ホットラインとは、
1962年のキューバ危機によって、米ソ両国は危機発生時に意思疎通がいかに困難で遅れがちになるかを身をもって経験した。メッセージを翻訳し、暗号化し、送信し、復号し、届けるために浪費される時間の長さが戦争と平和の分かれ道になるかもしれないと考える人も多かった。そこで1963年に米ソ両国は「ホットライン」協定として知られることになる内容について交渉し、協定の下、ロンドン、コペンハーゲン、ヘルシンキ経由の通信線を利用して米ソの首都間でテレタイプによる直接通信が可能になった。
一般に信じられているのとは違い、ホットラインは直通電話ではない。危機に際しては声のコミュニケーションによって生じる不利益のほうが利益より大きいと考える者が多かったのである。今では文字通信だけでなくFAXや電子メールも使用できる。アメリカ側のホットライン端末は当初国防総省に置かれていたが、のちにホワイトハウスに移されている。人工衛星を含めた予備回線も複数設置され、米露両国の指導者が首都にいなくてもコミュニケーションがとれるようになっている。
1967年の第三次中東戦争で初めてホットラインが使用されたと一般には認識されているが、その後どれほど使用されたのかは定かではない。
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最終更新:2025/03/22(土) 14:00
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