ペンシルベニア駅(Pennsylvania Station)とは、アメリカにかつて存在したペンシルバニア鉄道により設置された鉄道駅のことである。通称ペン・ステーション(Penn Station)。
アメリカ国内において「ペンシルベニア駅」の名前を持つ駅は複数存在している。これは、同じ都市に乗り入れている別の鉄道会社と区別するため、保有する駅に会社名を冠していたことが由来となっている[1]。
当記事ではそのうち最も有名であろうニューヨーク・ペンシルベニア駅(New York Pennsylvania Station, New York Penn Station)について記述する。
ニューヨーク市マンハッタン区ミッドタウンに位置する鉄道駅。アセラ・エクスプレスをはじめとしたアムトラックが運行する長距離列車の他、ロングアイランド鉄道、ニュージャージー・トランジットの近郊列車がひっきりなしに乗り入れる、北アメリカ一多忙な駅である。日本と比べれば微々たるものだが・・・
コンコース、ホームは全て地下に設置されており、両端(7番街と8番街)を通る地下鉄駅と繋がっている。また、アメリカの駅としては珍しく、それぞれの鉄道によりコンコースのデザイン、設計が異なっているのも特徴である。
現在、近郊列車を中心に本数を伸ばしているものの、線路容量が飽和状態に達しており、これ以上の増発が困難な状況にある。そこで、新たにトンネルを敷設し、ロングアイランド鉄道の一部列車を近隣のグランド・セントラル駅から発着させることにより、飽和状態を解消するイースト・サイド・アクセス(East Side Access)計画が現在進行中であり、2019年の完成を目指している。
1910年、ペンシルバニア鉄道がマンハッタン島まで延伸した際に開設された。アメリカン・ボザール様式で設計され、道路2ブロックを占有し8エーカー(3.2ヘクタール)の面積を誇る巨大な駅舎であった。
開設当初より、ペンシルバニア鉄道や、傘下のロングアイランド鉄道の主要ターミナルとして位置づけられ、「ブロードウェイ・リミテッド」等の、数多くの長距離・近郊列車の発着が設定されていた。だが、第二次世界大戦が終わると、急速なモータリゼーション、ジェット航空網の整備により、鉄道利用客は激減する。採算確保の為、駅施設の縮小及び空中権の売却を軸とした再開発が行われることとなり、1963年より既存の駅舎が取り壊され、マディソン・スクエア・ガーデンと一体化した商業複合施設ペンシルベニア・プラザへと建て替えられた。
この建て替えに際しては反対運動が起こっており[2]、2001年からは隣接するボザール様式の郵便局を活用した駅舎復元計画が開始された。新駅舎はモイニハン・ステーション(Moynihan Station)[3]と名付けられ、2010年より着工している。
また、ペンシルベニア駅と繋がってはいないが、1ブロック東にあるヘラルド・スクエア(6番街)からは、以下の路線に乗ることができる。
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最終更新:2024/04/25(木) 10:00
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