ペミカン 単語

20件

ペミカン

1.5千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

ペミカンとは、北発祥の保存食の一種である。

概要

詳しい説明などはWikipediaexitなどを各自参照していただくとして、ここでは軽く概要のみ触れる。

発祥は北に先住していたインディアン達によるもので、バッファローシカなどから採れる脂を熱して溶かし、そこに干しナッツドライフルーツなどを加え、「脂で煮込む」ことによって加熱して冷やして固めたものをす。

この「脂で煮込み固める」という過程を得て、干しなどが分や空気に触れることがくなり、限りなく密閉された言わば脂による缶詰のような状態となり、2年から10年と驚くほど長期的な保存が可となっている。インディアンたちはこれらを保存食や交易品として重宝していた。

後に19世紀に行われたインディアン戦争、そして第二次世界大戦に至るまで、アメリカ軍はこのぺミカンを戦闘糧食に用いた記録があり、これが後にかの有名なMREレーションに繋がったのだろう。もちろん味に関しては米軍なのでお察し……

成分が脂のため非常に高カロリーで、かつ保存性も高いことから、後に北極南極への極地探検に用いられ、探検登山家たちの間でも知られる食品となった。

日本における概要

日本においても、大学の山岳部など登山たちの間で伝統的に用いられていた。そもそも、製法や食べ方などが限りなくカレーシチューの固形ルーに近いのもあって、になんでもかけたがる日本人には相性は良いとも言えるだろう。(だったら最初からカレールーを買えば良いなど野暮なことは言ってはならない)

ただし、日本ペミカンを作ろうとしても、バッファローの脂など簡単に手に入るものではないので、バターラードなどで代用した「ペミカンのような何か」になるのが大半である。そもそもペミカンにはコレと言った正しい製法があるわけではないので、「動物油脂で煮込んだ保存食」ならペミカンと呼んでも差支えはないだろう。実際Googleペミカン日本語検索すると、さまざまな製法が載っている。聡明な方は気づくだろうが、ほとんどカレーシチューの作り方に近い。

一応注意点として、サラダ油オリーブなど植物性ので煮込んでも、融点の関係で常温では固まらないので、自作するなら動物油脂を用いることを強く薦める。つまりアヒージョやコンフィは「で煮る」製法は似ていてもペミカンとは呼ばない。「」と「脂」の違いを知ると、こういった料理が一段と楽しくなる。

関連動画

ペミカンそのものの知名度が高くはないため、ニコニコ動画における関連動画は少なく、サバイバル動画などに登場する。
設備が整っていなくても容易に作れる保存食という事でサバイバル系の洋ゲーでは偶に出て来るのに加えて
後述するカメ五郎氏の動画なのか、日本においてもじわじわと知名度が向上したのか、解説動画や実際に作ってみた系の動画もいくらか登場してきている。

カメ五郎の狩猟生活シリーズ

上述したカメ五郎氏による「シカペミカン」。狩猟生活によって捕ったシカの脂を煮込み、そこにシカの干しと、同生活で採れたクルミを混ぜて煮込んだものである。

視聴者からは「排水溝の落ち葉」などと揶揄されていたそれは、果たしてどうなるのか……?

1年後に再び狩猟生活が始まり、冷凍庫に眠っていたペミカンが解禁された。氏く「グッピーのエサの匂いがする」と言っていたそれは、果たして煮込むとどのような味になるのか……?

その他動画

関連コミュニティ・チャンネル

関連リンク

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/18(木) 09:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/18(木) 09:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP