遊びが無くなることも)。
プレスコは、画が完成していないために音響効果と音響監督が演出をしにくい難点もある。台本と尺は決まっている一方で、台本の文字だけでは画を想像しにくいため、演出家および監督とのコミュニケーションが作品のクオリティを左右する。
プレスコを行ったアニメーションの中で著名な作品の一つとしては、The World Of Golden Eggsがあげられる。収録中に入ってしまったと思われるくしゃみや素の笑いまでも表現されている。声は基本2人が担当しているとの事だが、時々ゲストが参加している。ニコニコでは、AKIRA、天体戦士サンレッドやCGアニメgdgd妖精sが著名だと思われる。
掲示板
3 ななしのよっしん
2020/10/13(火) 23:54:59 ID: DbY+L0Hn+c
高畑勲が「俳優を起用する時、持ち前の演技力があっても『アフレコ慣れ』してないことが多いので、プレスコの方が向いてる」と言ってた模様。
4 ななしのよっしん
2022/07/02(土) 02:28:39 ID: dtYBCrBCF6
最近はプレスコスタイルが増えてきたかな
先取りしてその後問題起きたら再収録みたいな
5 ななしのよっしん
2023/08/16(水) 02:58:08 ID: jmGN2NaQVy
好きなアニメがプレスコだったと後から知ることがけっこうある
オッドタクシーは芸人さんとか声優本業でないキャストの独特なテンポをうまく活かしてた
SHIROBAKOの14話オーディション会議シーンは飛田さん子安さん真殿さんの濃い掛け合いが素晴らしい
月刊少女野崎くんとか今期だと白聖女と黒牧師みたいなギャグテイストなラブコメにも
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最終更新:2024/09/15(日) 21:00
最終更新:2024/09/15(日) 22:00
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