プロ野球チップスとは、カルビー株式会社が製造・販売しているスナック菓子である。
価格は店舗によって異なるが、1袋100円前後で販売されている。
うすしお味[1]のポテトチップスにおまけとしてプロ野球選手のトレーディングカードゲームがついてくるというおまけ付きスナック菓子。
選手カードは表面が選手のプレーしている姿のスナップ写真が、裏面には選手の顔写真と紹介文、前年度の成績などが記載されており、贔屓球団の選手でなくてもどのような選手かわかるようになっている。
ちなみに、最近のシリーズでは選手カードが2枚封入されるようになっている。
各球団のスター選手やタイトルホルダー、OB選手などはキラカードになったり、獲得タイトル名が印字された特殊デザインでカード化されるものもある。
プロ野球開幕直前3月下旬からシーズン終了する11月半ばまでの期間限定商品。近年では10月下旬頃から日本代表チームである「侍ジャパンチップス」が販売されている。こちらは1枚入りだが封入されている選手は必ずキラカードとなっている。
近年では年に3回ほどに分けて発行され、開幕前後に発売される第1弾は前年度に活躍した選手や移籍した選手、期待度の高いルーキーが、6月前後に発売される第2弾は4月に活躍した選手やルーキーなどが、シーズン終盤の9月前後に発売される第3弾は、前半戦で活躍した選手やオールスターゲームに出場した選手が選出されることが多い。
稀にラッキーカード(かつてはホームランカードと呼ばれていた)が出ることがあり、特製のカードファイルや箔押しのサイン入りカードなどの景品と交換することができる。(一時廃止された時期あり)
年度によっては複数のラッキーカードで、特製のバインダーや特別仕様のスペシャルカードセット、選手の直筆サイン入りカード・ボールと交換できる年もある。
発売開始以降一貫して「小学生向け」の商品として販売しており、ラッキーカードの返送率は現在も約4割ほどが小学生。野球離れが叫ばれるなかでもメインターゲット層が小学生であることに変わりはない。
パッケージデザインは野球少年のイラストが多かったが、90年代後半辺りからカラフルな背景に各球団のマスコットやロゴマークが均等に配置されるデザインに変更された。
ポテトチップスの原料であるジャガイモの収穫量によって生産量が左右される傾向にあり、過去には台風や地震などの自然災害や気候の影響でジャガイモの収穫量が少なかった、「サッカー日本代表チップス」の売れ行きが好調などの理由でジャガイモの量を確保できず、一時的に生産が中止になった事もある。
このように一時的に生産が中止になった年や生産した量が少ないバージョンは販売期間が短く流通量も少なくなるため、カードの発行数も少なくなり希少価値が高くなる。(ショートプリントと呼ばれる)
他にも、95~96年には「Jリーグチップス」が通年で販売され売れ行きが好調であったため、「プロ野球チップス」は販売されなかった。その間は関連企業の東京スナックからかつて使用された「プロ野球スナック」(中身はポップコーン)の名称で発売された。付属していたカードのデザインこそ異なるものの「カルビープロ野球カード」とみなされている。
2019年に導入された軽減税率では、「食品部分の価格が全体の3分の2以上」という条件を満たせなかったため適用外となり消費税10%となった。
社会現象となった「仮面ライダースナック」のノウハウを引き継ぐ形で、1973年に発売を開始した。
当時は「プロ野球スナック」と言う名称で販売され、中身もポテトチップスではなくサッポロポテトのバーベQ味であった。現在の「プロ野球チップス」と言う名称になったのは1979年からである。
初代パッケージは当時のスター選手であった王貞治氏を模した、左打ちの一本足打法の選手。よく見るとユニフォームの番号やチームロゴがうまい具合に隠されている。
カードもパッケージに付随する形式ではなく、スナック購入者に対して店員が袋に入ったカードを渡すという形式であった。
店によっては購入者にカードを選ばせてもらえる店もあれば、店員が勝手に選んだものを渡す店もあったようである。
販売開始当初の1970年代には選手カードのラインナップに偏りがあり、全体の2~4割が当時特に人気のあった読売ジャイアンツの選手となっており、次いでセ・リーグの5球団が2~3割とセ・リーグの選手で全体の3分の2を占め、パ・リーグ6球団の選手は全体の3分の1程度という割合であった。
特にロッテオリオンズの選手は製菓会社のライバル企業ということもあり、77年に金田留広が、80年にレロン・リー、有藤通世のカードが発行されたものの、73~76年,78,79,81~84年は0名という扱いであった。85年に三冠王の落合博満やマサカリ投法の村田兆治らが選出されて以降はほぼ毎年数名の選手が選ばれている。
巨人の選手が多かったのにも理由があり、地元に球団の無い地域の野球ファンの多くが巨人ファンであったと言う時代背景もあり、巨人の勝敗に売上が左右されたためである。最も売上の多かった年が76年、次いで多かったのが87年で双方ともに巨人の優勝した年であり、長嶋監督・王監督の初優勝の年である。
現在では球団ごとの選手の数に大きな差が出ないよう、ほぼ均等に選出されるようになっている。
また、98年以降のカードラインナップはすべて公式サイトに掲載されている(関連リンク参照)。
2021年時点で累計2万種類、18億枚超えのカードがこれまでに作成されている。
1990年代に入りJリーグブームなどで野球人気が低迷し、それに伴う形で売り上げも低迷した。
しかし、2000年代の「食玩ブーム」をきっかけに人気が復活して現在に至っている。
最近では、同じくおまけ付きのお菓子である「ビックリマン」とコラボしたり、野球ゲームの「ファミスタ」とコラボしたり、「プロ野球チップス プレミアムボックス」(コンソメパンチ味、8枚入りのカードパックが8パック、計64枚封入)というネット通販専売の箱買い用商品を販売するなど、営業努力も垣間見える。
ちなみに、カルビーの看板商品ではあるものの利益率はかなり低く、いつ製造が終了してもおかしくないとのこと。終わらせないためにもみんなで買い支えるのじゃ…。
プロ野球チップスカード図鑑
(各球団あるのでここでは19年日本シリーズ出場の2球団のみ掲載)
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最終更新:2023/03/23(木) 16:00
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