プロシュート
プロシュート(イタリア語: prosciutto プロッシュット)とは、
イタリア半島中~北部原産の高級生ハムのことで、バルカン半島でも造られている。日本ではパルマ産が特に有名。
「じっくり乾かしたもの」の名の通り、海水塩に2ヶ月漬けた豚腿肉を燻製せず乾燥室内で1年半もの間熟成させて造る。比較的脂肪の量が少ないが、熟成により生活習慣病に効果的とされるオレイン酸が多く含まれており、特に味付けせずとも独特の豊かな風味を持っている。
調理法として特に有名なのは生の薄切りをメロンの上に添えて食べる『生ハムメロン:prosciutto con melone 』。さっぱりとした生ハムにメロンのジューシー部分がからみつくうまさであり、メロンがハムを、ハムがメロンを引き立てる。両者の組み合わせは「ハーモニー」「味の調和」とも賞され、サイモンとガーファンクルのデュエットばりに相性がよいと称賛されている。
他にはサンドウィッチの具、ピッツァや料理のトッピング(サルティンボッカ等)、クリームパスタソースの風味付け、肉料理のスタッフィング(ヴォリュームアップ用の詰め物)等々、冷製・温製問わず様々な料理で上に下に大活躍する。日本の普段の家庭料理ではあまりお目にかからない食材だが、いったん味わうと引きずり込まれるその豊かな塩味は病みつきになること請け合いのうまさである。
漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第5部『黄金の風』の登場人物。
ギャング組織「パッショーネ」内「暗殺チーム」の一員。ダークカラーのスーツを着こなすハンサムガイであり、特徴的な服装のキャラが多い5部においては限りなく正統派に近いイタリアの伊達男である。
目的遂行のためならばわずかな躊躇いすら見せない覚悟を携える一方、出来の悪い弟分にも面倒見が良い一面を持ち、ファンの間では敬意を込めて専ら「プロシュート兄貴」と呼ばれている(この呼称は単行本のスタンド解説項にも記載されており、半ば公式である)。
四部の形兆兄貴、五部のプロシュート兄貴、六部のエルメェス兄貴。この三人をジョジョ三大兄貴と言い、プロシュート兄貴はその筆頭である。
本編では主人公チームが匿うボスの娘トリッシュを強奪するため、フィレンツェ行き超特急の車中で、弟分のペッシとともにブチャラティらを襲撃。車内に隠れ潜むブチャラティチームを炙り出すため、対象を『老化』させるスタンド能力『ザ・グレイトフル・デッド』を使い乗客もろとも無差別攻撃を仕掛ける。
単身反撃に来たミスタを一瞬で戦闘不能になるまで『老化』させた上で頭部に銃弾を撃ち込み一蹴。さらに、鋭い洞察力でジョルノたちが隠れている『亀』をも見抜き、あわや全滅というところまでチームを追い詰める。
すんでの所で飛び出してきたブチャラティとも、スタンド同士の直接戦闘で互角以上に渡り合い、ブチャラティに死を覚悟させるほど追い込むが・・・
「任務は遂行する」「部下も守る」
「両方」やらなくっちゃあならないってのが「幹部」のつらいところだな
覚悟はいいか?オレはできてる
覚悟を決めたブチャラティの『スティッキィ・フィンガーズ』の『ジッパー』で、時速150kmで走る列車外へともども放り出される。ペッシの機転で地面との激突死をまぬがれ、形勢逆転、再度ブチャラティを追い込むが、ペッシの『ビーチ・ボーイ』の能力を逆手に取ったブチャラティにより、ついに振り落とされ地面と激突。『ザ・グレイトフル・デッド』の老化能力が解除されたため、死亡したかに思われたが――
ブチャラティの『老化』は止まらない。なんとプロシュート兄貴は、致命傷を負いながらも列車の車輪の隙間に入り込み、片手足を失った半死状態でスタンドを再発動させていたのだ。その壮絶なまでの意志はペッシの精神を成長させ、ブチャラティをふたたび窮地に陥れる。そして瀕死状態になりながらも声を絞り出しペッシを鼓舞し、文字どおり最期の最期までブチャラティを苦しめた。ペッシとブチャラティとの戦いを見届けついに力尽きるが、最期までスタンド能力は解除しなかった。
信念に貫かれたカッコいい台詞、わずかな手がかりから絶対安全とされていたはずの隠れ家を見破る洞察力、目的を遂げるためなら一般人をも巻き込む冷徹さ、そして強い。一方で、兄貴分としてペッシを見守る面倒見の良さもある。そして、ブチャラティたちとの激闘と壮絶極まる最期も相まって、総じて読者の心に強いインパクトを与える敵キャラクターである。
以上のような理由から、『黄金の風』の敵キャラクターの中でも特に人気があり、有利不利がページをめくるたびに逆転するブチャラティとの死闘は五部のベストバウトのひとつとするファンも多い。[要出典]
【破壊力:B / スピード:E(近接戦闘に関してはB) /
射程距離:E列車一本程度は余裕(約半径200m) / 持続力:A / 精密動作性:E / 成長性:C】
プロシュート兄貴のスタンド。全身に無数の眼があり、下半身が無く腹部からは腸のごときホースが垂れ下がっており、2本の太い腕を脚がわりに用いて歩行する。本体のスマートな容姿とは対照的な不気味な外見をしている。
生物を無差別に、身も心も記憶力をも『老化』させる能力をもつ(植物や果物にも効果あり)。効果範囲は広く、全身の目から噴射される老化ガスを吸い込ませることにより、周辺一帯の対象を老化させることができる。また、本体が直接対象に触れて能力を発動させると、ガスより遥かに急速に老化させる事ができる。
基本的に本体は自身の老化ガスの影響は受けないが、意図的に自分を老化させ老人に成り済ます事も可能で、作中ではこれでミスタを油断させ直触りでミスタを一瞬で戦闘不能になるほど老化させた。
老化ガスは敵味方区別できず対象も選べないことから範囲内にいる生物はみな老化してしまうが、体温のほんの微妙な上昇差によって老化のスピードは違い、「氷で身体を冷やす」など対策を講じることで老化効果を軽減することができる。
老化にスタンドエネルギーの大部分を充てているため、格闘戦の能力は近距離パワー型スタンドに劣るものの、列車内の運転席や置物をパンチで破壊できる程度にはパワーを備えている。何より敵のスタンドと戦う際は上記のスタンド能力で老化している前提となるため(作中では老化して動きが鈍重になったスティッキィ・フィンガーズのラッシュ攻撃を捌いてみせている)、結果として充分に渡り合える。
いいかッ!オレが怒ってんのはな
てめーの「心の弱さ」なんだ ペッシ!そりゃあたしかに「氷」をイキナリぶっ飛ばされたんだ
衝撃を受けるのは当然だ!自分まで「老化」しちまうんからな
オレだってヤバイと思う!だが!オレたちチームの他のヤツならッ!
あともうちょっとでノドに食らいつけるって「スタンド」を決して解除したりはしねえッ!
たとえ腕を飛ばされようが脚をもがれようともなッ!オメーは「ママッ子(マンモーニ)」なんだよペッシ!ビビったんだ…
甘ったれてんだ!わかるか?え?オレの言ってる事
「氷」のせいじゃあねえ、心の奥のところでオメーにはビビりがあんだよ!『成長しろ』!ペッシ
『成長』しなけりゃあオレたちは「栄光」をつかめねえ
ブチャラティたちには勝てねえ!そしてハッキリと言っておくぜ
オレたちチームはな!そこら辺のナンパ道路や仲よしクラブで「ブッ殺す」「ブッ殺す」って
大口叩いて仲間と心をなぐさめあってるような負け犬どもとはわけが違うんだからな
原作と同じ役回りで登場。担当声優のうすい氏のシリアスな演技はプレイヤー評価が高い一方、同作品では兼役でセッコも担当しており、全く人物像の違うキャラを見事に演じ分けている。またセルフ老人化時の老人演技も一聴の価値あり。
ゲームの進行上の都合か、台詞や見せ場などが幾つかカットされてしまっているものの、戦闘では老化攻撃を止める事ができないと体力・スタンドパワー共にじわじわ追い詰められていくという原作と同様の熱い仕様になっている。
ちなみにスティッキー・フィンガーズの能力で列車の壁を原作と同様ジッパーで切開しプロシュート兄貴をそこへ上手く吹き飛ばせば、プロシュート兄貴の残り体力に関係なく戦闘が決着する。
またプロシュート兄貴を倒した後にペッシとの戦闘も待っているが、こちらでも瀕死のプロシュート兄貴がグレイトフル・デッドを再発動しペッシを援護してくる。先の食堂車の戦闘と違いステージ内にアイスサーバーなんて物は無いので、老化を止めるにはプロシュート兄貴にトドメを刺すしかない。
第五部をモチーフにしたステージ「ネオポリス駅」のステージギミックおよびシチュエーションフィニッシュの演出として登場。
ステージの列車付近(赤く表示されているエリア)でキャラクターがダウンすると、プロシュート兄貴が列車に乗り込み、ペッシに『成長しろ』と説教をするコマ絵が挿入される。
キャラクターが列車に向かって吹き飛ばされる形でトドメをさされるとペッシが負けたキャラをビーチボーイで釣り上げるが、そこで「でかしたぞ、ペッシ!」と褒める声を聞くことができる。
初登場は10話。アニメでは同暗殺チームのメンバーがボスに処刑された2年前の回想がオリジナル描写つきでアニメ化されているが、そこで原作に先駆けてのスポット登場となった。2年前からペッシの教育係だったようで、高級飲食店でミルクしか飲まないペッシに大人の気遣いを説いている。
本格登場は14話から。
クーガー兄貴、カミナ兄貴と並ぶ兄貴度を誇るが、この二人と違って一度きりの登場であるため候補止まりなのが惜しまれる。
掲示板
565ななしのよっしん
2022/09/05(月) 00:12:48 ID: 7paNHu7Ncn
とどめに拳銃使ってる所を見ると老化能力は相手の無力化と油断を誘うための変装や逃亡手段に使ってる感じ。一対一でも複数相手でも無力化できるのはかなり強いし本人も格闘はできると思うけど、スタンドの性質上、基本誰かのサポート、自分がメインの時は老化で無力化→拳銃でとどめだったんじゃないかな。
566ななしのよっしん
2022/09/15(木) 01:13:00 ID: dksPJ0WBP1
「発動すれば、広範囲の人間がどんどん老化して最終的には老衰する極悪性能」
「でもスタンド老けさせ殺す性質上子供、体温が低い女は死ぬまでの猶予が長い。射程範囲はあるから兄貴が追いかけない限り逃げようとすれば生存の希望がある」
プロシュートの「やるならトコトンやる」って覚悟ガンギマリ…悪く言えば反社会的攻撃性と、「女子供はできるなら殺りたくない」「理由が無い限り逃げる(戦意喪失した)相手までは殺したくない」って捨てきれない良心を感じるスタンドだな
567ななしのよっしん
2022/10/11(火) 17:35:29 ID: 7paNHu7Ncn
>>566
あー、それはわかるかも。
アニオリとは言え、政治家暗殺の時に「パーフェクトだ」と言ったホルマジオに対して「女も死んじまったがな」って言い放ったのを見て、ターゲットしか殺さない、女子供は極力殺したくないんだろうなって感じがした。(こういうところの考え方はかなり違っていそう。ホルマジオは巻き添えを食らって死んだ人間がいても、最終的に任務がクリアできていればいいと割りきってる感じだし、ある種徹底した結果主義)
だからこそ電車での行動は兄貴的にはかなり切羽詰まってたんだろうなと思ってしまう。これがホルマジオだったら容赦なく乗客巻き込んで攻撃を仕掛けてたと思う。
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最終更新:2023/02/08(水) 10:00
最終更新:2023/02/08(水) 10:00
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