ペチカ(魔法少女育成計画)とは (ペチカとは) [単語記事]

ペチカとは、ライトノベル『魔法少女育成計画』に登場するキャラクターである。「restart」に登場。優秀な料理人魔法少女。

概要

ステータス
破壊力	★★★
耐久力	★★
俊敏性	★
知性	★★
自己主張	★★
野望/欲望	★
魔法のポテンシャル	★★★
好きなもの	一生懸命な人美味しそうに食べる人カボチャのスープ
嫌いなもの	暴力食べ物を粗末にすること甘すぎるケーキ

魔法の国公認の本物の魔法少女たる女の子。突如ゲームの仮想世界に飛ばされてしまい生き残りを掛けてゲーム攻略に挑む事になる。

クランテイルが率いるゲーム攻略における魔法少女チームに、御世方那子・リオネッタと共に所属している。

本物の魔法少女となってから1年と半年の新人。新人・思春期の子ども故の悩み・葛藤・焦り・不安定さを抱えている。自らの憧れの具現化した姿である魔法少女となったが、戦闘力は並以下・固有能力は便利だが特別強力というワケでもない・経験もまだまだと、魔法少女界ではごく普通の存在であった。

性格はまたもや普通な、どこにでもいる年相応の女の子といった感じ。気が弱い所があり能力も戦いで使えるモノでは無いため、戦闘では基本後方待機な「戦わない魔法少女」。そんな自分を嫌い変えなければと自問自答しており、自分が出来る事を探している。

緊急事態な状況での心の強さと機転・覚悟は目を見張るものがある。

正体は建原智香(たてはらちか)。年齢14～15歳・中学3年生の悩み多き女子中学生。実の弟として智樹(ともき)が登場している。

彼女が通う中学校の野球部所属のエース・二宮という少年に恋心を抱いている。弟曰く、この恋の影響でテレビの野球中継を見始めたという(本人は純粋な野球ファンだと言い張っている)。追っかけから始め、今では本人にお手製弁当を渡してお喋りもする程度には至っている。しかし、彼女は智香としての自分の容姿に自信を持てておらず、二宮と会う際には魔法少女に変身し、ペチカの容姿に普段の服を着込み、その状態で智香として思い人と会っている。

過去に森の音楽家クラムベリーの試験を乗り越えて合格した魔法少女。
だが、亡き友達が体を張ってクラムベリーと戦い、そして顔の形が二目と見られなくなるほどの凄惨さで殴り殺された挙句、『最近合格者を出してなくて怪しまれそうだから、とりあえず』という補欠のお情けで合格扱いにされた。
その事が強いトラウマになっており、戦闘そのものを忌避するようになってしまっている。

restartの主人公格で、主に彼女の視点を通じて物語が綴られていく。

ゲームが始まって当初は戦いにおいて何の役にも立たず、とりあえずの荷物持ち程度にしか思われてなかったが、調理道具を手に入れた事で、自分の料理を仲間に振舞っていく。
「おいしい料理を作る」という魔法は、文字通りの美味しさであり、万人が食べても絶賛する程の味になる。
クランテイル、リオネッタ、那子といった仲間もペチカの作る料理を楽しみにするようになり、またペチカも役割が出来た事で、バラバラだったメンバーを纏める一助になった。

他のパーティに死者が出ていく中、魔王城攻略後まで誰も欠ける事無く進めた唯一のパーティ。
戦闘は苦手ままだが、それでも仲間を守って戦えるように少しずつ奮起していく。
しかし魔王城攻略後に敵が強化。
那子、リオネッタと図書館エリアを探索している最中に二人が激しくケンカ。パーティ分裂に陥ってしまう。
その際に、図書館エリアに現れる敵……スイムスイムのデータで構成された『悪魔』とユナエルのデータで作られた『黒い天使』により那子が殺され、リオネッタが重症を負う。
ペチカが奮起して悪魔達を撃退するが、その時には那子は事切れていた。

記憶を取り戻した後は、自らのトラウマの原因。そして二宮に惹かれた理由を思い出す。
どこまでもまっすぐで努力する二宮に自分を守ってくれた親友の面影を重ねていたのを悟り、差し入れの弁当を渡して自らの想いに区切りをつけた。

記憶解放後の最後のログインにて、メルヴィルに襲撃を受けて囚われの身となる。
両手を潰され、クランテイルへの人質と牽制として拘束される。助けようとしたリオネッタも反撃に遭い、絶体絶命に陥る。
が、メルヴィルがこだわるクラムベリーへの執着を語りながら『五分間』の時間を稼ぎ、周囲の地形を纏めてパンプキンスープに変化させる逆転の一手を打った。

窒息死させることは叶わなかったが、地底湖まで落とした事で拘束から離脱。
魔法に付随した超嗅覚により姿を消したメルヴィルの位置をトレースし、我が身を盾としてクランテイルを守り、串刺しとなる。
最後にはクラムベリーの試験の時には震えるしか出来なかった自らのトラウマを乗り越え、忌避していた戦いにも一歩踏み出して、仲間を守れた事に満足し息絶えた。

外見

宮廷料理人のような華やかなで可愛らしい姿をしている。裾口幅が大きく広がりフリル満載の白色上着を着ており、その服の肩部には肩章メイトのような飾りが付き、首下に赤いスカーフを巻き、腰には大きな赤色リボン、所々に赤い花飾りが付けられている。コックだがコック帽子ではなく、赤色の飾りが付いたニット帽風の帽子を被っている。下はセーター風の半ズボンを履いており、裾部分にはモフモフパーツが付いている。黒い毛で覆われた尻尾が生えている。