ヘルクレス座 |
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略符 | Her |
象徴 | Heracles |
起源 | 古代 プトレマイオス |
概略位置 | 赤経:17 赤緯:+30 |
正中日時 | 7月21日21時 |
広さ | 1225平方度(5位) |
3.0等以上の恒星数 | 2 |
最輝星 | コルネフォロス(2.78等) |
メシエ天体数 | 2 |
隣接する星座 |
へびつかい座 へび座(頭部) りゅう座 うしかい座 かんむり座 わし座 こと座 や座 こぎつね座 |
ギリシャ神話に登場する勇者ヘーラクレース(ヘラクレス)を題材とした星座である。
モデルはヘーラクレースだが、星座名はヘラクレス座ではなく、ラテン語由来のヘルクレス座が正式な表記である。
全天で5番目に大きな星座だが、明るい星が少ない。へびつかい座やこと座などから辿り、折れ曲がったH形をした星の並びを探せば、逆さの巨人を見ることができる。
名称 | 視等級 | 絶対等級 | 距離(光年) | スペクトル型 | 変光星型 | 変光幅 | 備考 | |
β | コルネフォロス | 2.78 | -0.50 | 148 | G8III | 変光星 | 2.76~2.81 | 黄色巨星 連星 |
ζ | ルティリクス | 2.81 | 2.64 | 35 | F9IV | |||
δ | サリン | 3.12 | 1.21 | 78 | A3IVv SB | |||
π | フダイル | 3.16 | -2.10 | 367 | K3IIvar | |||
α | ラス・アルゲティ | 3.06 | -2.152 | 359 | M5Ib-II | 脈動変光星 半規則 SRC型 |
2.74~4.0 | 赤色超巨星 実視連星 |
μ | メルカート | 3.42 | 3.80 | 27 | G5IV | |||
η | ソフィアン | 3.48 | 0.80 | 112 | G7.5IIIb | |||
ξ | ベラカ | 3.70 | 0.61 | 135 | K0III | |||
γ | バイセップス | 3.74 | -0.15 | 195 | A9III | |||
ι | リジル・アル・ジャティヤ | 3.82 | -2.09 | 495 | B3V SB |
→詳しくはWikipediaを参照。
ヘーラクレースは大神ゼウスと王女アルクメーネーの子で、ペルセウス(ペルセウス座)の子孫の1人である。誕生直前、ゼウスは「今日生まれる最初のペルセウスの子孫が全アルゴスの支配者となる」と宣言した。これを知ったゼウスの妻ヘラは、出産を司る女神エイレイテュイアを遣わせて、エウリュステウスが先に生まれるように仕向けた。
ヘーラクレースが生まれると、ゼウスはヘーラクレースに不死の力を与えようとして、眠っているヘラの乳を吸わせた。しかし、ヘーラクレースがあまりに強く吸うので、痛みで目覚めたヘラはヘーラクレースを引き剥がした。このとき飛び散った乳が天の川となったという。
ヘーラクレースは、カストール(ふたご座)から武器の扱いを、ケンタウルス族のケイローン(いて座)からは武術を学ぶなど、多くの人に師事して剛勇無双となった。数々の戦いに勝利したヘーラクレースは、妻メガラーとの間に3人の子をもうけた。しかし、ヘラが彼に狂言を吹き込むと、子供を炎に投げ込み殺してしまい、これを悲しんだメガラーも自殺してしまった。正気に戻ったヘーラクレースは、この罪を償うために、本来自分がなっていたはずのミュケーナイ王であるエウリュステウスに仕え、「10の勤め」を果たすための冒険に出た。
功業のうち2つはノーカウントとなり、結局ヘーラクレースは12の功業を果たすこととなった。この冒険では、ネメアーの獅子(しし座)、レルネーのヒュドラ(うみへび座)、黄金の林檎を守るラードーン(りゅう座)などを倒した。また、師匠のケイローンを誤射したほか、ヒュドラとの戦いでは化け蟹カルキノス(かに座)を踏み潰している。
この他にも、ヘーラクレースは多くの冒険をしている。アルゴー船(アルゴ座、現在は不使用)に乗る勇士・アルゴナウタイの1人として、コルキスの金羊の毛皮を求める旅にも出たが、ミューシアーで少年ヒュラースを探している間に置き去りにされてしまった。
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最終更新:2024/04/25(木) 06:00
最終更新:2024/04/25(木) 06:00
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