ヘイスト 単語

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ヘイスト

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ヘイスト(haste)とは、

  1. 「急ぐこと」や「速」等の意味を表す英単
  2. 行動速度や攻撃回数」を高めるバフの事。ファイナルファンタジークロノトリガーDiabloリネージュメイプルストーリー等で魔法アビリティ名として登場する。本項解説

2の概要

大抵のRPGにおいて、「最優先もしくはその次点くらいに優先順位が高い」バフとなっている。
例えば「1ターン2回行動できるようになる」効果であれば、火力はもちろん回復や補助を配り終えるスピードも2倍となる。それがどれだけ強かは言うまでもないだろう。
最近ではターン制ではなくリアルタイム戦闘が行われる作品も増えており、そうした作品ではフレーム単位で効率を突き詰めるのが当たり前」となっている。
その参考例として下記の2作品について解説する。

Diablo2におけるヘイスト

各種行動において「入から発生までのフレーム値」が設定されており、 物理攻撃ならば

の3項が、魔法攻撃ならば

の3項が関係している。
両方とも上2つは固定なのでどうしようもないが、3つの関連プロパティを高めることで、発生までのフレーム値を短縮できる。

DPSに与える影響

上記を踏まえたうえで、実際にプレイヤーがどのような事を考えて装備を選択しているのか解説してみよう。


消費マナ10、1発1000ダメージ、攻撃発生まで7フレーム魔法攻撃スキルがあったとする。
これを強化したいのだが、「装備でスキルレベルを1ブーストして、消費マナ11&1発1200ダメージに上げる」のと、「装備でFCRをブーストして、攻撃発生を6フレームに短縮する」のでは、どちらがDPSダメージ期待値)が上になるだろうか?

結果を表にまとめると下記のようになる。

基礎ダメージ DPS 間消費マナ
強化 1000 3571.4 35.7
スキルブースト 1200 4285.7 39.2
FCRブースト 1000 4166.6 41.6

Diablo2ゲーム内処理時間は25fps(1フレーム=25分の1
※ 敵をクリックし続けている限り、1フレームの遅滞もく攻撃を繰り出し続けられる(十分なCPUの処理速度と通信速度が確保されている場合)

今回の例ではスキルレベルを上げた方がDPSが高くなることがわかった。
ただし、FCRを上げれば他の魔法詠唱速度められるため、「テレポート属性効の敵に対するサブ攻撃魔法詠唱速度も上げたい」という場合はFCRブーストも一考の余地がある。
その他、時間当たりのマナ消費量増加にも注意したい。マナ切れの頻度が上昇することを考慮し、マナ回復手段を用意しておく(それも、できれば複数)必要が生じてくる。

ファイナルファンタジーでのヘイスト

FF1などの初期作品では攻撃回数を増加させる魔法だが、FF4以降では行動時間を短縮する魔法になっている。補助効果や時間経過によるステータス効果も短縮される。上位は「ヘイスガ」「ヘイスジャ」。
効果はシリーズによって異なるが、攻撃機会・回数を減らすスロウと対して機会・回数を増やす魔法としての概念は不変。 

ファイナルファンタジーシリーズでのヘイストの所属

FF11におけるヘイスト

FF11のヘイストの効果は下記の通り。

全ての武器には「隔」という数値が設定されており、「隔1=1フレーム=60分の1」となっている。
例えば隔240の近接武器ならば「4に1回オートアタックを繰り出す」と言い換えられる。
ヘイストはこの「隔」をパーセンテージで減らすので、隔240の武器を装備&ヘイスト15%ならば、攻撃間隔は「240×0.85=204」となり、「3.4に1回オートアタックを繰り出せる」ようになる。
ただし、時間当たりの手数上昇率は「100/(100-ヘイスト%)」で算出されるため、ヘイスト15%なら手数が15%上昇するわけではなく、約17%の上昇になる。
ヘイストを積み重ねることによって短時間で多く攻撃することができるようになり、それにより単位時間あたりの得TPも増えてウェポンスキルの発動回数も増え、結果として大幅なDPS上昇が見込める。

また、リキャスト短縮効果により、忍術空蝉の術」や妨魔法「スタン」等にも多大な恩恵がある。
空蝉の術は「敵の攻撃に対するデコイとなる分身を作る」効果なのだが、分身が切れても較的り直したり、前の分身が切れる前に次の分身り直すことができるようになる。
スタンは「短時間だけ敵の動きを止める」効果で、敵の強な特殊技を止めて被害を抑えるのに用いられる。ただしリキャストが45と非常に長く、当然ながら敵の特殊技は45なんてもんじゃない短い間隔で繰り出される。そこで、ヘイストとファストキャスト(魔法詠唱時間とリキャストを短縮するプロパティ)を積んでなるべくく唱えられるようにする必要がある。

狩人やコルセアが得意とする遠隔攻撃に対してはヘイストは効果を発揮しない。
ただし、後年のバージョンアップにて、遠隔攻撃版ヘイストといえる強化魔法「スナップ」や遠隔攻撃の間隔を短縮するプロパティ「スナップショット」が追加されている。

関連動画

かつては攻撃間隔短縮に上限が設けられていなかったため、凄まじい勢いでオートアタックを繰り出すことができた。

上記の動画ではヘイストを93%まで積むことで物凄い手数上昇を達成している。ヘイスト0%の時と較すると、なんと14.2倍もの増加率となっている。
ここまで来るとヘイスト1%の重みがとてつもないことになっており、仮にヘイスト94%ならヘイスト0%との較時で16.6倍、95%なら20倍の手数増加となる。そのためこの事実が知れ渡った時には、ヘイスト+1%の効果を持つ装備「ブリツリング」が「ヘイストがたった1%しか上昇しないゴミ装備」から「ヘイストブーストの最後のひと押しとなりうる装備」へと評価が一変、競売の取引価格も高騰するという事態も巻き起こした。

しかし、当然ながら「ゲームバランスを崩しかねない」と判断され、ナーフされてしまった。

修正後の検証動画
「ヘイストや二刀流といった攻撃間隔短縮は、『武器の攻撃間隔の80%』を上限とする」という修正が加えられた。ヘイスト換算するならば80%(ヘイスト0%との較時で5倍の手数増加)相当にしか伸ばせなくなったということである。そしてブリツリングの評価及び競売取引価格も再び暴落した。

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