プロフェシーとは、『マジック:ザ・ギャザリング』 (Magic: The Gathering)のマスクス・ブロックにおける謎の紙束である小型エキスパンションの一つである。
2000年にWotC社が発売したMTGの公式ネタエキスパンション。143種類のカードで構成されている。
MTGのカードには、『そのエキスパンションを代表するようなレアカード』や、『スタンダードの公式トーナメントで上位を狙えるようなデッキのコンボパーツとなるカード』といった、他と比べて明らかに性能の良いカードが各エキスパンションに大体3~5種類(コモンやアンコモンを含めると5~10ほど。場合によってはもっと増えることも結構ある)程度存在する。
しかしプロフェシーに収録されているカードの多くは、
さらに『それらがレアリティの高いカードとして収録されている辺りがプロフェシーの紙束っぷりを体現している』等の理由からMTGのエキスパンションの中でもプレイヤーにとって最も価値のない誰得エキスパンションと呼ばれ、プレイヤー達の間ではしばしば『なぜこんなエキスパンションが発売されてしまったのか』と議題に挙げられることがある。これらの理由により発売当時から売り上げが伸び辛く、専門店の中では現在でもボックスごと在庫が余っている店も稀にある。
ただ、MTGのカードは基本的に使い方次第で面白い動きをするため、そういった意図を伝えるため高いプレイテクニックを持ったプレイヤーが初心者相手にあえて弱いカードを使う光景も見られる。また、友人同士のカジュアルプレイや、あえて相手に勝たせたいときの接客プレイとしても使われる。くれぐれもガチのトーナメント志向を持ったプレイヤーに使ってはいけない。
また、そんな乏しいエキスパンションであるがゆえに、「プロフェシーはクソ」と公の場で口にする不謹慎なプレイヤーがいる一方、逆に『貴重な失敗例である』と発言したり、『ジョークカードで構成されたアングルードよりも面白い』『他エキスパンションのカードに比べてかわいい(もちろん性能的な意味で)』等とちょっと無理な賛美するファンも少数だが存在する。
しかし基本的にカードを手に入れる手段は「お金を払って商品を購入する」(知人に譲ってもらう等もあるが)であるため、上記のようなファンでも「金を払ってプロフェシーを買いたいか?」という問いにすんなり首を縦に振れない者は多い。というかほとんどだろう。
自ら進んでプロフェシーのカードを購入したり、プロフェシーのみでデッキを構成したプロフェシー愛好家をプロフェシストと呼ぶ場合があるが、敬称としてか蔑称としてかは定かではない。
・・・・・ところが!
何の毒に侵されたのが「転売すればプロフェシーのカードで元が取れるのではないか」と主張する危険な考えを持った勇者珍しいプレイヤーが有り金叩いてボックスを買占めようとしているが、恐らく数日後には塩臭い生活を送っているのだろう(通称:『プロフェシー破産』)。
Chimeric Idol / キマイラ像 (3)
アーティファクト
(0):あなたがコントロールするすべての土地をタップする。キマイラ像は、ターン終了時まで3/3の海亀(Turtle)アーティファクト・クリーチャーになる。
プロフェシーがスタンダードで使えた頃、最もシングルカードの価格が高かったカードである。ターン終了時までしかクリーチャー化しないため《神の怒り》などのソーサリー除去に強い、 アーティファクトなので選んだ色からのダメージを0にするエンチャント《物語の円》に強い、 という特性を持っている。
これが、当時の強力デッキ【ミルストーリー】(ものすごいガードを固めて、対戦相手のライブラリーを破壊するデッキ) に強いため、広く使用された。リアルタイムでプロフェシーを知っている者なら満場一致で推すトップレアアンコモンである。構築済みデッキにも入っている。
Mageta the Lion / 獅子将マギータ (3)(白)(白)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) スペルシェイパー(Spellshaper)
(2)(白)(白),(T),カードを2枚捨てる:獅子将マギータ以外のすべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。
3/3
《神の怒り》に似た能力を持つ伝説のスペルシェイパー。
使用タイミングに制限が無いため相手のターンにぶち込むこともできる点、能力を使っても自身は生きている点を買われカウンターデッキのクリーチャー破壊兼フィニッシャーとして使われた。
これだけの性能を持っていれば、トップレア間違いなしのように思えるが
Avatar of Woe / 悲哀の化身 (6)(黒)(黒)
クリーチャー — アバター(Avatar)
すべての墓地にあるクリーチャー・カードの合計が10枚以上である場合、悲哀の化身はそれを唱えるためのコストが(6)少なくなる。
畏怖(このクリーチャーは、黒でもアーティファクトでもないクリーチャーによってはブロックされない。)
(T):クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない。
6/5
プロフェシーのレアサイクル「化身」の1枚。
コメントに困る性能のカードが多かった「化身」だが、このカードの性能はなかなかすごい。
一番上の条件はあまり使われないが、十分適用される可能性があるだけ他の化身より上等である。
一度戦場に出ればパワー6の畏怖による圧迫とクリーチャー殺害能力であっという間にゲームを制圧
することができた。
リアニメイトデッキの釣り上げ対象として使用されたり、クリーチャー・タイプを統一する《奸謀》と
選んだクリーチャー・タイプのカードを戦場に出す《ベルベイの門》を一緒にしたカジュアルデッキなどに
使用されたりと人気が高いカードであった。
なお、このカードも構築済みデッキに入っている。
Rhystic Study / リスティックの研究 (2)(青)
エンチャント
いずれかの対戦相手が呪文を唱えるたび、そのプレイヤーが(1)を支払わない限り、あなたはカードを1枚引いてもよい。
現在におけるプロフェシー最高価格カード。
1対1で対戦するルールでは効率が良いとは言えないカードであるが、これが統率者戦などの4人対戦になると話が変わる。
カードを1枚渡してでも1マナ節約しなければならない状況、というのは序盤の土地が少ない時に起こりやすい。土地が増えれば余ったマナで支払うことができるからである
対戦相手が1人だと直に土地が並んでしまい、1、2枚しか引けないことが多い。それほど強いわけでもないドローカード《予言》と同程、下手したらそれ以下である。
これが対戦相手が3人だと3~6枚になる。これは3マナのカードとしては破格のドロー枚数である。更に土地やマナアーティファクトを思うように引けずにこのカードの支払いに使っていられないプレイヤーが出てくる確率も上がる。
他の誰かが諦めると、せっかくマナを払って足止めしても1人だけ出遅れる形になってしまうので、1人あたりのドロー枚数はさらに期待できる。
MTGの遊び方が多様化することで吹き上がってきた1枚である。
余談だが、レアリティはコモンで構築済みデッキに入っている。
コモンであることが幸いし、後にパウパーでも使用されている。1対1であるが、黒や緑の土地破壊カードを併用して相手のマナを縛ることで、ドローできる確率を上げている。
↓以下の動画でプロフェシーのカードの一部とそれを知っているプレイヤーの反応を見ることができます↓
プロフェシーのカードも完全網羅!君だけの使い方で友達に差をつけよう!
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最終更新:2024/04/24(水) 20:00
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