ヘロイン 単語

86件

ヘロイン

1.1千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE
医学記事 ニコニコ大百科:医学記事
※ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。

ヘロイン(Heroin)とは、モルヒネから合成される麻薬である。ジアモルヒネジアセチルモルヒネとも。

概要

有機化合物
ヘロイン
ヘロイン
基本情報
英名 Heroin
化学 C21H23NO5
分子量 369.41
化合物テンプレート

ヘロインは、かつてドイツの製企業バイエルより発売された、鎮痛薬の商品名である。鎮痛薬として利用されるモルヒネ化学的修飾を加えた、モルヒネプロドラッグ(代謝により効を示す物)である。ヘロインは依存性や耐性を形成し、濫用や犯罪に繋がりやすい。多くの中者を生み出してきた歴史に鑑み、現在麻薬に関する単一条約、麻薬及び向精神薬取締法のもと、ヘロインの生産や流通が規制されている。

物の王者(The king of drug)」とも形容される。物の依存性などを数値化した研究によれば、ヘロインは快感、精依存、身体依存すべて3点(最高点)となる一の物である。ヘロインの代謝物であるモルヒネの作用を以下に示す。

  • 中枢抑制作用 - 鎮痛作用、鎮咳作用、呼吸抑制作用、傾眠作用。
  • 中枢奮作用 - 陶酔作用、催吐作用、縮瞳作用、脊髄反射進作用。
  • 作用 - 止瀉作用、抗利尿作用、胆汁分泌抑制作用、ヒスタミン遊離作用。

ヘロイン中者がヘロインの投与を中断すると、大まかに言えば上記と反対の症状を呈する。たとえば、痛みの感受性が高まり、全身の皮膚や関節などに痛を感じる。不安や焦燥感、不快感、倦怠感を覚え、散瞳、流漏、下痢、発、不眠などを呈する。精的にも身体的にもヘロインに依存するため、またこうした諸症状を和らげるためにもヘロインを強く渇望するが、耐性を形成するため以前と同じ量では十分に満たされない。過量投与による延髄の呼吸中枢麻痺により、呼吸が停止し死に至ることもある。

かつて医薬品として日本国内でも流通していた時期があったが、現在麻薬及び向精神薬取締法第12条第1項より、輸入、輸出、製造、製剤、小分け、譲渡、譲受、交付、施用、所持、棄すべて禁止されている。ただし、研究のため厚生労働大臣の許可を受ければ一部認められる。

関連動画

関連リンク

関連項目

この記事を編集する
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/20(土) 00:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/20(土) 00:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP